【J活】思い出のジュエリーを次の世代に。終活の新トレンド
「大切にしていた指輪などの宝石類、自分の死後は子どもに譲りたい」「形見として大切に使ってもらえたら嬉しい」。生前に自分が肌身離さず大切に使用していた大切なジュエリー類。死後に残された子どもや孫、大切な家族の人達に受け継いでもらいたいと考える人も多いのではないでしょうか?
いざ譲ったとしてもサイズが合わない、デザインが好みでないかもしれないなど不安になってしまう要素も多くあるはず。
今回はジュエリー製造販売メーカーのアンブローズ アンド カンパニー株式会社が開始した、終活の1つとしてジュエリーを子どもや孫に受け継ぐための「J活」というサービスについて紹介していきます。
「J活」って具体的に何をすることなの?
自分の死後に備えてお墓の準備や、相続についての話し合いなどを行う「終活」という言葉を聞いたことがある人は多いはず。「J活」というのは「終活」を行う人向けのサービスで、簡潔に言うと「自分が所有するジュエリーなどの貴金属をリモデル(デザインから作り直す)して相続することをサポートするサービス」を指します。
終活を始める際に、まず多くの人が身の回りの整理から取り掛かって行くそうです。身の回りの物で相続を考えた時、特に気になるのが結婚などの記念日、人生においてとても大切な思い出が宿っている指輪やジュエリーの相続について。終活を通してこの悩みを持つ女性は、全体の約30%に上ることがわかりました。
ジュエリーを相続する2つの方法
自分の思い出が詰まった大切なジュエリーを実際に相続するとなった時に、冒頭で述べた「サイズが合わない」などの問題はもちろん、贈与税など金銭的な問題も出てきます。
そこで、買い取りを依頼して「現金」として渡すのか、サイズも含めデザイン自体を新しく作り直す「リモデル」のどちらがよいのか、どちらにもそれぞれ良い点はあります。
・換金して現金として渡す場合
この方法であれば、年間で110万円までなら、受け取り側に贈与税がかかりません。ただし、110万円を超える場合は100%課税の対象となることを覚えておきましょう。
貴金属の場合、兄弟で分配する際に金額が明確にわかるので、公平さもあり相続トラブルの原因を減らすこともできるかもしれません。
・デザインやサイズをリモデルして渡す場合
リモデルの最大のメリットは、亡くなった人の大切な形見の品を形は変わってしまいますが、手元に残すことができ、受け継いでいけることにあります。
親から子へ、残された思い出とともに新しい歴史を刻んでいくのも素敵ではないでしょうか?
ジュエリーのまま相続しても、換金可能なジュエリーは贈与税の課税対象になります。しかし、相続した金額は買取り業者が査定した中から選ぶことができるため、現金化するよりも課税額が低く抑えることもできるようです。
どんどん活発になっていく「J活」の流れ
2015年から始まったアンブローズによる「J活」のサービス。2017年にはサービス開始当初と較べて約3倍の人達がジュエリーのリモデルに訪れるようになったとか。サービスについては見積もりを無料で行い、一級貴金属技能士がデザインを制作して、3Dプリンターで見本を手に取ることもでるとのこと。
やはり自分の大切なジュエリーは、お金に変えてしまうのではなく「子どもや孫に受け継いでもらいたい」という思いが強いのかもしれません。
相続にかかる金銭的な面でも負担になりにくいのも魅力の一つかもしれません。単なる生前整理としてではなく、家族との絆や思い出を深めるためにも一度検討してみてはいかがでしょうか?
参考リンク:アンブローズ アンド カンパニー株式会社
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