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耳鳴り・めまいが長続きする場合、もしかすると「メニエール病」かもしれません

耳から来るめまいといえば「メニエール病」と浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
一般的にメニエール病は若い女性がストレスで発症するめまいを引き起こす病気、というイメージがあります。

しかし、若い女性だけでなく、誰でも発症する可能性がある病気です。
いきなりめまいや耳鳴り、頭痛でグラグラするような症状が襲ってきて、薬を飲んでも治らない。
そんな場合、「メニエール病」かもしれません。

本日はメニエール病についてご紹介します。

めまいで歩けない!頭痛がひどい!メニエール病ってどんな病気?

めまいで歩けない!頭痛がひどい!メニエール病ってどんな病気?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

冒頭でもご説明しましたが、メニエール病は若い女性が罹患しやすい、というイメージがある病気です。

そんなメニエール病の原因は、内リンパ水腫。
内リンパ水腫は内耳にある三半規管と蝸牛を満たす、内リンパ液が増加し、水ぶくれを起こしてしまっている状態のことです。

内リンパ水腫になる原因は、ストレスや睡眠不足、気圧変化などが重なることだといわれています。

内耳には体位などのバランスをつかさどる三半規管や耳石器、周囲の音を感じ取る蝸牛といった器官が備わっています。
これらはいずれも内リンパ液で満たされているのです。
内リンパ液が増加しすぎると三半規管の働きが阻害され、めまいを引き起こします。

再度にはなりますが、内リンパ液が増加する原因はストレスや睡眠不足、気圧変化、疲労などが原因。
これらがひとつ、あるいは複数が重なって内リンパ水腫となり、メニエール病を歯証してしまいます。

名前の由来

そもそもメニエール病は、パリの医師だたメニエールが由来。
メニエール医師はめまいが耳の病気で起こることをはじめて報告した人だと言われています。

メニエール病の症状

内耳には三半規管と耳石器、それから蝸牛があることはご説明した通りです。
メニエール病は、三半規管・耳石器または蝸牛が強く水ぶくれになるかで症状が異なるそうです。

三半規管や耳石器が水ぶくれになると、めまいを強く自覚します。
めまいの程度もぐるぐると回転するような激しいめまいから、雲の上を歩いているようなふわふわとする感じ、という軽いものまでさまざま。
いずれも10分から数時間めまいが持続することが多く、短時間のめまいである場合はメニエール病の可能性は薄いそう。

蝸牛が水ぶくれになると、めまいを感じることはありません。
難聴を感じることが多いようです。
水ぶくれの程度が軽ければ、耳が少し詰まったような感じがしたり、耳鳴りがしたり、音が反響(響く)したように感じたり、といった自覚症状があります。

メニエール病が悪化すると

メニエール病は反復性が高く、慢性の病気。
めまいや発作を繰り返すたびに症状がどんどん悪化していき、早い人だと5年から10年ほどで日常生活に支障を来すほどの難聴になることも。

放っておくのは非常に危険なので、早めに病院に行き、適切な治療を受ける必要があるのです。

メニエールではない場合、高齢者は脳卒中の疑いもあり

メニエールではない場合、高齢者は脳卒中の疑いもあり

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

一方で、高齢者はめまいを起こす人が多いといいます。
メニエール病の知識がある人ならメニエール病を疑ってしまいそうです。
高齢者のめまいの原因はメニエール病なのでしょうか?

