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お得に省エネできる「節電プログラム」って?

世界情勢の影響による燃料の不足や価格高騰などにより、上がり続ける電気料金。エアコンをたくさん使用する夏場には、明細を見て驚いた方も多いのではないでしょうか。各電力会社では電力需給のひっ迫が懸念されるこれからの季節に向けて「節電プログラム」を実施。参加して節電した家庭や企業には、ポイントなどの特典を進呈するという取り組みです。今回はその内容と気軽に取り入れられる節電術をご紹介します。

「節電プログラム」とは

厳しい電力需給が見通される冬場に向けて、供給力の確保や省エネを促すことを目的に実施される「節電プログラム」。国と電力会社の取り組みで、対象となる期間に規定の節電量を達成すると「節電達成特典」としてポイントが進呈されます。プログラムへの参加にはエントリーが必須。12月31日までにエントリーすると、節電の有無や消費電力量にかかわらず「プログラム参加特典」も付与されます。参加方法や開始時期は各社さまざまなので、契約している電力会社の公式サイトなどで詳細をチェックしてみてくださいね。

どんな特典が受けられる?

得られる特典ポイントの種類は電力会社によって異なります。電力会社独自のポイントやdポイント、楽天ポイントなどの共通ポイントのほか、電気代の割引が受けられる場合も。たとえば、東京電力なら「くらしTEPCOポイント」、九州電力なら「PayPayポイント」または「電気料金割引」、楽天でんきなら「楽天ポイント」が得られます。電力会社の独自ポイントは、TポイントやWAONポイントなど他社で使用できるポイント等との交換も可能です。

一般家庭(低圧:50kW未満)を対象とした「プログラム参加特典」は、一律2,000円相当。「節電達成特典」は“月間型”と“指定時型”の2タイプあり、月間型では前年同月比3%以上を削減するとひと月あたり1,000円相当。指定時型では対象時間帯における節電量に応じた特典(電力会社によって異なる)が進呈されます。

簡単に取り入れられる「節電術」

冬場は、1年で最も多くの電力を消費する季節。節電するためには、どんなことをすればいいのでしょうか? 快適な暮らしを保ちながら、ちょっとした工夫の積み重ねで実現できる節電術をご紹介します。

■エアコン

最も多くの電力を消費するエアコン。設定温度と外気温の差が大きくなればなるほど消費電力も増えていきます。節電のためには無理のない範囲で設定温度を下げ、窓には厚手のカーテンを。窓とカーテンの間に冷気を留めることで、効率的に部屋を温めることができます。フィルターの定期的な掃除も効果的。暖気は上昇する性質があるので、サーキュレーターを上に向け空気を攪拌すれば効率的に部屋をあたためることができます。

・設定温度を22℃から20℃に変更する⇒約2%節電
・窓に厚手のカーテンを掛ける⇒0.7%節電
・目詰まりしたフィルターを掃除する⇒0.7%節電

■冷蔵庫

冷蔵庫は、エアコンに次いで電力消費量が多い家電です。庫内の適温は、冷蔵室1℃〜5℃、冷凍室-18℃〜-22℃、野菜室3℃〜7℃。冷やしすぎている場合は設定温度を調整して、余分な電力をカットしましょう。冷蔵室は冷気が循環しやすいよう、ものを詰め込みすぎないことも大切。反対に冷凍庫は、ものを詰め込んだほうが節電につながります。冷気を逃がさないように扉の開け閉めは少なめに。カゴやトレーなどを活用して整理整頓しておけば、取り出す際の時間を短縮しやすくなります。

・設定を「強」から「中」に変え、扉を開ける時間を減らす⇒約1%節電

■トイレ

温水洗浄便座の消費電力もあなどれません。便座保温・温水の設定温度を下げるか、タイマー節電機能を利用して省エネを。便器のフタが開いていると熱が空気中に放出されてしまうため、使用していないときは必ず閉めておきましょう。

・設定温度を下げ、便座のフタを閉じる⇒0.1%節電

■照明

不要な照明を消すよう心掛けるだけでも、かなりの電力削減が見込めます。消し忘れやすい廊下やトイレなどは、人感センサー付きの照明に変えるのも一案。それほど明るさを必要としない寝室やリビングなどは、適度に照明を落としておけばさらに消費電力が抑えられます。

・不要な照明を消す⇒約4%節電
・照明の明るさを下げる⇒約1%節電

いかがでしたか? 今、多くの電力会社が規制料金のさらなる値上げを国に申請しています。それが認可されれば、来春から電気料金は約3割に。今から節電習慣を身につけて、上手に節約していきましょう。

コメント
  1. 節電のヒント、大いに参考になりました。暖房のための室温22度はちょっと低すぎませんか。部屋の大きさにもよるでしょうが。

  2. 冷蔵庫.トイレの便座.洗浄水等気にしていなかつたが
    今後は節電して行きたい。
    有難う

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