もしもの時にも助かるモバイルバッテリーの選び方は?おすすめのモバイルバッテリーをご紹介します
東日本大震災からちょうど10年が経ち、防災を見直す機会を持つ人も多いと思います。
食料や安全用具を備えるのは当たり前ですが、最近はスマートフォンで情報を手に入れることが普通になっているのでスマートフォンのバッテリーを維持することも重要になりました。
いざというときは連絡できるよう、スマートフォンの充電は保ちたいところです。本日は備えておくと良いモバイルバッテリーをご紹介します。
地震の時にスマホのバッテリーを維持することが重要な理由は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)
災害時において真っ先に確認するのは家族や知人の安否ではないでしょうか?
最近ではだいぶ知られてきましたが、災害時に安否確認の電話をかけることは推奨される行為ではありません。電話に出られる状況ではないかもしれないし、電話回線が混雑し本当に緊急の電話が繋がりにくくなる恐れがあったりするためですね。
そこで最近ではインターネットや被災地外の伝言センターを利用し、安否確認をするのが一般的です。
「災害伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板サービス」といったサービスを活用するようにしましょう。
災害用伝言板サービス
通信各社が提供しているのが「災害用伝言板サービス」。災害時にのみ利用できるインターネット上の伝言板で、震度6以上の地震など大規模災害の発生後30分以内を目安に開設されます。災害用伝言板サービスは携帯電話番号で登録し、自身が無事であることを書き込む仕組みになっています。安否確認をしたい相手は電話番号で検索をかけることで書き込みを確認することができます。非常にシンプルでわかりやすい仕組みですよね。
電話回線と比較するとインターネット回線は比較的つながりやすい状況が多いので災害時にはこちらのサービスを優先的に利用するようにしましょう。
災害用伝言板サービスは災害時に通信会社各社の公式ホームページのトップに設置される「災害用伝言板」にアクセスします。ガラケー(フューチャーフォン)、スマートフォンいずれも共通)。
情報を確認する場合も同様で、災害用伝言板トップページで確認を選択し、安否確認したい人の携帯電話番号を入力し、検索を選択することで情報を取得することができます。
災害用伝言ダイヤル(171)
災害用伝言ダイヤル(171)は電話を使ってメッセージを録音・再生できるサービス。
被災地外の伝言センターに接続するため、被災地の電話回線が混み合っていてもつながりやすいという特徴があります。
本人に直接電話をするのではなく、災害時はこちらの電話を利用するようにしましょう。
電話番号は「171」。こちらに電話をかけるとガイダンスが流れるのでガイダンスに従い進めていくと音声を吹き込むことができます。
再生する場合も同様で171に電話をかけ、再生を選択。
連絡を取りたい被災地の人の電話番号を入力すると録音された音声を聞くことができます。
LINE
今や多くの人が利用しているSNS、LINE。誕生は2011(平成23)年6月23日のことです。2011年と言えば東日本大震災が起こった年でもあります。
当時は物流も滞って、スーパーやコンビニなどの棚が空になった、というニュースも多く放送されていましたよね。食品、水などは買いだめが起こり、なかなか手に入りませんでした。
もうひとつ、このとき大きな問題となったのが通信機能の完全停止です。メールもできなければ、電話もできないという現代に必需品ともいえるインフラが壊滅状態になりました。特に震源地付近では地震発生からわずか数分で、携帯電話が使用不能になったそうです。
この一件を受けて誕生したのがLINEです。LINEはどんなに過酷な状況であっても、スムーズに、ノンタイムで連絡が取り合える手段として開発されました。もともとは災害時のホットラインとして開発されていたって知っていましたか?
メッセージや電話が無料でできるというのは、災害時のホットラインとして意識しているポイントなのかもしれませんね。
さて、東日本大震災発生時、LINEはまだ開発段階でリリースされてはいませんでした。当時はまだガラケー(フューチャーフォン)の利用者が多く、電話やメールで安否確認を行っていました。しかし、通信機能が停止したことで、電話やメールが利用できなくなったのです。
安否確認の重要ツールともいえる、電話、メールが使えないといつまで経っても無事かどうか確認できません。インターネット回線を経由した通信であれば、連絡が比較的つながりやすかったことから、当時はtwitterが多く活用されていました。
東日本大震災の状況を見たLINEの社員が「緊急時こそ大切な人と連絡を取ることができるサービスが必要」と感じたことから、3ヶ月後の6月にリリースされたのです。
既読機能はリリースされた当初から備わっていました。その理由は「緊急時、大事なときのホットライン」として使うことを意識していたため。災害時に心配して連絡したけれど、反応がない。反応がないと言うことは「何かあったのではないか?」と不安になります。それまで主流だったメールや電話では折り返しがないと相手の安否を確かめられなかったのです。
一方でLINEでは、メッセージを見るだけで相手に読んだかどうかが伝わるので、安否確認が手軽になりました。
緊急時で返信できない状態であっても、メッセージを読んだかどうかだけは最低限伝わるようにしたい、という思いが「既読機能」に込められているのです。
その後発生した災害などでは、この既読機能は大きく活躍しました。読んだことが伝わることで、返信を急かされているようで鬱陶しいと思われがちですが、災害時にはとても重要なツールなのです。
だからこそ、現在も賛否両論ある既読機能をなくさないのですね。既読スルー(既読無視、読んだけれど返信しない)という言葉も登場するほど、一時期問題になりましたが、緊急時のために今後もなくなることはないでしょう。
災害時にスマートフォン・携帯電話は必須
このように避難先でも使えるというのがスマートフォンや携帯電話。固定電話と異なり、すぐに持ち出せますし、落ち着いたときに上記の登録を行えます。
スマートフォンや携帯電話のバッテリー残量が心許ない状況だとこれらのやりとりも難しいでしょう。常にある程度の充電量を保っておくのが重要なので、日々バッテリー残量に気を配っておいた方が良さそうですね。
また、携帯をどうしても使えないときを備えて災害時の行動マニュアルを手元に置いておくこともお勧めです。
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