高齢者がめまいを引き起こす原因は大きく分けて「平衡感覚の衰え」「血圧調節能力の衰え」「病気」の3つが挙げられます。

「平衡感覚の衰え」については、内耳や前庭神経、前庭神経核、大脳皮質といった神経系が老化によって変性することが原因。
平衡感覚の情報をうまく伝えられず、また処理できず、めまいを引き起こしてしまうのです。

「血圧調節能力の衰え」については、高齢者はこの能力が衰え、血圧の変動が激しくなるもの。
血圧変動が激しくなると脳幹や視床、大脳皮質に酸素、栄養が行き届かなくなり、めまいを引き起こします。

このほか、高齢者は高血圧、糖尿病、動脈硬化といったさまざまな病気が起こりやすくなります。
これらを抑えるため薬を服用している方も多いのではないでしょうか?
この薬が原因となってめまいを引き起こすことがあるようです。

さらに恐ろしいのが脳卒中の可能性。
ろれつが回らなくなったり、ものが二重に見えたりといった兆候がある場合はもしかすると脳卒中かもしれません。
その場合、速やかに脳外科や神経内科を受診しましょう。

めまいを伴う病気は多い

このほか、起立性低血圧やパーキンソン病、多発神経炎、腎臓病、椎骨脳底動脈循環不全といった原因でもめまいを引き起こしてしまいます。

また、高齢者に多いのが「脱水」によるめまいです。
暑さのため、汗をかくと水分が失われ、脱水状態に陥ってしまいます。
脱水状態だと血液もサラサラからドロドロになり、血流が滞ってしまうためめまいを引き起こしてしまいます。

高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、若い世代よりも脱水状態に陥りやすくなるもの。
周囲の人は特に注意しながらお茶や水などを促すようにしましょう。

高齢になると夜間にトイレに行くことを嫌がって水分をあまり摂取しなくなる人もいます。
しかし、これらの習慣は脱水状態に陥りやすくなるためおすすめできません。
トイレに行きたくなる場合は「泌尿器科」で治療を。
水分をしっかりと摂取して脱水状態を回避しましょう。

メニエール病の治療とは?病院選び、投薬(安定剤)など気になる情報をチェック

メニエール病の治療とは?病院選び、投薬(安定剤)など気になる情報をチェック

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では、メニエール病はどのような治療を行っていくのでしょうか?

メニエール病は現在でも原因がはっきりとわかっていません。
そのため、根治の方法がまだ確立されていないのです。

とはいえ、内リンパ水腫が引き起こしていることは確かであるとみられており、内リンパ圧を低下させる利尿剤が有効な治療法。
このほか、血流を改善させたり、ステロイド剤で症状が改善する場合もあるので、治療は長い期間行っていく必要があることがわかります。
また、あまりにもめまいがひどい場合は鎮静剤が有効だそう。

病院に行った際は症状などを正しく伝える必要がありそうですね。

投薬治療はもちろんですが、メニエール病治療にはストレスや睡眠不足など生活習慣を同時に改善する必要があります。
投薬治療を行ってもあまり改善しない人の多くは生活習慣が改善できていないからだ、と言われることもあるそう。

メニエール病完治には手術も

投薬治療を行っても症状が改善しない場合は、手術による治療も行われます。
手術では内リンパ嚢解放術、前庭神経切断術、迷路破壊術などがあるそうです。

リンパ嚢解放術は内リンパの減圧を目指すもの。
長期的に再発率が少ないため、比較的多く用いられる層。

前庭神経切断術や迷路破壊術は診断が正確ならば95パーセント以上の例でめまいが完全に止まるそう。
ただし、迷路破壊術においては聴力を失ってしまうため、前庭神経切断術を用いる場合が多いようです。

メニエール病で罹るべき病院とは

メニエール病診断確定はとても難しいものだそうです。
そのため、専門医がいる病院を受診するのがよいでしょう。

病院なび
https://byoinnavi.jp/

上記サイトでエリアを選択し、フリーワードに「メニエール病」と入れるとメニエール病治療に力を入れている病院が表示されます。
このほかにも症状別でも検索可能なので、体調が悪いときなどぜひご活用ください。

難病は多数存在します。
自分の症状に合わせて適切な病院を見つけることで、難病を早期発見でき、適切な治療を受けられます。
身体の症状に常に気を配りながら、不安なら専門医を受診するようにしましょう。

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