今の季節、常温で食べ物を放置すると食中毒になる可能性がある?
常温しても良い料理としてはいけない料理は?
とはいえ、料理を毎食毎食作るというのはとても大変なもの。一度に大量に作って、何日かに分けて食べると、それだけ家事の負担が減少します。常温でも放置できるような料理というのは一体どのようなものがあるのでしょうか?
カレー
先ほど例に出したカレーですが、あまり常温保存に向いた料理とは言えません。
一晩寝かせたカレーというのはなんとなく美味しく感じるものです。その理由はすでに明らかになっていて、具材が持つ旨味成分や甘味成分がカレーに溶け出して、コクが増す。さらに肉や野菜、香辛料に含まれる糖質・タンパク質・アミノ酸といった成分が絡み合うことで、深いコクが生まれるなどなどの理由があって、2日目のカレーというのは美味しくなるそうです。
ただ、カレーを寝かせると細菌が増殖する可能性が高いと言われています・カレーで特に心配されるのはウェルシュ菌。ウェルシュ菌は人の腸管や土壌、下水等の自然界に多く存在している細菌ですが、これがあると人の腸の中で毒素を排出して食中毒を引き起こすということが分かっています。
カレーはあまりサラサラしておらず、粘り気が強いものですよね。こうした状況というのはウェルシュ菌が増えやすい環境と言われており、常温保存すると菌が繁殖しやすい状況を作りやすくなってしまいます。
ウェルシュ菌は1グラムあたり10万個以上含まれる食品を食べることで、食中毒が発生すると言われています。4人分のカレーを調理後、1時間室温で放置しカレーの中心温度が45℃に達した後、ウェルシュ菌1グラムをそこに投与する実験が行われました。その後、30℃で保存したものでは、6時間後にカレーの中のウェルシュ菌が1グラムあたり10万個を超え、24時間後には1000万個にまで増えてしまったそうです。こうした実験結果から、夏場であれば半日でも常温の保存は絶対に避けた方が良いでしょう。30℃で3時間置いた後、4℃で保存したものについては、急激な菌の増殖は見られなかったそうなので、食後すぐに冷蔵庫などで保存するということであれば、それほどウェルシュ菌は心配しなくても良いかもしれません。
ここではカレーを例にご紹介いたしましたが、味噌汁であっても、ご飯であっても、基本的に常温保存というのはおすすめしない保管方法です。「この食品であれば常温保存でも安心!」というものはありません。必ず冷蔵庫などでしっかりと保管するよう心がけましょう。
【おすすめの料理の保存容器の紹介】
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