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第32部・第1回 パソコン用語のここが知りたい!

NEWぱそこんライフ講座

第32部 INとOUTで楽しむパソコンライフ

第1回 パソコン用語のここが知りたい!

 知ったつもりで実はよく知らないパソコンの性能を表す用語の数々。パソコンを長く使っていても、新しい用語には疎いという方もいるのでは?今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、パソコン用語に対する疑問をアナ六に解説します。

講座で使用しているノートパソコン

dynabook V714/28K

dynabook V714/28K

CPU:Core i5-4210Y 1.50GHz

メモリ:4GB

SSD:128GB

グラフィック:インテル HD グラフィックス4200(CPUに内蔵)

ディスプレイ:11.6型ワイドFHD

OS:Windows 8.1 64ビット

イメージ

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

「アプリ」と「ソフト」の違いは?

アナ六
「このあいだ桜が咲いたと思ったら、もう満開ですぜ。早く花見に行かねえとたちまち葉桜になりそうな勢いだ」

デジ形
「うむ。タブレットを持ちだして桜の写真を撮ってみるのもいいかもな」

ミドリ
「新しい部のテーマの『INとOUTで楽しむ』ってわけだね」

アナ六
「おおっ、4月になってこの講座も32部が始まったんですね。で、その『INとOUT』ってのはどういう意味なので?」

デジ形
「平たく言えば『内と外』だ」

アナ六
「『福は内、鬼は外』ですかい?豆まきならとっくに終わりましたぜ」

ミドリ
ミドリ、怒る 「関係ないに決まっているだろっ!」

デジ形
「まあ、家の中と外というところは同じだけどな」

アナ六
「豆はまかないんですね。で、そのココロは?」

デジ形
「ちょいと前までなら、パソコンは専用の机に置いたりして少し背すじを伸ばして取り組むイメージがあったが、今やWindowsタブレットも登場し、ソファーやキッチンなど家の中でも使う場所を選ばないし、家の外へも手軽に持ち出せるようになった」

ミドリ
「というわけで、インドアとアウトドアの両方でパソコンやタブレットを活用する方法を紹介するってのが32部の大きなテーマさっ」

アナ六
「なるほど。これから行楽シーズンだし、アウトドアってのはピッタリですね」

デジ形
「それに加えて、インターネットの便利なサービスやアプリも随時紹介していくぞ」

アナ六
「そりゃあ、ありがたいことで。でもアプリってのは昔はソフトと呼んでいたと思うんですが、いつの間にアプリになっちまったので?」

デジ形
「うむ。アプリって呼び方も以前からあったが、Windows 8が発表されたときにWindowsストアアプリとデスクトップアプリという用語が出てきた。それ以来、この講座でもアプリという呼び方になったな」

アナ六
「意味は同じなのに名前が違うってのはどういうわけで?」

デジ形
「もともとは『アプリケーションソフト』ってのがちゃんとした呼び名で、両方ともそれを縮めた言い方だ」

ミドリ
「『ソフト』は『ソフトウェア』の略語でもあるけれど、普通に『ソフト』っていうときは『アプリケーションソフト』のことを言うからね」

アナ六
「へええっ。じゃあ、アプリケーションソフトってのはどういう意味なので?」

デジ形
「ちょいと堅苦しい言い方だが、『パソコンで特定のことをするために用いられるソフトウェア』って意味だ。ワープロ、表計算、メール、写真加工、音楽プレイヤーなど、みんなそうだな」

アナ六
「なるほど。逆にアプリじゃないソフトウェアってのもあるので?」

デジ形
「Windowsがそうだ。Windowsはパソコンを動かすのに必要なものだが、それ自体では絵を描いたり音楽を聴いたりすることはできねえからな」

ミドリ
「アプリケーションソフトが『応用ソフト』で、Windowsは『基本ソフト』って言い方もするね」

アナ六
アナ六、困る「基本と応用ってえと、数学の問題集みたいでアタマが痛くなりますぜ」

デジ形
「この程度で頭痛を起こしていたら、最後までついてこれないぞ。今回は知っているようで知らないパソコン用語について解説していこう」

アナ六
「よろしくお願いしますぜ!」

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ズラリと並んだWindowsのアプリ。「アプリ」は元々スマートフォンやタブレットで使われていた用語ですが、パソコンも「アプリ」が主流になるでしょう。

ディスプレイのHDとフルHDの違いは?

アナ六
「そういえば、第31部・第8回のパソコンの春モデル紹介では、フルHDの画面のパソコンが増えたって話でしたが、フルHDってのは何なんですかい?」

デジ形
「うむ。まずHDだが、こいつは『High Definition(ハイ・ディフィニション)』の頭文字で、日本語に訳すと『高精細』や『高解像度』となる」

アナ六
「テレビでいう『ハイビジョン』とは違うので?」

デジ形
「ハイビジョンってのは日本だけで使われている言葉で、『高精細テレビ放送の愛称』って位置づけだ」

ミドリ
「ハイビジョンテレビ放送は、世界では『HDTV』って呼ばれているんだね」

アナ六
アナ六、笑う「いわゆる和製英語ってヤツだったんですね」

デジ形
「そうだな。で、パソコンの場合だが、東芝では『1,366×768ドット』の解像度のディスプレイを『HD』、『1,920×1,080ドット』のディスプレイを『フルHD』または『FHD』と呼んでいる」

アナ六
「この数字の差がHDとフルHDの違いですかい?数字だけだとわかりにくいなあ」

デジ形
「ひとつ言えるのは、表示範囲が広くなったことだ。前回のグーグルマップも、フルHD画面では範囲が広く感じられただろう?」

アナ六
「そういえば、そうでしたねえ」

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東芝HPより、HDとフルHDの表示範囲の違い。実際に同じ画面サイズのHDとフルHDを見比べると、フルHDのほうが表示範囲がより広いことがよくわかります。

アナ六
「表示範囲が広いと『画像がきれい』ってことになるので?」

デジ形
「同じ画像を『1,366×768ドット』と『1,920×1,080ドット』で表示した場合、どちらが細かいか考えてみるといい」

アナ六
「電卓がないと掛け算の計算ができませんぜ」

ミドリ
「数字を比べればだいたいわかるだろう?」

アナ六
「数字の多いほうがきれいってことで?」

デジ形
「それもそうだが、東芝のフルHD画面は高輝度なのも売りだ。HDよりも約1.5倍明るいそうだぞ」

アナ六
「画面が細かくて、明るいからきれいなんですね」

デジ形
「そうだな。だが、画面はフルHDに留まらず、これからますます高精細になっていくようだぞ。『dynabook KIRA』の上位機種は『2,560×1,440ドット』の『WQHD』液晶を使用しているしな」

アナ六
「ひええっ、鼻の穴の中までのぞけそうですねえ」

デジ形
デジ形、笑う「そして今注目なのが、『4K』だ。こいつは解像度が『3,840×2,160ドット』もあるぞ。水平解像度が約4,000だから『4K』と名づけられたそうだ」

アナ六
「こいつは毛穴まで見えちまいそうですねえ。でも、そんなパソコンがあるので?」

ミドリ
「例えに品がないねえ」

デジ形
「4Kの画面を用いたパソコンはまだないが、4Kで出力できるパソコンは増えているぞ」

アナ六
「出力だけですかい?それで一体何ができるので?」

デジ形
「デジタルの一眼レフカメラなどで撮った高解像度の画像をパソコンに取り込み、4K出力で4K対応テレビに接続して見るって流れだ」

ミドリ
「今後は大画面なら4K対応テレビってことになりそうだしね」

アナ六
「フルHDのさらに上なんて、どんなにきれいなのか想像もできませんぜ」

デジ形
「将来的には、さらにその上をいく『8K』の解像度のテレビ放送をやるっていうから途方もねえな」

アナ六
「そんなに細かくなったら、皮膚の細胞まで見えちまいそうですねえ」

ミドリ
「顕微鏡じゃないよっ!」

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東芝HPより、4K出力の接続図。通常のHDMIではなく、4K出力に対応した「ハイスピードHDMIケーブル」で接続する必要があります。

なぜタッチパネルは画面に触るだけで操作ができるの?

アナ六
「こんな機会はめったにないので聞いておきたいんですが、タブレットやWindows 8のパソコンにあるタッチパネルってのは、どういう仕組みなんですかい?画面を触るだけでいろいろ操作ができるなんて、不思議でたまりませんぜ」

ミドリ
「銀行のATMや電車の切符券売機もタッチパネルだけど、あれは不思議に思わなかったのかい?」

アナ六
「そう言われるとそうですが、当たり前すぎて何とも思っていませんでしたぜ」

デジ形
「タッチパネルにはいくつか方式があるが、タブレットやパソコンでは『静電容量方式』が多く使われている。これは画面に指先で触れたときに起こる『静電容量』という微弱な電流の変化で位置を感知し、ボタンのオンオフなどを行うものだ」

アナ六
「電流っていうからにはビリッとくるのでは?」

デジ形
デジ形、呆れる 「指が触れるのはガラスなど電気を通さない物質だから、感電することはないぞ」

アナ六
「そりゃよかった。でも電流が流れないなら、指先以外のものでも操作できるので?」

デジ形
「手袋をしたらスマートフォンの操作ができないって話はよく知られているが、タブレットやパソコンも同じだ。指先に特殊な物質をつけたスマートフォン操作用の手袋や、タッチペンなら操作できるが、それ以外では電流の変化が起こらないので、操作もできないってわけだ」

