健康な噛める口で人生を楽しもう!!
ワシントンは噛めない、話せない、笑えない大統領だった
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、若いころから虫歯や歯周病に悩まされていたそうです。
57歳で大統領に就任したときには、歯が1本しか残っていなかったと言われています。入れ歯を使っていましたが、鉛の合金製で重く、現在のように入れ歯を自分の顎にぴったりと合わせる技術がなかったために、使い勝手のよいものではありませんでした。ワシントンは、噛めない、話せない、笑えない、という三重苦を背負った大統領だったのです。
米1ドル紙幣に描かれているワシントンの肖像画を見ると、口を一文字にぎゅっと閉じています。入れ歯が口から飛び出さないようにしていたのかもしれません。
歯を残す秘訣
いつまでも食事をおいしく食べ、会話を楽しみ、おおいに笑うためにも、1本でも多くの歯を残したいものです。そのためには、歯を失う2大要因である、虫歯と歯周病を予防することが不可欠。
予防方法の基本は、食後の歯磨きです。毎食後、欠かさず磨くことが理想ですが、朝晩の2回でもOK。昼食後に磨けないときには、デンタルリンスを使用したり、水でブクブクうがいをしたりするだけでもいいそうです。
しかし、歯を磨いているのに虫歯になった、という経験をお持ちの方も多いはず。それは、歯を自分で磨くセルフケアだけでは、十分ではないから。歯の表面は、平ではなくカーブやでこぼこがあるので、歯ブラシだけで汚れをきれいに落とすのは至難の業。歯科での定期的なクリーニングにより、口の中からできるだけ虫歯菌や歯周病菌を排除する、フッ素塗布により歯垢の付着を物理的に防ぐといった、プロフェッショナルケアも必要なのです。
歯を残す秘訣は、自宅でのセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを並行して行うことにあります。かかりつけの歯科医院がないという方には、かかりつけの歯科医院をつくることを強くおすすめします。
噛めれば認知症のリスクが低くなる?!
8020運動をご存知の方は多いと思います。これは、80歳になっても20本以上の歯があれば、満足のいく食事ができると考えられることから、生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるようにとの願いを込めて始められました。いくつになっても食事をおいしくいただけるって、とても幸せなことですよね!
また、歯が多く残っている人や歯が少なくても入れ歯を使用している人は、歯が少ない人や入れ歯を入れていない人と比較して、認知症を発症したり、転倒したりする危険性が低いということがわかってきているそうです。噛める口は、生活の質の向上にも一役買っているのです。
お口のケアをしっかりして、食事をおいしく食べ、会話を楽しみ、おおいに笑い、人生を楽しみましょう!
参考:テーマパーク8020 http://www.jda.or.jp/park/index.html
Paylessimages,Inc/イメージナビ
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