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運動はしたいけど、足腰悪くてしんどい…そんな方にお勧めなのが「着るロボット」です

暖かくなる季節に向けてウォーキングなどで健康的な生活を計画している方も多いと思います。

しかし、加齢により昔と比べて歩くことがつらくなり、ウォーキングが億劫になってませんか?

そんな悩みを解決してくれるかもしれないのが「着るロボット」。
電気を使わず、空気の力で動作をアシストしてくれる「着るロボット」が現在販売されています。

今回は「着るロボット」をご紹介いたします。

加齢と伴い、歩くのがしんどくなるのはあなただけではない

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

一般論として、年齢を重ねれば重ねるほど運動能力は低下していきます。
しかし、性別、生活習慣などの違いによって、運動能力が低下する速度、程度は異なります。
そのため、同じ年齢であってもワールドマスターズゲームで活躍する人もいるのです。

さらに基礎疾患や今までの病歴によっても機能低下の速度は異なります。
とりわけ運動能力は個人差が大きいことで知られているのです。

運動機能老化の原因

運動機能が老化してしまう原因はいくつか存在します。

大きく分けると、「運動学的変化」「形態的変化」「循環器変化」「神経感覚機能の変化」の4つ。

「運動学的変化」は筋力、柔軟性、俊敏性、平衡感覚、歩行動作、タッピング(リズム動作)に変化が起こります。

「形態的変化」については、身体的な変化のこと。
円背(えんぱい)などに伴って、姿勢が変化する、骨や関節が変化する、といったこと。

「循環器変化」については血圧、脈拍数といった循環機能、そして肺活量など呼吸器の変化です。

「神経感覚機能の変化」については知能、感覚が変化してしまうことです。

関節・骨はなぜ老化する?

人間は年齢を重ねると、誰しも筋肉を構成する筋繊維数が減少し、筋繊維が萎縮してしまいます。
このような減少が起こるため、年齢を重ねるほど筋肉量が低下していくのです。

加齢によって引き起こされる筋変化は、筋肉量の低下によるものがほとんど。
そしてその本質は、筋の萎縮によって引き起こされます。

一般的な成人の場合、筋肉の重量は総体重の約40パーセントだと言われています。
体重60キロの人なら、24キロが筋肉と言うことですね。
これは20歳頃の筋肉量となっており、70歳くらいになると、男女とも30パーセントの低下が見られるそうです。
年齢を重ねると筋肉はかなり低下することがわかりますよね。

それでなくても高齢になると若い頃よりも社会活動性や体力が低下してしまいます。
簡単に言うと、あまり動かなくなる生活、ということですね。
さらに大きな病気をしたりすると、そこからさらに活動量は減少することでしょう。

そこで大切になるのは、適切な運動です。
しっかりと運動さえしていれば、大幅な減少を食い止め、緩やかに減少させることが可能となります。

一方骨は、というと、加齢によって骨吸収が増加していきます。
骨吸収が増加すると、骨形成が減少し、徐々に骨密度や骨量が低下していくのです。
余りに重症化すると、骨粗しょう症を発症してしまうほど。

人間の骨量は10代後半〜20代にピークを迎えます。
40代くらいまでは骨量を維持できますが、そこからは徐々に骨量が減少してしまうのです。
特に女性の場合、閉経の時期を境に、骨量が著しく減少。
特に気をつけなければなりません。

骨量を増加させるのも運動が有効。
特に縄跳びなど瞬発力を高めるような運動が効果的だと言われています。
とはいえ、いきなり縄跳びを行うとケガのリスクがあるので、高齢者の場合、全身の骨や筋肉を動かす有酸素運動が良いとされているそうです。

ウォーキングをサポートしてくれる「着るロボット」とは?価格はどのくらい?レンタルは可能?

人生100年時代と言われ、何歳になっても働き続けることを求められる時代に突入しました。
とはいえ、上記の理由から筋肉量、骨量を何歳になっても残しておくのは相当な努力が必要です。

そこで最近注目されているのが「パワードウェア」と呼ばれる「着るロボット」。
さまざまな会社から発売されていますが、いずれも足や腰、腕をサポートしてくれるものです。

最近人気なのが動力不要で低価格なもの。
ちょっと重いものを持つとき、介護などを行う必要が出てきたときなどに活躍することが見込まれています。

2019年9月発売「マッスルスーツ Every」

なかでも昨年大きな話題となったのが「マッスルスーツ Every」です。
駆動に電力を用いず、25.5キログラムフォースの最大補助力を発揮する優れもの。

販売しているのがイノフィスという会社。
イノフィスは東京理科大学発のベンチャー企業で、同大学工学部機械工学科教授小林宏氏が2013年に創業しました。

マッスルスーツ Everyは空気を動力としているのが特徴で、駆動源はMcKibben型人工筋肉。
2014年から開発されてきて、昨年4月には累計販売台数が4,000台を超えました。

従来のマッスルスーツは最廉価モデルでも49万8,000円と高価で、一般家庭に導入するにはかなりのコストでした。
しかし、新製品「マッスルスーツ Every」はフルモデルチェンジを行い、リコーと共同で企画段階から量産化に向けた設計を行った結果、13万6,000円という圧倒的な低価格で市場に送り出すことに成功しました。

参考

マッスルスーツ Every

このほかにもパワードウェアは数多い

マッスルスーツはヒザと腰を固定することで、モノを持ち上げる時にサポートしてくれる、というもの。
このほかにもさまざまな形状のパワードウェアが存在します。

強力な特殊バネなどの素材が入っており、腰、足、腕をサポートしてくれる「ラクニエ」もそのひとつ。
こちらは動力がバネになっているため、マッスルスーツEveryのように、使用時に空気を入れる必要すらなく、スマートな見た目が特徴です。

特に前屈姿勢や中腰姿勢が多い人におすすめで、こうした姿勢をしっかりとサポートしてくれます。

価格も手頃で2万円台から販売されています。
趣味の家庭菜園で姿勢がつらくなってきた…という方はぜひ試してみてくださいね。

参考

ラクニエ

また、腰を保護することに特化したパワードウェアも存在します。

「ワーキングパワースーツ ベスト」は、高反発スプリングが6本配置されており、中腰での作業、立ち上がる動作をサポート。
腰への負担も軽減されます。
さらに胸部が開いているため、暑い夏場であっても快適に装着できるのが特徴的。

Amazonなどでも購入できるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

参考

ワーキングパワースーツ

辛くても歩いて筋力をつけないと、老後は寝たきりになりうる

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

これらの便利なアイテムはあくまでサポートしてくれるだけ。
まず重要なのは自分自身の筋肉をつけることです。

生活不活発病ともいわれる「廃用症候群」にならないためにも、多少つらくても、少しでもいいから運動を生活に取り入れることをおすすめします。

どんな運動がいいのかわからない、という方は、まず1日8,000歩程度を目標にウォーキングをしてみましょう。
ペースは軽く息が上がる程度がおすすめです。
あまり遅すぎても高い効果は得られないので、やや早歩きくらいがおすすめ。

しっかりと運動して、健康的な身体を手に入れましょう!

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