第149回 オーバースイングの欠点を理解する

オーバースイングの欠点を理解する

　練習場などでオーバースイングを欠点として指摘されたことはありませんか？　今回はオーバースイングの悪い部分について説明したいと思います。

• 
• クラブを短く握り、コンパクトなスイングを心がけて矯正しましょう

　まず初めに、スイングがオーバースイングになっているから全てが悪いというわけではないことを理解してください。悪いのは、オーバースイングになりスイングに悪影響を及ぼすことです。実際にプロの中でもオーバースイングでありながら、好成績を残している人も少なくありません。繰り返しますが、オーバースイングになりスイングに悪影響を及ぼすことがいけないのです。

　ではオーバースイングになることで、どのような弊害が出てくるかということについて説明します。まず第一にダウンスイングにおいてスイングプレーンから逸脱するということがあげられます。いくらクラブを正しく上げていても、オーバースイングになることで、正しく上げた軌道に戻ってこないと、正確な球へのインパクトは望めません。

　それでは、これらオーバースイングの矯正方法についてご説明します。まず左手のグリップを見てください。そこで親指と人差し指との間をしっかり閉め、間にできるY字を確認してください。そして普段よりもクラブを短く握り、コンパクトなスイングを心がけるとオーバースインクは克服できます。ご自身のスイングを検証してみましょう。

　第二の弊害は、体のバランスを崩してしまい安定したスイングができなくなることです。安定したスイングができなければ、こちらも正確なインパクトを望むのは難しくなります。また他に注意しなければならないことは、体の部位が回り過ぎてしまうことです。これも一種のオーバースイングと言えます。ゴルフのスイングは回すのではなく、捻るのです。ですからこうした動きにも注意が必要です。

　今週はこの事に気をつけてみましょう。

提供：日本プロゴルフ協会
http://www.pga.or.jp/