旬ののりはいかが？

徳川家康が養殖を奨励

のりの食用の歴史は古く、飛鳥時代の『大宝律令』に記述が見られます。

当時は岩などに付着したのりを摘んでいたようですが、江戸時代には徳川家康の奨励によって現在の東京湾で養殖がスタート。

紙すきの技術を生かして板状に加工されるようになり、巻きずしが人気を集めたそうです。

のりはたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく含み、とりわけ食物繊維が豊富。

血中コレステロールの低減などに役立ちます。

あぶってさらにおいしく

現在では年中食べられますが、のりの旬は冬。毎年11月ごろに摘み取りが始まり、翌年の3月中旬まで続きます。

湿気と高温を嫌うので、購入後は湿気の少ない冷暗所で保存。

冷蔵保存も可能ですが、他の食品のにおいを吸収するので完全に密封してください。

また、冷蔵庫から出してすぐに容器を開けると空気中の水分を吸ってしまうので常温に戻してから開封します。

よりおいしく食べるためには、全体が深緑色になるまであぶるのがおすすめ。

最初は遠火で、徐々に火に近づけながらまんべんなくあぶるのがコツです。