09.歌仙「五月雨の巻」
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トピック作成者:昇峰 さん2016.5.30
すでに梅雨入りをした沖縄に次いで、関東も本格的な梅雨入りに向かう頃になりました。前回「山寺」からスタートした旅は、今回は「平泉」からになります。どうぞ奮ってご参加のほど、お願い申し上げます。
【五月雨の巻】 (起首280601)
表(オモテ)
発句 五月雨の降り残してや光堂 芭 蕉
脇句(夏) 若葉を眺め食む椀子蕎麦 花 蓮
第三(無季) 同窓会懐かしき友集まりて secchan
四(無季) あだ名解るが名前解らず 麦 秋
五(秋の月) 言い過ぎを悔やみてそっと月仰ぐ しょうく
六(折端・秋) 少し離れてつく踊りの輪 昇 峰
裏(ウラ)
一(折立・秋) 途切れてはまたなき始め法師蝉 しょうく
二(無季) ナスカの画家はだいだらぼっち 昇 峰
三(無季・恋) 理想とは違う男じゃあるけれど 麦 秋
四(無季・恋) かばいたくなる可愛い不良 昇 峰
五(無季) EUの離脱決めたが大混乱 secchan
六(無季) 船は出てゆく荒天の海 しょうく
七(冬の月) 月までも飛沫く礁の波の花 昇 峰
八(冬) 雪原駆ける犬橇の跡 secchan
九(無季) 順調に宇宙への旅大西さん しょうく
十(無季) 火の鳥に読む人間の業 昇 峰
十一(春の花) 隅田川我が子探せど花吹雪 secchan
十二(折端・春) 貝殻が吐く蜃気楼揺れ しょうく
名残の表(ナオ)
一(折立・春) 長崎港見下ろす丘にチューリップ 麦 秋
二(無季) オランダ坂に今日も降る雨 昇 峰
三(無季) とぼけたる石の羅漢の湿りがち しょうく
四(無季) 熊本城の復興祈る secchan
五(夏) 蝉殻の乾ききったる田原坂 昇 峰
六(夏) サハラ砂漠にみどりを植える secchan
七(無季) サアどうだ選り取り見取りお買い得 しょうく
八(無季・恋) 遠距離の恋想いがつのる 花 蓮
九(無季・恋) 嫁入れば老舗旅館の若女将 麦 秋
十(無季) 黒毛和牛の朴葉味噌焼 昇 峰
十一(秋の月) ひっそりと月の出待てば下駄の音 しょうく
十二(折端・秋) 親しき友と新走り酌む secchan
名残の裏(ナウ)
一(折立・秋) かりがねの帰心うながす国訛り 昇 峰
二(無季) 牛同居して草鞋編む祖母 花 蓮
三(無季) 総理云うモーレツ社員無き社会 しょうく
四(春) ただ立っている葱坊主なる 昇 峰
五(春の花) 吉野山全山覆う花の雲 secchan
六(挙句・春) 蛙に目貸し朝寝坊せり しょうく
(満尾280919)
【五月雨の巻】 (起首280601)
表(オモテ)
発句 五月雨の降り残してや光堂 芭 蕉
脇句(夏) 若葉を眺め食む椀子蕎麦 花 蓮
第三(無季) 同窓会懐かしき友集まりて secchan
四(無季) あだ名解るが名前解らず 麦 秋
五(秋の月) 言い過ぎを悔やみてそっと月仰ぐ しょうく
六(折端・秋) 少し離れてつく踊りの輪 昇 峰
裏(ウラ)
一(折立・秋) 途切れてはまたなき始め法師蝉 しょうく
二(無季) ナスカの画家はだいだらぼっち 昇 峰
三(無季・恋) 理想とは違う男じゃあるけれど 麦 秋
四(無季・恋) かばいたくなる可愛い不良 昇 峰
五(無季) EUの離脱決めたが大混乱 secchan
六(無季) 船は出てゆく荒天の海 しょうく
七(冬の月) 月までも飛沫く礁の波の花 昇 峰
八(冬) 雪原駆ける犬橇の跡 secchan
九(無季) 順調に宇宙への旅大西さん しょうく
十(無季) 火の鳥に読む人間の業 昇 峰
十一(春の花) 隅田川我が子探せど花吹雪 secchan
十二(折端・春) 貝殻が吐く蜃気楼揺れ しょうく
名残の表(ナオ)
一(折立・春) 長崎港見下ろす丘にチューリップ 麦 秋
二(無季) オランダ坂に今日も降る雨 昇 峰
三(無季) とぼけたる石の羅漢の湿りがち しょうく
四(無季) 熊本城の復興祈る secchan
五(夏) 蝉殻の乾ききったる田原坂 昇 峰
六(夏) サハラ砂漠にみどりを植える secchan
七(無季) サアどうだ選り取り見取りお買い得 しょうく
八(無季・恋) 遠距離の恋想いがつのる 花 蓮
九(無季・恋) 嫁入れば老舗旅館の若女将 麦 秋
十(無季) 黒毛和牛の朴葉味噌焼 昇 峰
十一(秋の月) ひっそりと月の出待てば下駄の音 しょうく
十二(折端・秋) 親しき友と新走り酌む secchan
名残の裏(ナウ)
一(折立・秋) かりがねの帰心うながす国訛り 昇 峰
二(無季) 牛同居して草鞋編む祖母 花 蓮
三(無季) 総理云うモーレツ社員無き社会 しょうく
四(春) ただ立っている葱坊主なる 昇 峰
五(春の花) 吉野山全山覆う花の雲 secchan
六(挙句・春) 蛙に目貸し朝寝坊せり しょうく
(満尾280919)
書き込み
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ご無沙汰しました。連衆の皆さま、早速にも集結いただきまして、ありがとうございます。
表6句は歌仙の中で、最も式目の厳しい箇所で、おだやかに品格を保つことが要求されるほか、神祇、釈教、恋、無常、病体、述懐、地名人名の固有名詞など露わな感情を伴う用語は使わない、というルールがあり、さらに脇句では体言止め、漢字で留める、といったルールもあります。
①の述懐、③④の固有名詞、⑤の動詞止め、等々の小さな瑕を避けて、まずは花蓮さんの付け句②で無難にスタートしたいと思います。それでは、第三の捌きを花蓮さんにお願いして前に進めていきたいと思います。よろしくお願いします。
表6句は歌仙の中で、最も式目の厳しい箇所で、おだやかに品格を保つことが要求されるほか、神祇、釈教、恋、無常、病体、述懐、地名人名の固有名詞など露わな感情を伴う用語は使わない、というルールがあり、さらに脇句では体言止め、漢字で留める、といったルールもあります。
①の述懐、③④の固有名詞、⑤の動詞止め、等々の小さな瑕を避けて、まずは花蓮さんの付け句②で無難にスタートしたいと思います。それでは、第三の捌きを花蓮さんにお願いして前に進めていきたいと思います。よろしくお願いします。
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