あなたは朝型人間?それとも夜型人間?朝と夜で活動できる範囲は?
学生時代、朝型あるいは夜型の方が勉強に集中しやすくて今もなお、それぞれの時間帯で出せるエネルギーが違うと感じる方も多いと思います。
本日は朝型人間と夜型人間はどのように決まるのかなどについてご紹介します。
朝型と夜型の違いは?自分がどっち型なのか調べるには?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
早起きが得意な方は、朝の作業がはかどるもの。こういった方は朝型と呼ばれていますよね。一方で夜の方が集中できる夜型の人もいますよね。
なぜ朝型と夜型に分かれるのでしょうか?
国際的な学術誌「Nature Communications(ネイチャーコミュニケーションズ)」によると、朝型と夜型の違いは、その人が得意なのか不得意なのかということではなく、遺伝子で既に決まっているそうです。
人間は1日のリズムを作るために「体内時計」が備わっています。 体内時計をコントロールする遺伝子の数によって、朝型か夜型かが決まるそうです。
一般的なイメージで言うと朝型の方が健康的で、夜型が不規則な生活というイメージがあります。しかし遺伝子で自分が朝型なのか夜型なのかが決まっている、となるとこうしたイメージは改めなければならないかもしれません。
朝型の人は早く寝て早く起きる、ということが体に染みついています。 そのため朝の目覚めがよく、二度寝をすることもあまりありません。余裕をもって朝起きることができるので、朝の支度でバタバタすることもなく、朝の時間帯は心に余裕を持って過ごすことができるでしょう。
早く寝る習慣も当然身に付いているので、夜遅くまでダラダラと過ごしてしまうのではなく、時間管理がきちんとできるという特徴があります。
メリットばかりに見える朝型の人の特徴ですが、仕事などで夜が遅くなってしまったり、突発的に夜遅くまで起きていなければならない状態に陥ると、身体がなかなか対応してくれない、というデメリットもあります。寝る時間がいつもよりも少し遅くなるだけで、睡眠不足に陥りやすく、 翌日に体調を崩してしまうというケースも多く見られるそうです。
一方で夜型の人の特徴ですが、早く寝るということに対してあまりこだわりがないそうです。そのため、夜の時間帯は時間を柔軟に使うことができます。人との交流は昼よりも夜の方が多いのが特徴で、夜の付き合いも活動的なので、さまざまな人と交流し、仕事のチャンスを得やすいといったメリットがあります。
また、締め切りが近くなりどうしても夜遅くまで作業しなければならない、という状況であっても、体に大きな負担を感じることなく、最後までやり遂げるというタフさもあります。
夜更かしは時間管理が下手、もっと早く寝れば朝から活動できるのに…と思ってしまう朝型の人もいるでしょう。こうした人たちから見ると、夜型の人は時間の使い方が下手というイメージもあります。しかし、夜型の人は、朝よりも夜の方が頭も冴えるため、夜の方が活動的に、効率よく働ける、という人も多いそうです。
とはいえ、人間というのは基本的に朝に起きて夜に寝るというような性質がありますよね。そのため、自律神経が乱れやすいというデメリットがあります。
自律神経は活動的な交感神経と、リラックスする副交感神経があります。このふたつが規則的にシーソーのように入れ替わることで、私たちの体は健康に保たれているのです。しかし、夜型の生活が長く続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなり、精神的にも不安定になり、イライラしやすくなるそうです。また、食事も夜遅くなることが多いため、本来行われるべき消化活動が行われず、肌荒れや体重の増加といったデメリットに繋がる可能性も高いようです。
自分は朝型?夜型?チェックしてみよう
朝型人間・夜型人間の特徴が大まかに分かったところで、自分自身が朝型なのか夜型なのかということをチェックしてみましょう。
すでに長い人生を生きてきて、自分が朝の方が活動しやすいのか、夜の方が活動しやすいのか、という傾向が分かっている方も多いのではないでしょうか。今一度、チェックシートで自分が朝型なのか夜型なのかというのをチェックしてみましょう。
ここでご紹介するチェックシートは、世界中の睡眠研究者たちが使用する朝型夜型の診断ツールです。これはイギリスの睡眠研究センター所長のジム・ホーン氏とオフロ・エストベリ博士が共同開発したもので、質問に答えるだけで自分が朝型なのか夜型なのかがわかるアンケート調査になっています。
全19問と比較的質問は多いですけれど、いずれも簡単に答えられる内容になっていますよね。皆さんの結果は朝型でしたか?夜型でしたか?
いずれにしてもどちらが良い悪いという話ではなく、どちらが自分に合っているのか・合わないのかということ。大切なのは睡眠環境をきちんと構築することです。質の高い睡眠をとれると、それだけで疲れがしっかりととれるもの。自分の傾向をしっかりと把握して、体調を崩さない生活リズムを身に着けましょう。
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