メニュー
ゲストさん
 

「お金の準備」から「物の整理」へ。1,400名のアンケートに見る終活スタイル

「亡くなったあとのことをきちんとしておきたい」と思うシニア世代が増加し始めたため、数年前から自身が亡くなったあと、家族に迷惑をかけないよう身辺整理や今後のことをきちんとまとめる「終活(しゅうかつ)」が、シニア世代のブームになっています。その一方で、「終活」という言葉は知っているし、自分もやってみたいけれど、終活って具体的にどうやるの? と思っているシニア世代も多いはず。興味深い調査結果が出たのでご紹介します。

シニアの終活スタイル

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

「終活」についてのアンケート調査結果

SBIいきいき少額短期保険会社の保険加入者、1400名を対象に「終活」に関するアンケート調査を実施したところ、約90%が「終活」という言葉を「知っている(聞いたことがある)」と回答。ところが25%は「知らない」「具体的なことは知らない」と回答したそうです。また、「終活について家族と話したことはあるか?」という質問に対しては約79%が「話した」「話したいと思っている」と回答。家族に迷惑をかけたくない、という思いを持っているシニア世代が多いということが伺えます。これらは、「自身が亡くなったあと、家族が困らないように」という思いから起こる行動と言えそうですね。

終活って具体的に何からはじめるの? 「お金の準備」から「物の整理」へ

では、終活とは具体的に何から行えばよいのでしょうか? 約52%の人が行ったのが保険の加入状況などを確認する「お金の準備」から。もちろんお金の準備の中には葬儀の準備も含まれています。今回の回答者の多くが「家族葬」を希望していたことから、お葬式代くらいの蓄えはもっておきたい、という様子が伺えます。終活とは家族のためだけのものではありません。約43%の人が「人生を楽しむこと」と回答。残りの人生を目一杯楽しむことこそが「終活」と考えている人も多いようです。また、「これから行いたいこと」として約37%の人が家族に負担をかけないよう「ものの整理・片付け」を挙げています。
これらのことから、「終活」は、お金の準備や楽しむことから始める人が多いようです。保険を見直したり、葬儀のお金を準備したり、と自身の人生をしっかり終えられる見通しが立てば、趣味などを全力で楽しむことができますよね。そのため。お金の準備が終われば、「今の人生を楽しむこと」と回答する人の割合が多くなります。今までできなかったことを目一杯楽しんだあとは、物の整理や片付けを行い、しっかりとキレイにし、余生を楽しむ傾向がある、ということが読み取れます。

「終活」は「自分で行いたいこと」と「家族に行ってほしいこと」が異なる?

「終活」に関して、自身が行っていることまたはこれから行いたいこととして「物の整理・片付け」を挙げる人が最多で70%以上という結果に。しかし、家族などに「行ってほしいこと」は、「特になし」という回答が最多で、続いて「ものの整理」「今の人生を楽しむこと」が挙げられました。自分の行動と周囲の行動になぜ違いが生まれるのでしょうか?
「物の整理・片付け」や「今の人生を楽しむこと」は、自分そして家族の行動として共通する部分。しかし、まずは「自分で行動しよう」と考える人が多いようです。これは家族には多くのことを求めない、気を遣わせたくないという気遣いが伺われる結果ですね。
また、終活を始める時に気になるのは、「どのくらいのお金が必要になるのか?」ということ。これについては多くの人が「不明」と回答。「より良く生きたい」と考えている人は、500万円以上は持っておきたい、と考える傾向にあるようです。

「もしも」はいつくるかわかりません。年末年始に家族で集まったときなど自分の死後についてしっかりと話し合うことで、遺された家族が後悔することはなさそうです。もし「死んだあとのことなんて」と考えている方も、よりよい終活より良い準備を始めてみませんか?

参考リンク:SBIいきいき少額短期保険株式会社

【関連商品のご紹介】
コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート  900円
カリスマ診断士が日本一やさしく教える 終活・相続の便利帳  999円

<こちらの記事もおすすめ>

【J活】思い出のジュエリーを次の世代に。終活の新トレンド

白州次郎に学ぶ“最後まで自分らしく生きる”ための遺言書の作り方

終活も気遣いの時代「エンディングノート」で家族への負担を減らす

【終活のはじめ】自分らしいスタイルを探そう・いろいろな供養のかたち

======
Slownetでブログやコメントを更新すると同じ趣味の仲間が見つかるかも!?人気のサークル情報などをお知らせするメールマガジンも受け取れる、Slownet会員登録はこちらから↓
Slownet会員登録はこちらから

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2024年1月16日

社会

炭を暮らしに生かしてみよう

木や竹で作られている「炭」。木の恵みを受け継いでいるだけでなく、昔からさまざまに活用されてきました。素晴らしい効能に再注目し、普段の暮らしに取り入れてみませんか。 再注目! ...
2023年12月28日

社会

年末の大掃除に 100円グッズが大活躍!

年末が近づくと、気になるのが大掃除のこと。そこで活用したいのが100円ショップの掃除グッズです。お手頃価格で、用途に応じ てそろえられるのも魅力の一つ。便利なグッズを使って、手際...
2023年5月31日

社会

梅雨到来!食中毒を防ごう

梅雨に注意しなければならないのが、食中毒。高温多湿の気候は、細菌の活動が活発になり菌が増えやすくなるため、食中毒が起こりやすくなります。そこで、手軽にできる予防法を紹介します。 ...
2023年5月29日

社会

自然に帰る、自然の中で眠る「樹木葬」

近年、多様なライフスタイルの変化に伴い、お墓の形態も多様化しています。人々の価値観の変化や終活の一環として、自身の埋葬方法やお墓を予め契約する人が増えています。その中で注目されてい...
2023年5月19日

社会

湿気が多くなる時季、大切なエチケット 梅雨どきのにおい対策

社会人として、洋服や髪型など見えるところだけではなく、においを気にすることも大切な身だしなみの一つ。汗や皮脂が増えてくるこの時季から、適切なケアをしましょう。 夜は入浴、朝に...
2023年4月3日

社会

室内ハーブを楽しもう!

暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮...