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今年、台風の回数は?早めの台風対策を取ろう

台風の威力による被害は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

例年、7月から10月にかけて日本に接近・上陸する台風。これらは大雨、洪水、暴風、高波、高潮などをもたらす存在です。

河川の氾濫や土石流、がけくずれ、地滑りなどがおきることもあり、周辺住民には甚大な被害が出ることも少なくありません。とくに、宅地などの開発が進んだ都市部においては川が急激に増水したり、道路や住宅への浸水、アンダーパスなど地下空間の水没といった被害も発生しています。
また、雨で増水した川や田んぼを見に行って流されてしまったり、浸水した道路の側溝の境界が見えず、転落する事故も発生しています。

土砂災害

例えば、土砂災害。

土砂災害の危険性が高い場所は、土砂や砂礫などの流出を防ぐため、砂防設備が整えられているのが一般的です。しかし、これですべての流出を防げるわけではないのです。
実際に2013(平成25)年には941件、2014(平成26)年には1,184件もの土砂災害が発生しました。
2014年8月20日に広島県広島市で発生した土砂災害の被害者は「平成26年8月20日 広島豪雨災害 体験談集」という書籍のなかで(発行:公益社団法人 砂防学会2014年8月広島大規模土砂災害緊急調査団)、「玄関を突き破り土砂が流入してきていた」「一瞬のうちに身体が流され柱にぶつかった」などと土砂災害を表現していました。

それほどまでに台風とともに発生する土砂災害は恐ろしいもの。実際に土砂災害が発生すると避難する時間もほとんど無いでしょう。

土砂災害から身を守るためには事前の情報収集が肝要です。国土交通省が発表しているハザードマップに自宅や勤務先、よく出かける店などが含まれていないかを事前に確認しておきましょう。

参考

ハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/

このほか、気象庁などが発表する天候の情報を注視し、危険がありそうなら事前に避難を済ませるくらいの心づもりが大切です。何か起こってからでは遅いので、何か起こる前に身を守る行動をとるようにしましょう。

平均風速、瞬間風速、最大瞬間風速

台風等のニュースでよく使われる言葉「平均風速」「瞬間風速」「最大瞬間風速」。それぞれどんな意味か正しく知っているでしょうか?

まず(平均)風速ですが、これは10分間の平均風速のこと。
瞬間風速は3秒間の平均風速。
最大瞬間風速は瞬間風速の最大値を表しています。

天気予報などで風速という言葉を使うときは一番上の平均風速を指しています。

では、風速による被害の目安はどのくらいでしょうか?
風速10メートルはかなり風が強そうなイメージですが、実際に風速どのくらいでどのような被害が起こる可能性があるのでしょうか?

平均風速10m/s〜15m/sはやや強い風。歩きにくさを感じ、傘は差せないくらいの風速です。街路樹などは全体が揺れ、電線も揺れ始めます。
平均風速15m/s〜20m/sは風に向かって歩くことは困難で、転倒してしまうケースも。高所での作業は極めて危険なので、絶対に外作業は行わないようにしましょう。看板やトタンなどが飛ばされるのはこのくらいの風速から。高速で運転している車の場合、横風で流されるような感覚が大きくなります。
平均風速20m/s以上についてはもはやそのままでは経っていられなくなります。何かに捕まり歩きしなければなりません。飛ぶ物も多くなり、こうした飛来物でケガをするケースも。細い木の幹は折れてしまい、根がしっかりと張っていない木は倒れてしまいます。道路標識が傾くことも少なくなります。車の運転については通常速度で運転するのは困難な風速です。
平均風速30m/s以上は走行中のトラックが横転してしまうほど、平均風速35m/s以上になると、多くの樹木が倒れ、電柱や街灯が倒れてしまうケースも。ブロック塀が倒壊することもあるので、建物の近くにはなるべく寄らない方が良いでしょう。
平均風速40m/s以上となると、住宅が倒壊するケースもあります。鉄骨構造物であっても傾くことがあります。

台風の右側は危険

円を描く台風ですが、危険なのは台風の右側。危険半円と呼ばれる台風の進路の右側は風が強くなりやすいので、暴風に対する備えはきちんとしておきましょう。
実際に2015年9月、台風21号が通過した沖縄県与那国町では、平均風速54.6m/s、最大瞬間風速81.1m/sを記録。先ほどの例と照らし合わせるといかに強い風が吹いたかがわかりますよね。このときは猛烈な風雨によって、窓ガラスが割れたり、電柱や街路樹が倒れたり、トタンの屋根が吹き飛ばされるといった被害が報告されました。
このとき、与那国町は台風の右側。中心のすぐ右側だったのです。

もしも強烈な台風が迫っているのなら、ベランダに置いた物を室内に収める、窓ガラスの飛散対策を行う、といった対策を行いましょう。このとき、外出は控えるようにしましょう。

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