そろそろ秋、乾燥対策を早めに取り入れよう!
そろそろ秋。秋は湿気の多い夏と比べ乾燥しやすい季節です。
乾燥すると体調にも影響があります。たとえばノドが痛くなったり、肌のかゆみが出たりなど。加湿器などを正しく使えれば良いですが、持っていないという方はなるべくお金をかけずにしっかりと乾燥対策をしたいところ。
より乾燥する前に早めに秋の乾燥対策をしませんか?
秋の乾燥対策は冬への備え
冬は乾燥するイメージがありますよね。
冬はしっかりと乾燥対策をしているけれど、秋はおざなり、なんて方も多いのではないでしょうか?
肌のことだけを考えると、最適な湿度は65パーセント前後だと言われており、60パーセントを下回ると肌の乾燥が進み、ニキビや肌荒れを起こしやすくなると言われています。
10月の相対湿度(空気中に含むことができる最大の水分量に比べどのくらい水分を含んでいるかということ)は65パーセント以上あることが多いですが、日によっては20パーセント〜40パーセントなんてことも。また、秋は日中と夜間の寒暖差も大きくなるので、肌に負担がかかりやすくなります。
このほか、ここ10年で比べて見ると、ヒートアイランド現象によって都市部はとくに乾燥しているようです。なかでも秋冬の乾燥化は年々進行しているのだとか。
冬が乾燥する理由は大きく分けてふたつあります。実は冬の乾燥は日本海側と太平洋側で大きな違いがあるのです。
冬になると基本的には西高東低の気圧配置になることをご存じの方は多いかと思います。日本から見ると、大陸側に高気圧があり、太平洋側に低気圧がある、いわゆる冬型の気圧配置のこと。
空気は基本的に気圧の高いところから低いところに流れる性質があるので、大陸の冷えた空気が日本に向かって流れてきます。
シベリアから流れてくる空気は太平洋側で水蒸気を蓄え、冷たく、湿っぽい空気になります。まずは日本海側の地域が冷たく湿った空気に当たるため、日本海側では大雪が降る地域が多いのです。雪が降ると空気から水分が抜け、乾燥した空気に変化。乾燥した空気が山を越え、太平洋側にやってきます。
こうした理屈で考えると、冬の太平洋側は非常に乾燥した空気が常に吹き続ける、といえるでしょう。湿度だけで比較すると、日本海側は太平洋側よりもずっと高いのです。
一日だけの比較ではなく季節で見てみると、冬の東京の1998(平成10)年から2016(平成28)年までの冬の平均湿度は、東京が49.4パーセント。もっとも湿度が高いのは福井県と山形県で80.2パーセントでした。いずれも雪が多く降るエリアですよね。
からっ風で有名な群馬県(前橋市)の相対湿度の平均は(()内は東京)
- 1月…51.2パーセント(45.7)
- 2月…52.1パーセント(47.6)
- 3月…51.6パーセント(52.1)
- 4月…54.4パーセント(53.6)
- 5月…56.1パーセント(58.2)
- 6月…67.6パーセント(65.5)
- 7月…71.7パーセント(70.4)
- 8月…70.0パーセント(76.6)
- 9月…69.9パーセント(73.2)
- 10月…64.7パーセント(64.9)
- 11月…61.3パーセント(56.5)
- 12月…56.0パーセント(50.2)
となっており、特に秋冬は湿度が低いことがわかります。
ランキングで見てみると、湿度が低いのは東京、前橋、横浜、熊谷、千葉、甲府、静岡などいずれも太平洋側がランクイン。一方で湿度が高い地域は鳥取、青森、富山、福井、山形と日本海に面する県がランクインしました。(※いずれも都道府県庁所在における1998年から2016年までの冬の平均湿度)
このように冬の日本海側は湿度が高く、太平洋側は湿度が低いことがわかりますよね。一方で日本海側も冬は乾燥するもの。
その理由は暖房で部屋を暖めることにあります。
空気中に含むことができる水蒸気量(飽和水蒸気量)は温度によって変わります(相対湿度の考え方)。温度が高ければ高いほど、多くの水分を含むことができます。しかし、温度が低いと少しの水分しか含むことができないのです。
暖房をつかうと、温度が低い状態から高い状態に変化します。しかし、元々の空気に含まれている水分量が少ないため、温度が上昇すると相対的に湿度が低下してしまうのです。相対的に湿度が低下すると「乾燥している」と感じてしまいます。
乾燥が起こすトラブルとは
湿度が低い、乾燥状態になってしまうと身体にはどのような影響があるのでしょうか?
人に与える影響の代表といえばインフルエンザや風邪を引きやすくなることでしょう。新型コロナウイルス感染症がまだまだ猛威を振るっていますから、なるべく乾燥は避けたいところ。
では、なぜ乾燥すると風邪を引きやすくなってしまうのでしょうか?
空気が乾燥すると口や鼻の粘膜が乾燥し、風邪などの感染に対するバリア機能が低下するため、インフルエンザや風邪などに罹患する確率が高くなってしまいます。冬場にインフルエンザが流行する理由のひとつは乾燥にあるのです。ここ数年は新型コロナウイルス感染症対策が徹底されたことも手伝ってかインフルエンザも流行していませんよね。もちろん、インフルエンザウイルスが増殖しているという理由もありますが、空気が乾燥することで人の防御力が低下することも原因なのです。
さらに空気が乾燥すると、身体から発散する水分量が増えてしまいます。空気が乾燥していると、仮に部屋を暖めても私たちが感じる体感温度は低くなります。なかなかあたたかさを感じにくい理由はもしかすると湿度が低いからかもしれません。
肌、美容面で見てみると、湿度不足になると、髪や肌が乾燥してしまいます。健康的な髪の水分量は11パーセントから13パーセント。しかし、空気が乾燥すると表面積が大きい髪の毛はすぐに水分を発散してしまうため、乾燥してパサつき、広がりやすくなります。冬場、なんとなく髪がパサつくと感じる方は乾燥が原因でしょう。肌については水分量が10パーセント以下になると乾燥肌状態。乾燥肌状態になると、肌荒れやかゆみ、皮膚炎などの原因になるので、男性であっても化粧水などをお風呂上がりにうように心がけましょう。
湿度は何パーセント?
こうした状況を避けるためには適正湿度に室内を保つ必要があります。一般的に40パーセントから60パーセントが適正湿度といわれているので、この範囲になるよう、湿度をコントロールしましょう。
湿度が40パーセントを切ると、静電気が発生しやすくなり、特に髪の毛は切れ毛や枝毛を引き起こし、頭皮が汚れやすくなってしまいます。もちろん、低湿度状態では風邪も引きやすくなってしまうので、ぜひ加湿器の活用を。一方で高すぎる湿度にも要注意。住宅内がカビやすくなってしまうので、適正湿度ないに保つことが大切です。
【乾燥対策におすすめのグッズの紹介】
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