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【けんこう歳時記】日野原重明さんはなぜ長生きだった?

「やせ」の死亡率は肥満より高い

8月1日から「栄養週間」が始まります。日本栄養士会が、「栄(8, eight)養(4)」の語呂合わせから、中日の4日を「栄養の日」として、日ごろの栄養習慣の見直しを呼び掛けています。
40代くらいまでは、メタボの原因となる栄養の「とり過ぎ」が問題視されますが、60代以上では、逆に「低栄養」が深刻な問題になっています。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2015年)によると、65歳以上の2割以上が、低栄養の傾向にあることがわかっています。

低栄養とは、「栄養素の摂取が生体の必要量より少ないときに起こる体の状態」で、とくにエネルギーやたんぱく質を十分に摂れていないことが原因となっています。一つの目安となるのは体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)で、18.5未満は要注意。過去の研究では、BMIの高い肥満の人より、BMIが低くやせた人ほど死亡率が高いことが報告されています。

また、低栄養は、身体機能が低下して身の回りのことを一人でできなくなる「フレイル(虚弱)」や、筋肉量が低下する「サルコペニア」、運動器に支障をきたす「ロコモティブシンドローム」など、寝たきり・要介護の入り口になることが指摘されています。

100歳過ぎてもステーキを食べる

低栄養を予防するには、1日3食しっかり食べること、とくに肉や魚、卵などの動物性たんぱく質を積極的にとることが大切です。
今年、105歳で亡くなった医師の日野原重明さんは、粗食を心がけながらも、夕食には肉や魚などのたんぱく質をしっかりとっていたそうです。ヒレステーキなどの肉料理もぺろりと平らげていたとか。食事だけでなく、100歳を過ぎてなお、新しいことに挑戦し続けた姿勢はまさに「肉食系」です。オリーブオイルをよく飲んでいたことでも有名でした。

食事の量が減ってきた、体重が半年間で2~3kg減ったなどの変化は、低栄養になっている可能性があります。うつや認知機能の低下で食べる意欲を失うことも。60歳を過ぎたら、体も心も肉食系を目指すくらいがちょうどよいのかもしれません。

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