アナ六
「へえーっ、不思議な仕組みですねえ」

デジ形
「もうひとつ、専用のペンを使ったデジタイザー方式があるのを覚えているか?」

アナ六
「そういえば、ペンがついているタブレットやパソコンがありましたね」

デジ形
「『dynabook V714/28K』と、『REGZA Tablet AT703』だ。これは静電容量方式のタッチ操作のほかに、『電磁誘導式デジタイザー』を搭載しており、精密なセンサーによってペンの位置を正確に把握し、筆圧も検知できる。これによってより自然なペン入力が可能になったってことだ」

アナ六
「ふうむ、とにかく精密なわけですね、だいたいわかりましたぜ」

ミドリ
「本当にわかったのかねえ?」

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「REGZA Tablet AT703」で手書き入力をしているところ。デジタイザー方式による自然な手書き入力のほか、「2,560×1,600ドット」という高精細画面も大きな魅力です。

メモリってハードディスクとどう違うの?

アナ六
「またもや基本的な疑問ですぜ。パソコンのデータを保存するのがハードディスクってところまではわかりますが、メモリってのもデータを記憶するところなんですよね。でも、ハードディスクとはどう違うので?」

デジ形
「簡単にいうと、メモリってのはデータを一時的に記憶するところだ」

アナ六
「ってことは、データを忘れちまってもいいので?」

デジ形
「よくある例え話が、ハードディスクは本棚で、メモリは本棚から出してきた資料を広げる作業机だ」

アナ六
「本棚と机ですかい?それはどういう意味で?」

デジ形
「作業のあいだ、必要な資料は机に置いておけば、すぐに参照できる」

ミドリ
「それが一時的に記憶するってことだね」

アナ六
「なるほど、資料を本棚に戻したあとに、『あそこをもう1回読まなけりゃ』ってなっていちいち本棚に探しにいくのは面倒ですからね」

デジ形
「出してきた資料はすべて机に置いて、作業が終わったらまとめて本棚へ戻す。それがパソコンをオフにしたときだな」

アナ六
「ふむふむ、だいたいわかりましたぜ。だからハードディスクの容量はどんどん多くなりますが、メモリの容量はそれほど多くならないんですね。机が広すぎても仕事がはかどるとはかぎらないわけで」

ミドリ
ミドリ、微笑む「それでも以前に比べればメモリの容量はかなり多くなったけどね」

デジ形
「まあ、ビデオの編集や3Dグラフィックの作成など、よほどパワーのかかる作業をしないかぎりは、メモリの容量にそれほどこだわる必要はないだろうな」

アナ六
「もうひとつ質問ですが、メモリと『フラッシュメモリ』ってのはどう違うんでしょう?」

ミドリ
「フラッシュメモリは、タブレットやスマートフォンでハードディスクに代わる記憶装置として使われているね」

デジ形
「フラッシュメモリってのは今の例えでいうと本棚のほうだ。普通のメモリは電源を切るとデータが消えてしまうが、フラッシュメモリは電源を切ってもデータが残っている。だからハードディスクの代わりに使えるわけだ」

ミドリ
「フラッシュメモリは半導体だから、データの出入りの速度が速いってメリットがあるね。でも、ハードディスクほど容量が増やせないのが難しいところさ」

アナ六
「そういえばタブレットの記憶容量はパソコンよりかなり少なかったですね」

デジ形
「このようなフラッシュメモリとハードディスクの長所を組み合わせた『ハイブリッドドライブ』という記憶装置もあるぞ。読み書きするデータの一部をフラッシュメモリに保存して、データ転送の高速化を図ったものだ」

アナ六
「そういえば前に教わりましたね。速度が速くて記憶容量も多いってのが売りで」

デジ形
「『dynabook Qosmio T953』のハイブリッドドライブは容量が1TBもあるぞ」

アナ六
「そりゃあ途方もない容量ですねえ」

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TVチューナーも搭載したAVノートPC「dynabook Qosmio T953」。1TBのハイブリッドドライブを搭載しているので、よく使うアプリの起動が速くなり、長時間のテレビ録画も余裕で行えます。

アナ六
「ところで、『TB』ってのはどう読むんでしたっけ?」

デジ形
「『テラバイト』だ。パソコンの記憶容量はかなり前からTB単位のものが多くなっているのに、まだ覚えてねえのか」

アナ六
「いやあ、前から聞こうと思っていたんですけどね。で、『テラ』ってのはどのくらいの単位なんでしょう?」

デジ形
「キロ、メガ、ギガときて、1テラバイトは、約1兆バイトになるぞ」

アナ六
アナ六、怒る 「1兆ですかい、ひい、ふう、みい……一生かかっても数え切れませんぜ!」

ミドリ
「一瞬でも1兆まで数えようとしたお前はたいしたものだよっ!」


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