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寝ている途中でいつも目が覚めてしまう「中途覚醒」を避けてぐっすり眠るためには?

寝ているときにふと目が醒めてしまって二度寝もなかなかできず、困った経験を持っている人もいるのではないでしょうか?
特に夢を見てもいないし、トイレにも行きたい気分じゃなかったのに突然目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいます。
中途覚醒はなぜ起きるのかご紹介します。

眠りの途中で目が覚めてしまう中途覚醒の原因は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

睡眠の悩みは20代から始まり、年齢を重ねれば重ねるほど悩んでいる人が増えていくそうです。
全国11の総合病院で新患の患者を対象に調査を行ったところ、5人に1人、つまり20パーセントの人が睡眠について何らかの悩みを抱えていることがわかりました。
20パーセントの人が悩みを抱えている、というのは少なくない数字ですよね。

睡眠障害で代表的なのが不眠症。
不眠と一言で言っても、人によって症状はさまざま。
寝付きが悪くなる(入眠障害)、熟睡できない(熟眠障害)、何度も目が覚める(中途覚醒)、早朝に目を覚ましてしまう(早期覚醒)の4つのタイプに分けられます。
この中で、日本人に多いのが入眠障害だそうで、睡眠障害を抱える人の約60パーセントが入眠障害だといいます。
また、近年では「中途覚醒」で悩んでいる人も増えてきているそうです。

もしかすると上記のような症状に当てはまる方も多いのではないでしょうか?
20歳以上の全年代において、睡眠障害は深刻な悩みとして受け止められていますが、最近特に増えているのが高齢者の不眠症だそうです。
不眠は加齢とともに増える傾向にあり、特に女性は不眠症の人が多いことが分かっています
中高年女性に限定すると50パーセントの人が睡眠の悩みを抱えている、というデータもあるほどなのだとか。

高齢者の不眠は、日中の活動量が低いことが主な原因だそうです。
現役世代よりも1日の活動量が低いため、寝られない、というわけです。

また、生活習慣病などさまざまな基礎疾患を合併し、不眠につながるともいわれています。
一般的には生活習慣病は高齢者ほど多いので、これが不眠につながると考えられているのです。

高齢者の不眠には共通点もあるそう。
それは「眠れないことへの不安や焦りが極端に強いこと」。
年齢を重ねると睡眠時間が短くなっていくのは自然なこと。
体内時計が加齢によって変化することで、血圧、体温、ホルモン分泌など睡眠を支える生体機能リズムが変化するため、睡眠時間が短くなっていきます。

だから、若いときのように眠れないことは自然なことなのです。
若い頃と同じように眠れないからと言って不安を感じる必要はありません。
不安がさらに眠りを阻害する、という悪循環を生んでいるのでぜひ、自然なことだと受け入れて安心してください。

中途覚醒の原因とは

夜中に目が覚めてしまう中途覚醒。
その理由としてもっとも大きいのが加齢だそうです。

加齢に伴って眠りが浅くなることから夜中に目が醒めやすくなるのです。
これは特に高齢者に多い症状だといいます。

このほか、心配なことがある、ストレスを抱えている、翌日に楽しみが待っているといったことがストレスになり、眠りが浅くなって夜中に目が醒めやすくなることもあるそうですよ。
また、夜アルコールを摂取する寝酒も原因に。
確かにアルコールを摂取すると寝付きをよくしてくれますが、利尿作用があるため、夜中に尿意を感じて中途覚醒を引き起こしやすくなります。
アルコールを摂取してから肝臓で代謝されるため、通常3時間~4時間程度の時間が必要です。
なので、お酒を飲んで寝てから3時間~4時間後に中途覚醒してしまうのです。
これはアルコールだけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶などにもいえること。
夜寝る前にこれらを飲んで、中途覚醒してしまうという方は、これらを控えることからはじめてみてはいかがでしょうか?

夜中に目が醒める中途覚醒。
上記のような原因がないのにも関わらず、中途覚醒を繰り返してしまう人はもしかすると病気が原因かもしれません。

うつ病や脳変性疾患、睡眠時無呼吸症候群などは中途覚醒を引き起こしやすい病気。
これらの病気の疑いがある場合、すぐに医療機関を受診しましょう。

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