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【お金の話】ぼったくりにだまされない!生命保険のリストラのすすめ

日常的な出費のなかに、見逃しがちな「払う必要のないお金」「無駄に払い続けているお金」が数多くあります。

シニア世代にとって、生命保険は気になるもの。
整理しようと考えている人も多いでしょう。

無駄な「備え」を炙り出し、「払わない」を徹底することが、“本当に有効な老後マネー対策”になるのです。

「損をしない」という考え方

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画像提供:imagenavi(イメージナビ)

60歳以上になっても、若い頃に契約した保険がそのままという方、結構多いのです。

老後資産の不安を払拭する基本は支出を見直すこと。

生活水準を下げるのではなく、日常の中の「払う必要のないお金」「無駄に払い続けているお金」を見直すことで、老後マネー対策を行うのが良いでしょう。

定年後のマネー対策では「資産を増やす」「儲ける」といった若い頃とは異なり、損をしない、という考え方が重要。
損をしないという考え方が結果的には「最も得をする」ことに繋がるためです。

最も見直したほうが良い支出が「生命保険」

一家の大黒柱が亡くなったときに残された家族が抱えるリスクは際しの年令によって異なります。

まだまだ妻子ともに若い家庭では、大黒柱が亡くなるリスクはとても大きいもの。
しかし、子どもも独立している家庭では、大黒柱が亡くなるリスクも小さなものになります。
それなのに若い頃と同じ内容の生命保険に入り続ける必要はありますか?
しかも、自分が死ななければ支払った保険料は誰かに回されるだけなのです。
現在支払っている生命保険の内容はしっかりと見直す必要があります。

また、今は保険を見直すのに最適なタイミングです。

2018年4月に、生保各社で保険料が値下げされました。
長寿高齢化の影響で死亡率が下がり、保険料計算のもとになる「標準生命表」が11年ぶりに改定されたためです。

これまでよりも長く生きることが前提となったため、保険期間満了までの間に被保険者が死亡した場合に一定額が支払われる「定期保険」のなかには10~20%という大幅な値下げとなっているものもあります。
その一方で、長く生きることで生きている間に支払う機会が増える「医療保険」や「がん保険」などは値上げとなる見込みでしたが、実際には据え置きとなりました。

賢い人が「医療保険」には入らない理由

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続いて見直したほうが良い保険は医療保険です。

医療保険は通院や入院時に給付金を受け取ることができる保険ですが、なんとなく加入している、という方も多いのではないでしょうか?

医療保険は掛け捨てタイプが一般的です。
仮に月5000円を40年間支払っている、という場合は40年間で240万円の支出となります。

掛け捨てタイプだと、入院・手術をしない限り、240万円は戻ってきません。
一生涯で240万円を回収するほどの入院や手術を経験する人は多くないでしょう。

仮に1ヶ月以内の入院を5回、これまでに体験したとしても、高額療養費制度があるので、一回あたりの負担は8万円強
5回入院したとしても50万円にも満たない金額なのです。
240万円という負担は相当大きいと感じませんか?

また、医療保険にはこんな問題も。

医療保険は長期入院すると元がとれるかというと微妙なところです。

医療保険は1回の入院日数の上限が決められています。

60日型・120日型など医療保険を契約する際に悩んだ方も多いのではないでしょうか?
カバー日数が多いほど、一般的には保険料は高くなってしまいます。

1回入院してすぐに再発し、再入院することとなった場合、最初の入院と2回目の入院は同一のものとみなされてしまうため、給付は1回分のみとなってしまうデメリットがあります。

1回目の入院から2回目の入院の間が空いていれば全額支給されるのか? というとそうでもありません。

一生涯のうちに支給される保険給付日数にも上限があるのです。
保険会社や商品によって異なりますが、一般的に700日や1000日といった制限を設けているケースが多くなっています。

頻繁に入院し、1000日を超えてしまった場合、終身の医療保険であっても保険料が出ないのです。

1000日入院すれば1000万円を受け取ることができるので、目一杯入院するという方にとってはオトクな医療保険ですが、多くの方はそこまでもらうことはないので、得できる人は少ないといえます。

とはいえ、実際に入院する際には多少給付されたほうが気持ちは安心ですよね。
自分自身の経済状況に合わせて医療保険を選ぶのが良いでしょう。

貯蓄と医療保険どっちがお得?

見積書と電卓

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

高齢化が進む現代。
2020年には4人に1人が高齢者になると言われています。

平均寿命はどんどん伸びていますが、健康寿命の伸びは鈍化。

75歳以上の3人に1人は要介護認定か要支援認定を受けているのが現状です。

公的介護保険である程度の保証は受けられますが、実際に公的介護保険ですべてまかなえるか? というとそうではありません。
想像以上にお金はかかるものなのです。

掛け捨てタイプの介護保険は給付条件が厳しく、保険料が高い積立タイプは給付条件がゆるくなります。
介護に備える場合、積立タイプの介護保険をチョイスするのが良さそうです。

介護はお金が想像以上にかかるもの。
介護に備える一番の対策は貯蓄です。
支出を見直して、しっかりと貯蓄するのが今後やってくる介護生活への一番の対策と言えるでしょう。

みなさんはどのような「お金」の対策をしていますか?

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