●講座で使用しているノートパソコン

dynabook T67/T

CPU：Core i5-5200U

メモリ：4GB

HDD：1TB

グラフィック：インテル HD グラフィックス5500（CPUに内蔵）

ディスプレイ：17.3型ワイドFHD

OS：Windows 10 Home 64ビット

大画面スタンダードノートPC「dynabook T67」

アナ六「ついこのあいだまで暑い暑いって言ってたような気がしますが、今年もあと2カ月なんですねえ」

デジ形「まったく、1年がアッと言う間だ。こんなふうに年々時間が短くなっていくような感覚はどうにかならねえものかな」

ミドリ「それが年をとるっていうことかもしれないさ」

アナ六「この仕組みがわかったら、ノーベル賞を取れますかね？」

デジ形「今ちょいと検索してみたが、すでにいろいろな説があるようだぞ。なるほど、年をとると新鮮な体験が少なくなるってのも、時間を短く感じる原因のひとつとして考えられているらしい」

アナ六「確かに子供のころは毎日が新鮮でしたが、今や目新しいことは何ひとつありませんからね」

ミドリ「初めてのことに、いろいろチャレンジするといいのかね」

デジ形 「ムフフ、オレは今、新鮮な体験をしているぞ」

アナ六「そんなことを言っても、いつものようにパソコンをいじっているだけじゃないですか。おやっ、なんだかいつもと様子が違いますね」

デジ形「いつもとパソコンが違うのがわかったか。これはdynabookの秋冬モデルのひとつ『dynabook T67』だ」

アナ六「つまり新しいパソコンに触って新鮮な体験をしているわけで。そいつはうらやましいですねえ」

デジ形「第37部・第11回でも紹介しているが、こいつはスタンダードノートパソコンのジャンルに入っている機種で、従来のスタンダードモデルより画面がひと回り大きいのが特長だ」

ミドリ「通常が15.6型なのに対して、これは17.3型だね。ちなみにインチをセンチに直すと、15.6型は約40センチ、17.3型は約44センチだよっ」

アナ六「ひと回り大きいのはわかりましたが、これは何の長さなので？」

デジ形「テレビのサイズと同じく、四角い画面の対角線の長さだ」

アナ六「でも、サイズが大きくなると、それだけ重くなるっていうことでは？」

デジ形「確かに重くはなるが、それでも約2.9キロだ。基本はノートパソコンだから、持てないほどの重さじゃねえぞ」

ミドリ「家の中の好きな場所へ持っていって使うっていうのが、ノートパソコンのいいところだからねえ」

スリムな側面にDVDドライブを内蔵

デジ形「外観についてもう少し見ていこう。キーボードはテンキーもついたフルキーボードで、スッキリしたデザインになっているぞ」

ミドリ 「キーボードのキーが並んでいる部分は、パソコン本体を直接加工しているからスッキリして見えるね」

アナ六「あれっ、普通はそうやって作るんじゃないんですかい？」

デジ形「キーが並んでいる部分の板が本体でなく、別の部品になっているノートパソコンは意外と多いぞ」

アナ六「へえーっ、そいつは気づきませんでしたぜ」

デジ形 「本体は薄型ではあるが、側面にはDVDスーパーマルチドライブをはじめ、USB3.0をふくむ4つのUSBコネクタ、メモリカードを挿し込むブリッジメディアスロット、HDMI出力端子、LANコネクタなど、必要なインターフェースはひととおりそろっているぞ」

アナ六「へえーっ、こんなに薄いのにDVDドライブもついているとはすごいですねえ」

ウィンドウを並べても使いやすい大画面のメリット

デジ形「大画面のいいところは、当然ながらデスクトップが広いことだ。アプリやフォルダーなど、いくつものウィンドウを開いて並べても、あまり狭く感じないぞ」

アナ六「Windows 10のスタートメニューが、やたら小さく見えますね」

デジ形「ここでちょいとWindows 10の豆知識をはさむが、ウィンドウをたくさん開いているとき、切り替えに便利なのがタスクバーの一番左にある『タスクビュー』ボタンだ」

アナ六「Windows 10の解説のときに教わったような気がしますぜ」

ミドリ「まあ、しょっちゅう使わないと覚えないだろうけどね」

デジ形「このボタンをクリックすると、表示されているウィンドウの縮小版がズラリと並び、使用したいウィンドウを選べるわけだ」

アナ六「ウィンドウがたくさん出ているときは便利ですね」

デジ形「まあ、大画面のdynabook T67なら、それほど使う必要はないかもしれねえけどな」

フルHDの大画面で映像を楽しもう

デジ形「この大画面で楽しみたいのが、写真や映像だ。dynabook T67は解像度の高い1920×1080ドットのフルHD画面でもあるからな」

アナ六「DVDドライブがついていますから、レンタルDVDの映画や、DVDに録画した映像を見ることもできますね」

デジ形「それだけじゃねえぞ。最近はテレビで見逃した番組を、Webサイトで見られるサービスなんかも始まっているし、定額料金で映画やドラマが見放題なんていうサービスもあるから、そういうのを楽しむのにもいいだろう」

