医療費負担増!?医療費節約のポイントとは?
「4月から医療費が高くなった」
と感じた方も多いのではないでしょうか? 毎年改正を続けられる医療費ですが、今年4月に診療報酬が大きく改定され、実際に病院にかかったときに支払う金額が変更になりました。
そこで今回は、4月に改定された診療報酬のポイントと、医療費を節約するポイントをご紹介いたします。

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平成30年4月改定診療報酬・介護報酬まとめ
1.「退院支援加算」が「入退院支援加算」と改称
入院後すぐに(3日以内)退院支援の必要性をスクリーニング(適格検査)をし、退院調整を行うことが診療報酬算定の要件でした。
これは「早期退院支援の介入で、できるだけ在院日数を減らし、在宅へ移行することで医療費を削減する」という目的があったためです。
今年、2018年に改定された診療報酬では、退院支援を入院前から行う方針となりました。
ここで言う入院とは緊急入院のような突発的な入院ではなく、予定があらかじめ組まれている予定入院です。
たとえば、外来での通院から、手術や化学療法などの各目的で、●月●日に入院する、という予定があらかじめ組まれている患者にとっては、入院の時点で退院後の生活をある程度予想することができるようになります。
これまで入院直後に行っていた退院支援を入院前にすることで、在宅や施設との連携をよりスムーズに、余裕をもって行うことができるようになったのです。
この試みが導入されたことで、「入退院支援加算」が行われることとなりました。
入退院支援加算は、地域との連携をよりスムーズに行うことに対する評価を報酬として還元することを目的としています。
2.病院と訪問看護ステーションの連携強化?
近年は入院日数がどんどん短縮化されてきています。
これは2025年時点の病床数を現在よりも16万~20万床減らすという国策によるもの。
手厚い医療を必要としていない30~34万人を自宅や介護施設での治療に切り替えて、高齢化で増え続ける医療費を抑える目的があります。
それに伴い、今後は在宅医療や介護の需要が拡大することが予想されます。
その受け皿となるのが、訪問診療や訪問看護。
現在はまだまだ少ない訪問診療や訪問介護と病院との連携はより重要なものとなっていきます。
今回の診療報酬改定では、
1.退院に向けた医療機関等と訪問看護ステーションの共同指導や連携に関する評価を充実させる。また、共同指導等の連携に関する評価について、 特別の関係にある関係機関が連携する場合の取扱いを見直す。
2.患者が在宅から療養場所を変更する際に、患者に合わせた療養生活の支 援が継続されるよう、医療機関が訪問看護ステーションと連携して医療機関等に情報提供を行う場合を評価する。
(厚生労働省HPより)
と記載されています。
退院支援に欠かせないのが、他職種が参加する「退院支援カンファレンス」。
この退院支援カンファレンスの際に算定される「退院時共同指導加算2」において、「医師及び看護職員以外の医療従事者が共同指導する場合も評価対象となるように見直す」とされています。
この改定で、医師・看護師以外の理学療法士や薬剤師、言語聴覚士、社会福祉士などの職種との連携強化を評価する仕組みになっています。
これまでよりも病院外での診察に重点をおいている内容ですね。
3.診療情報提供料の幅が広がる
ターミナル期や人工呼吸器管理をしている訪問看護利用者にとって、夜間の緊急時に備え、24時間いつでも連絡が取れて、必要時には訪問の体制を整えている訪問看護ステーションの存在はフッ欠なもの。
24時間緊急時に備えて訪問看護師の配置をするということは、看護師にとって日勤帯のみの勤務ではなく、オンコール待機が発生してしまいます。
そのため、24時間対応するためには人件費が多くかかってしまうのです。
そこで、24時間対応可能な体制を整備した訪問看護ステーションには、2016年の診療報酬改定で、「24時間連絡体制加算」と「24時間対応体制加算」の2つが追加されました。
今回の改定ではこれらが1つにまとまり、「24時間対応体制加算」になり、これまで24時間連絡ができていたところは加算の対象街となってしまいます。
医療費負担を減らす7つのコツ

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さて、このように診療報酬が改定されると、医療費が下がる人も入れば、自分が改定内容の対象の場合、医療費が上がってしまう人もいます。
そこでここからは医療費を下げるコツをご紹介します。
- かかりつけ医をもつ
- 大病院は紹介状を持って
- 受信する時間に注意!
- はしご受診をしない
- ジェネリック医薬品を積極的に利用
- 医療費控除の申請はしっかりと
- 限度額適用認定証を提示
これら7つのポイントを心がけましょう。
かかりつけ医をもつことで、紹介状を書いてもらえたり、他の医療機関への転医を行ってくれたりとさまざまなメリットがあります。
大病院を受信する場合、紹介状がないと高額な初診料がかかってしまうので(保険適用外)注意が必要です。
また、受信する際は時間外、休日、深夜の場合は医療費が割増になってしまいます。
病院受診の際はなるべく日中がオススメです。
さらに、病気や怪我で通院している際、新たな不具合から自分の判断で別な病院にかかる「はしご受診」をすると、別途初診料がかかってしまうなど、金銭的な負担が増えてしまいます。
まずはかかりつけ医に相談するのが良いでしょう。
また医療費や限度額適用認定などはしっかりと申請しましょう。
(参考:医療費控除の方法)
処方薬の金額を節約するコツ

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続いて、処方薬の金額を節約するコツをご紹介します。
一般的に病院近くには調剤薬局があるもの。
多くの人はこの調剤薬局で薬を受け取っているのではないでしょうか?
近年、ドラッグストアやスーパー内、ビジネス街など多くの場所に調剤薬局ができてきています。
そのため、病院後の買い物ついでに薬を詳報してもらうこともできるのです。
今回の調剤報酬改定のポイントの1つは「調剤基本料」。
これは処方箋を1枚持ち込むごとにかかる基本料金のことで、薬局の立地や規模に応じて料金が変わるのです。
- 医療機関の前にある「門前薬局」
- 病院の敷地内にある「門内薬局」
- 街ナカにある「小さな薬局」
- ドラッグストア
などが代表的な調剤薬局です。
3割自己負担の場合、調剤基本料は
- 門前薬局 50~80円
- 門内薬局 30円
- 街ナカの薬局 120円
と決められており、どこの薬局で薬を調剤してもらうかだけで金額に差があります。
このほか、土日などの休日、深夜などでも加算料金があるので、最も医療費を節約できるのは門内薬局で、日中に処方してもらうこと。
ちょっとした工夫で医療費を節約できるので、心がけるとよいでしょう。
年齢を重ねるとどうしても病気がちになってしまうもの。
しかし、ほんの少しの工夫で医療費を節約することも可能です。
日々の病院通いを少しだけ見直してみませんか?
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これは、医療費を安くするものではないです。
高額医療費に該当する分が発生した時に、あらかじめこの申請をして医療機関に届け出ていれば、高額医療費で払い戻される分の立替払いが発生しないということ。決して安くなるわけではありません。誤解なきように。
勉強になりました。薬の種類量を減らしたい。