メニュー
ゲストさん
 

寝ている途中でいつも目が覚めてしまう「中途覚醒」を避けてぐっすり眠るためには?

歳を取るとともに眠りが浅くなる原因は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

日中の活動量の低下によって、睡眠時間が短くなってしまう。
そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

人間の睡眠は体力の回復が主目的。
しかし、体力の低下や、日中の活動量が少なければそもそも疲れていないため、体力が有り余っていますよね。
睡眠の必要要素である疲労が溜まっていないので、睡眠のスイッチが入りにくいのです。
その結果、睡眠不足につながってしまう、というわけですね。

夜眠れないとなると、反対に日中眠たくなってしまうこともあるでしょう。
毎日のように日中に眠たい状態が続けば昼夜逆転にも繋がりかねません。

夜、しっかりと寝るためにも日中の活動量を増やすことは重要なのです。

ホルモンバランスの乱れ

このほか、体内時計が加齢で変化することも睡眠不足の原因。

体内時計は約25時間だといわれています。
朝起きて、夜眠るサイクルがわたしたち人間には備わっています。

年齢を重ねるとこの体内時計のサイクルが乱れやすくなってしまうのです。
サイクルをコントロールするメラトニンというホルモンの分泌量が高齢になると減少するという研究結果があり、そのため体内時計のサイクルが乱れやすくなってしまう、というわけです。
また、ストレスや疲労が貯まるとセロトニンという「幸せホルモン」の分泌量が低下します。
このホルモンはメラトニンの生成に欠かせないホルモンなのです。

セロトニンが減少すると、結果的にメラトニンの減少に繋がり、体内時計が乱れ、睡眠の質が低下してしまう、というわけです。
このほか、セロトニン分泌量が減少すると、ノルアドレナリンの分泌量が増加することがわかっています。
ノルアドレナリンは興奮を促すホルモン。
睡眠は自律神経でコントロールされていますが、興奮状態が続くと自律神経の乱れに繋がり、睡眠不足になりやすくなるのです。

生活習慣病

また、生活習慣病の代表格とも言える糖尿病も不眠に影響する場合があります。

糖尿病を起因として腎臓や膀胱の働きが悪くなると、頻尿が引き起こされます。
糖尿病になってしまうと腎臓と膀胱の働きが悪くなり、多尿状態になりやすいのです。
多尿状態になると尿を排出する回数が増え、泌尿器の活動量が増える睡眠中に尿意を催しやすくなります。
尿意によって中途覚醒が増加し、睡眠不足に繋がるのです。

厚生労働省の平成28年「国民健康・栄養調査」によると、2001年~2010年の10年間、日本人の糖尿病患者の平均年齢は男性71.4歳、女性が75.1歳でした。
その前の10年間に比べ、男性が3.4歳、女性が3.5歳伸び、30年前の調査と比較すると男性が8.3歳、女性が10.2歳伸びたことがわかりました。

同調査によると、糖尿病患者は40代以降から増加し始め、糖尿病の可能性が否定できない人、糖尿病が強く疑われる人は60代、70歳以上がもっとも多いことがわかっています。
高齢になると糖尿病を患う人が増加し、睡眠の質が低下することも十分、考えられるでしょう。

======
生活にお役立ちの情報がメールマガジンも受け取れる!【無料】Slownet会員登録はこちらから↓

Slownet会員登録はこちらから

>>次ページ 朝までぐっすり眠るためには?

固定ページ: 1 2 3

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2025年5月22日

健康・美容

春の息吹を食卓へ! アスパラガスを味わおう!

春から初夏にかけて、店頭に並ぶ鮮やかな緑色が美しいアスパラガス。シャキシャキとした食感と、ほのかな甘みがたまらない、春を代表する野菜の一つですね。今回は、そんなアス...
2025年3月24日

健康・美容

苦みパワーで不調を改善

人間や動物は寒い冬を乗り切るため栄養分を体にため込む傾向があり、春になると、余分となった栄養分は老廃物となって外に排出されます。独特の苦みをもった春の山菜は、老廃物を外に出す成分を...
2025年3月10日

健康・美容

ランニングで脳を活性化!記憶力・集中力アップの秘訣

ランニングは単なる運動ではなく、脳を鍛える効果もあります。研究によると、ランニングによって記憶力や集中力を高める「海馬」や「前頭葉」が活性化し、新しい脳細胞が生まれることが分かって...
2024年8月1日

健康・美容

野菜・フルーツの老けない食べ方

老化の原因には、食事や生活習慣、ストレスなどさまざまな要因が挙げられますが、最近注目されているのが体の“酸化”。野菜や果物は、体の酸化を防いでくれる強い味方です。栄養素の長所を生か...
2024年7月1日

健康・美容

真夏に備えて、“汗活“をはじめよう!

気温が上昇すると、汗をかく機会や量も増えてきます。汗は体温調節などの重要な役割を担っており、“良い汗”をかくことも暑い時季を健康的に乗り切るポイントです。真夏に備えて“汗活”を始め...
2024年2月2日

健康・美容

めまいや頭痛の引き金に 気象病とその予防

低気圧が近づくと腰痛や関節痛がひどくなったり、季節の変わり目に片頭痛が出やすかったりしたことはありませんか? 天気の変化で不調を感じたら、それは「気象病」かもしれません。 「...