美容と健康にイチゴが大活躍
イチゴは、おいしいだけでなく、体に良い成分がたっぷり含まれています。注目の栄養成分やおいしく食べる方法、人気の品種などを紹介します。
イチゴの豆知識
イチゴの歴史は古く、スイスの石器時代の遺跡から種子が発見されています。日本には、江戸時代後期にオランダから伝来しましたが、当時は食用ではなく、観賞用として広がりました。明治時代に本格的な栽培が始まり、一般に普及するようになったのは昭和になってからです。イチゴは果実ではなく、メロンやスイカと同じく野菜に分類されます。日本では、木になるものを「果物」、畑で栽培されるものを「野菜」と定義。しかし、流通上は果実として扱われていることが多いようです。
上手な選び方
ヘタが濃い緑色で、乾燥していないもの。果実の表面に傷や色ムラがなく、鮮やかでハリや光沢のあるものが良品です。パックで売られているものは、底から見て傷んで変色していないもの、汁が出ていないものを選びましょう。
保存方法
乾燥を防ぐためにラップかビニール袋に包んで冷蔵庫の野菜室へ入れて保存し、2~3日で食べ切りましょう。重ねると傷みやすいので要注意。食べきれない場合は、水洗いし、水気をしっかり取り、ヘタを取って冷凍庫へ。スムージーやソースなどにするとおいしく食べられます。
おいしい食べ方
ヘタを取ってから洗うと栄養が流出するので、食べる直前にヘタが付いた状態でさっと水洗いするのがポイントです。また、先端の方が甘いので、ヘタ側から食べるとより甘みを感じます。
女性にうれしい美容と健康メリット
美肌、美白に
美肌に欠かせないビタミンCと、シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑えるポリフェノールが豊富に含まれているイチゴ。7~10粒食べれば、1日に必要なビタミンC量を満たします。ポリフェノールとビタミンCが体内で抗酸化作用を発揮し、老化や病気、肌トラブルが予防できるとされています。
貧血を防ぐ
赤血球の生成や細胞の成長に欠かせない葉酸が豊富に含まれています。貧血が気になる人は積極的に取ると良いでしょう。
便秘を解消
イチゴに含まれる食物繊維の一種「ペクチン」には、腸の調子を整える働きがあります。また、ペクチンは強い粘性を持っており、腸内の有害物質を吸着して体外に排出する作用があるため、便秘の解消に効果が期待できます。
甘くて大粒の品種が人気
次々と品種改良され、ブランド化されたイチゴが増えています。近年は、白い品種や大粒のものが注目されています。現在は、「あまおう」「紅ほっぺ」「とちおとめ」「さちのか」「さがほのか」が5大品種とされ、この5品種だけで全生産量の8割近くを占めているそうです。
【あまおう】
大粒でコクがあり、甘みと酸味のバランスが良い。「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字から名付けられた
【紅ほっぺ】
鮮やかな赤色が特徴で、果実の中まで赤い。大粒で香りや甘みが強く、適度な酸味がある
【とちおとめ】
生産量が日本で最も多い。糖度が高めで酸味が少ない。果実が硬めで日持ちする
【さちのか】
糖度が高くて香りが良い。円錐形で大きく、果実がしっかりしているので日持ちする
【さがほのか】
酸味がほとんどなく甘みが強い。ほどよい硬さで傷みにくい
イチゴのフレッシュソースの作り方
香り高いリキュール、グランマルニエに漬け込んだソースです。火を使わないので、フレッシュな味を楽しめます。ケーキに使ったり、ヨーグルトやチーズにかけたりしてもおいしく食べられます。
【作り方】
①イチゴ10粒を洗ってヘタを取り、縦に薄くカットする。②ボウルに①とグランマルニエ大さじ1、砂糖大さじ1を入れ、揺するように混ぜて10分ほど置いておく。
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