第170回 スイング中のコックはどこから始めるのか

スイング中のコックはどこから始めるのか

　スイングをする際、クラブが飛球線と平行になった時点でコックを使う、などという言葉を聞いたことはありませんか？　今回はスイング中のコックはどこから始めたらいいか、ということについて説明します。

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• スイング全体のリズムを損なわないことが大切

　無責任な言い方になるかも知れませんが、コックを始める位置というのは、本人がクラブをゆっくり振り上げてみて、クラブを曲げたくなった位置と言えます。

　つまりアドレス時の三角形を保ったまま、ある一定の位置までクラブを上げてくると、もう苦しくて腕が上がらないという位置が必ずあります。その時点でコックを始め、肘を折り、体の捻転を加えることでより効率の良いスイングができるようになります。あえてどの時点でコックを始めるかと言えば、時計でいう8時の位置までと言えるでしょう。

　しかし、前に説明した通り、本人がコックを始めたいと思った位置、それがコックを始める位置だということを認識しておいてください。なぜこのような曖昧な表現になってしまうかというと、ゴルフスイングは、スイングのリズムやテンポがとても大切です。このスイングのリズムを壊してしまうようなコックでは全く意味がありません。コックを早くする人や遅くする人でもスイング全体がリズムよく行われていれば、それはそれで構いません。コックは自分自身が違和感なく、そしてリズムやテンポ良く気持ちの良いスイングができる位置が、一番正しいのですから。

提供：日本プロゴルフ協会
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