第45部・第10回　電子書籍で読書の秋を堪能しよう

読書用のサイトやアプリで読む「青空文庫」

デジ形「電子書籍で読書をしてみたいっていう場合に、まず試したいのは、やはり『青空文庫』（ http://www.aozora.gr.jp/ ）だな」

アナ六「過去の名作がタダで読めるっていうヤツですね」

ミドリ「著作権が切れた作品や、作者が掲載を許可した作品をボランティアで公開しているサイトだね。収録作品は1万4千点を超えたそうだよっ」

アナ六「でも、お堅い小説ばかりなので？」

デジ形「いや、時代物とか推理小説のような、いわゆる娯楽小説もたくさんあるぞ」

アナ六「こいつもブラウザ上で読めるんですかい？」

デジ形「うむ。かつてはXHTML版という方式で、横書きでしか表示できなかったが、現在では『作品データ』の備考欄に『青空 in Browsers』（ http://aozora.binb.jp/ ）や『えあ草紙・青空図書館』という、青空文庫を縦書き表示するサービスへのリンクがついているぞ」

アナ六「そいつは便利になりましたねえ」

デジ形「もう一方の『えあ草紙・青空図書館』（ http://www.satokazzz.com/books/ ）というサイトも教えておこう」

アナ六「青空文庫の図書館ですかい？」

デジ形「まあ、簡単に言えばそんなところだな。ここでは作家名や作品名を検索で探せる以外に、ジャンルやランキングなどからも作品を選ぶことができる」

アナ六「読むときは縦書きなので？」

デジ形「もちろんだ。設定で横書きに変更することもできるぞ」

ミドリ「童話とか子供向きの作品だったら、横書きでもいいかもしれないね」

デジ形「それから、前から紹介しているが、Windowsストアアプリでは、『青空文庫リーダー・ライト』っていうアプリがある。これは作家名から選ぶほかに、新着作品なんかも表示されるぞ」

ミドリ「読んだ作品の履歴が表示されるから、前の続きもすぐ読めるねっ」

アナ六「本文もけっこう読みやすそうですねえ」

青空文庫がタダで読める電子書籍配信サイト

デジ形「最後に、青空文庫つながりで、『BookLive!』（ https://booklive.jp/ ）という電子書籍配信サイトを紹介しよう」

アナ六「青空文庫とはどんな関係があるので？」

デジ形「基本的には、最初に紹介したeBookJapanと同じように電子書籍を販売するサイトなんだが、青空文庫の作品を無料で公開しているという特徴がある」

アナ六「へえーっ、電子書籍の販売サイトでも、青空文庫はタダなんですね」

デジ形「ほかの電子書籍サイトでも、青空文庫がタダで読める場合があるが、BookLive!は約8700点と種類が多いのがポイントだ」

アナ六「でも、内容はえあ草紙や青空文庫リーダー・ライトと同じなんですよね」

デジ形「もちろん、同じ青空文庫のデータを基にしているからな」

デジ形「どうだ、アナ六。電子書籍で読書をする習慣はついたか？」

アナ六「いやあ、おかげで秋の夜長もグッスリですぜ」

ミドリ「本を読みながら寝ちまうのかい？」

アナ六「読むっていうより、文字を見るとすぐに自然と目が閉じて、朝までよく眠れるっていう具合で。おかげで本の内容は全然頭に入りませんけどね」

デジ形「睡眠も重要だが、そんなんじゃ読書をする意味がねえぞ」

アナ六「うーん、本を読むと寝ちまうのは、ガキのころからの条件反射ですかねえ」

ミドリ「まあ、アナ六は、夜じゃなくて昼間に読んだほうがいいかもしれないね」

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