湿気が多くなる時季、大切なエチケット 梅雨どきのにおい対策
社会人として、洋服や髪型など見えるところだけではなく、においを気にすることも大切な身だしなみの一つ。汗や皮脂が増えてくるこの時季から、適切なケアをしましょう。
夜は入浴、朝にシャワーも
暑くなってくると、入浴ではなくシャワーで済ませる人も多いのではないでしょうか。体臭を予防するためには湯船につかることが効果的です。
春から梅雨前の時期はそれほど汗をかかないので、汗腺の機能は低下しがち。汗腺が機能しないと、塩分などを含んだベタベタの汗をかきやすく、これがいやなにおいの原因になるのです。汗腺がしっかり機能していると、サラサラとしたにおいの少ない汗をかきます。
また、現代人に増えている「疲労臭」は、ストレスや疲れがたまって肝機能が低下し、分解されなかったアンモニア成分が汗と一緒にでてきてにおいを発するもの。このにおいも入浴して新陳代謝を促すことで防ぐことができます。人は寝ている間でも汗や皮脂が分泌されるので、朝にシャワーを浴びるのもおすすめです。
高温の手足浴、ぬるめの半身浴
汗腺を鍛えて、サラサラの汗をかくために効果的な入浴法を試してみませんか。
43度ぐらいの熱めのお湯を、浴槽の3分の1ぐらいまで入れ、ひじ下、膝下を10〜15分ほどつけて温める手足浴をします。
その後、36度のぬるめのお湯に半身をつけます。
お風呂上りはすぐに冷房の効いた部屋に行かず、タオルで水分を拭き取った後、自然に汗を蒸発させます。こうすることで、汗腺の機能が高まります。
身体はやさしく、髪はしっかり
体臭が気になるときは体を細かいところまでしっかり洗うことが大切ですが、汚れが気になるからと、硬いナイロンタオルなどでゴシゴシとこするのは逆効果。皮脂を取り過ぎると皮膚が乾燥してしまい、潤いを取り戻すために、においのもとである皮脂を過剰に分泌し、これが体臭のもとになるのです。
身体を洗うときは、せっけんをたっぷりと泡立てて、柔らかいタオルで洗うこと。素手で洗ってもよいでしょう。洗い残しがでやすい耳の裏や足の指の間、背中、腋、股間、首回り、頭皮などに気をつけましょう。
洗髪でミドル脂臭対策
加齢臭よりも不快といわれるのが30〜50代特有の「ミドル脂臭」。これが主に発生する箇所が「後頭部」と「首の後ろ」といわれています。
ミドル脂臭を予防するためにも、頭をしっかり洗いましょう。2度洗いも効果的ですが、強く力を入れたり、爪を立てたりすると頭皮を痛めてしまうので注意。指の腹でやさしくマッサージするように洗いましょう。においが出やすい後頭部は適当に洗っていることが多いので丁寧に洗うよう意識します。
また、ぬれたままだと雑菌が発生して頭皮がにおう原因となるので、しっかり乾かしましょう。
食べ物も注意
体臭を抑えるためには食生活の見直しも大切です。体臭の原因でもあるアンモニアの発生を防ぐために、腸内環境を整えましょう。
腸内の老廃物を排出する食物繊維、善玉菌を増やす乳酸菌を積極的に取ること。食物繊維は野菜やきのこ、海藻類に多く含まれます。乳酸菌はヨーグルトなど乳製品、植物性の乳酸菌は納豆やキムチなど発酵食品に多く含まれます。
また、お酢は腸内の働きを活発にする上、抗菌効果で口腔内や消化器官をきれいにするので、体臭予防が期待できます。工夫して取り入れてみましょう。
寝具も忘れずに
体を清潔に保ったり、衣類には気を配ったりしていても、意外と忘れがちなのが寝具。枕や布団、シーツには汗や皮脂が染み込んでいるので、何日も洗わずに使っていると、においがついてしまいます。寝具もきれいにしておきましょう。
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