ミドリ「もちろんテレビよりも画面は小さいけれど、フル画面で見ればなかなかの迫力だね」

アナ六「秋の夜長には最適ですねえ。寝不足で迎える翌日がつらいところですが」

ハイレゾにも対応した迫力の音響

デジ形「音に関しても、dynabook T67にはオンキヨー製のスピーカーが内蔵されているし、『DTS Sound』でサラウンド音響や奥行きのある重低音を楽しめるぞ。さらに高音質のヘッドフォンを出している世界的オーディオブランド Skullcandyが音質設定をチューニングし、ハイクオリティサウンドを生み出している」

ミドリ 「ヘッドフォンで聴いても迫力のある音を楽しめるんだね」

アナ六「このDTSってヤツをオフにしたり、オンにしたりすると、あっしにも音の良さの違いがはっきりとわかりますぜ」

デジ形「もうひとつ注目したいのが、ハイレゾ音源への対応だ。『TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink＋』という音楽プレイヤーアプリが搭載されているが、これはハイレゾ音源の各種ファイル形式に対応しているぞ」

アナ六 「おおっ、ウワサのハイレゾ音源ですね」

ミドリ「第38部・第2回で紹介したばかりだね」

デジ形「このアプリの最初の画面は、ハイレゾ音源を配信している『e-onkyo music』にリンクしており、Webサイトへジャンプすることもできるぞ」

アナ六「それで欲しい曲をダウンロードするわけですね」

ミドリ「ただ、ハイレゾの高音質を楽しむには、DACっていう機器やハイレゾ対応のヘッドホンをつながないといけないけどね」

アナ六「秋の夜長をハイレゾ音源で楽しむのもいいかもしれませんね」

デジ形「夜長を楽しむ前に、音楽が気持ちよくてスヤスヤ眠っちまうんじゃねえのか？」

パソコン学習や写真管理も付属アプリでバッチリ

アナ六「しかし、Windows 10のパソコンをいきなり買っても、すぐに使えるようになるんですかねえ」

デジ形「パソコンに触れるのが初めてって人でない限りは大丈夫だ。しかも、Windows 10の基本が学べるアプリもついているからな」

アナ六「おおっ、そいつはありがたい。どういうアプリなので？」

デジ形「dynabookには『動画で学ぶシリーズ』という学習アプリがあるが、その中にある『動画で学ぶWindows 10』だ」

ミドリ「音声と動画で解説してくれるから、とてもわかりやすいね」

デジ形「ほかにもプレインストールされているアプリはいろいろあるぞ。以前から紹介している写真管理・編集アプリ『思い出フォトビューア』『思い出フォトビューア クッキングプラス』も引き続き搭載されている」

ミドリ 「『思い出フォトビューア』は第37部・第4回で詳しく解説しているよ」

アナ六「パソコンに入っている写真を自動的に整理してくれるアプリでしたね」

デジ形「最後に紹介するのは、この秋冬モデルからdynabookのすべての機種に搭載されるようになった『トゥルーレコーダー（TruRecorder）』だ。会議や打ち合わせを録音するためのアプリで、話し手を区別できるのが大きな特長だ」

アナ六「へえーっ、あっしと親分とおかみさんで話しているのを録音しても、それぞれが区別できるっていうので？」

デジ形「うむ。録音したものから話し手をひとり選んで、その人の会話だけを抜き出して聞くこともできるぞ」

アナ六「誰が話しているのかわかるなんて、賢いアプリですねえ」

アナ六「いやあ、気に入りましたぜ。ぜひあっしにもこのパソコンを使わせてください」

デジ形「うむ、いいだろう」

ミドリ「おや、アナ六のいうことを聞くなんて珍しいね」

アナ六「こいつはありがてえ、じゃあさっそく」

デジ形「まずは『動画で学ぶWindows 10』をひととおり見て、Windows 10の仕組みを学ぶんだ」

アナ六「ええっ、お勉強ですかい!?」

デジ形「それが済んだら、オレがWindows 10についてテストするから、それに合格したら使わせてやろう」

アナ六「ひええっ、勉強とかテストとかは勘弁してくださいっ！」

ミドリ 「おやおや、たちまち消えちまったよっ」

デジ形「教え甲斐がないヤツだな」