ヒトとサルはビタミンCを作れない! 美味しい季節だからこそ果物からビタミンCを
「春はイチゴやキウイフルーツなど美味しい果物が豊富で嬉しい!」
春になると美味しい果物が豊富になり、ついつい食べ過ぎてしまったり、なんだか気持ちまで明るくなりますよね。
このフルーツ。一体なぜ食べなければいけないのでしょうか?
フルーツを食べる理由の一つはビタミン C の摂取。
人間はビタミン C を自分で生成することができないため、フルーツなどを外から摂取する必要があるのです。
今回はそんなビタミン C についてご紹介していきます。

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ビタミンCはストレスに対抗する成分
冒頭でお伝えした通り人間はビタミン C を自分で生成することはできません。
そのため外部から摂取する必要があります。
ほとんどの哺乳類はグルコースからビタミン C を合成することができますが、 を合成することができますが人間をはじめとする霊長類とモルモットはビタミン C の合成ができません。
これはビタミン C 生成過程の最終段階で働く酵素「L-クロノラクトンオキシダーゼ」が人にはないためです。
元々はビタミン C を生成する能力を持っていたとされていますが、この能力が進化の過程で失われてしまいました。
ビタミン C の合成能力がない霊長類。その要因の一つは脳の重量にあると言われています。
進化によって脳がどんどん肥大化し、体重あたりの脳重量は霊長類全体が他の哺乳類に比べて大きいのです。
人類は社会生活に適応するための容量がさらに大きくなり、ブドウ糖の需要量も増加。
このブドウ糖はビタミン C の原料でもあるため、霊長類がビタミン Cまで生成してしまうと、ブドウ糖の量が圧倒的に足りなくなってしまいます。
そのため人類はビタミン C の先生よりもブドウ糖を脳に使うことを選んだと考えられています。
ところが近年ビタミン C の研究が進み、2005年、アメリカ国立衛生研究所によってビタミン C はがん細胞を治療するということが証明されました。このことからはビタミン C の注目度が高まったのです。
ビタミンC発見までには科学者の努力が

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そもそもビタミン C 発見はどのようなエピソードがあったのでしょうか?
大航海時代に船員たちを苦しめてきた壊血病。
18世紀の中頃、壊血病の治療にレモンやオレンジが効くということがわかりました。
イギリス海軍の船医であるジェームスリンドにによって発見された壊血病の治療法。
彼は、壊血病にかかってしまった船員を同じ条件で生活させ、少しずつ食事内容変えることで何の食品が壊血病に効果があるのかを実験したのです。
その結果レモンとオレンジが壊血病に効くということがわかりました。
レモンとオレンジが壊血病に効くということがわかりましたが、具体的に何の栄養素が壊血病治療に効くのかというのは謎のままでした。
なんと20世紀になるまで分かっていなかったのです。
1907年、ノルウェーのアクセルホルストがモルモットに壊血病を起こす実験に成功。
その後は1919年にイギリスのドラモンドがオレンジか果汁のなかに、壊血病を防ぐ栄養素があるということを発見。この栄養素を水溶性因子 C と名付けました。
翌1920年に、この水溶性因子Cを初めて「ビタミン C」 と命名したのです。
今では馴染み深い栄養素であるビタミン C の歴史は100年に満たないんですね。
意外ですよね。
細胞の修復を早めるビタミンCはシニアに必須!

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この100年の間にビタミン C の研究はどんどん進み、今では壊血病だけではなく、人体に様々な効果があるということがわかっています。
寒さ・暑さ・疲労・苦痛・心痛・睡眠不足・働きすぎなど、精神的・物理的ストレスに効果があるいうことも分かっています。
またはタバコを吸う人はより多くのビタミン C が必要なようです。
タバコを吸うことでニコチンなど多量の有害物質が体内に入ります。この有害物質を攻撃するために多くの活性酸素が発生します。
活性酸素は他の物質を酸化させる力が非常に強く、あまりにも多く発生してしまうと、老化や動脈硬化、糖尿病、癌などの原因になると言われています。
活性酸素を攻撃する時に必要になるのがビタミン C です。
そのため喫煙をされる方はビタミン C が不足しがちなのです。
このことから分かる通り、ビタミン C は細胞の修復を早め、さらに体が鉄分を吸収するのを助ける成分。
健康的な肌や骨の生成にとって不可欠なんです。
ちょっとしたことで体調を崩しやすくなるシニア世代ほど、ビタミン C をしっかり摂りましょう。
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