メニュー
ゲストさん
 

健康な噛める口で人生を楽しもう!!

40001647_350W

ワシントンは噛めない、話せない、笑えない大統領だった

アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、若いころから虫歯や歯周病に悩まされていたそうです。

57歳で大統領に就任したときには、歯が1本しか残っていなかったと言われています。入れ歯を使っていましたが、鉛の合金製で重く、現在のように入れ歯を自分の顎にぴったりと合わせる技術がなかったために、使い勝手のよいものではありませんでした。ワシントンは、噛めない、話せない、笑えない、という三重苦を背負った大統領だったのです。
米1ドル紙幣に描かれているワシントンの肖像画を見ると、口を一文字にぎゅっと閉じています。入れ歯が口から飛び出さないようにしていたのかもしれません。

歯を残す秘訣

いつまでも食事をおいしく食べ、会話を楽しみ、おおいに笑うためにも、1本でも多くの歯を残したいものです。そのためには、歯を失う2大要因である、虫歯と歯周病を予防することが不可欠。

予防方法の基本は、食後の歯磨きです。毎食後、欠かさず磨くことが理想ですが、朝晩の2回でもOK。昼食後に磨けないときには、デンタルリンスを使用したり、水でブクブクうがいをしたりするだけでもいいそうです。

しかし、歯を磨いているのに虫歯になった、という経験をお持ちの方も多いはず。それは、歯を自分で磨くセルフケアだけでは、十分ではないから。歯の表面は、平ではなくカーブやでこぼこがあるので、歯ブラシだけで汚れをきれいに落とすのは至難の業。歯科での定期的なクリーニングにより、口の中からできるだけ虫歯菌や歯周病菌を排除する、フッ素塗布により歯垢の付着を物理的に防ぐといった、プロフェッショナルケアも必要なのです。

歯を残す秘訣は、自宅でのセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを並行して行うことにあります。かかりつけの歯科医院がないという方には、かかりつけの歯科医院をつくることを強くおすすめします。

 

噛めれば認知症のリスクが低くなる?!

8020運動をご存知の方は多いと思います。これは、80歳になっても20本以上の歯があれば、満足のいく食事ができると考えられることから、生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるようにとの願いを込めて始められました。いくつになっても食事をおいしくいただけるって、とても幸せなことですよね!

また、歯が多く残っている人や歯が少なくても入れ歯を使用している人は、歯が少ない人や入れ歯を入れていない人と比較して、認知症を発症したり、転倒したりする危険性が低いということがわかってきているそうです。噛める口は、生活の質の向上にも一役買っているのです。

お口のケアをしっかりして、食事をおいしく食べ、会話を楽しみ、おおいに笑い、人生を楽しみましょう!

参考:テーマパーク8020 http://www.jda.or.jp/park/index.html

Paylessimages,Inc/イメージナビ

記事:大林よし美

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2023年10月31日

健康

けっこう怖い歯周病

11月8日は「いい歯の日」。日本では、30歳以上の8割もの人が軽度の歯周病との調査もあります。歯周病は口腔内の問題だけでなく、糖尿病など生活習慣病との因果関係も分かってきています。...
2023年10月10日

健康

目のケアしていますか?

10月10日は目の愛護デーです。パソコンやスマートフォンなどの使用で、一日中目を酷使している人も多いのではないでしょうか? 目が疲れると仕事の効率が悪くなり、頭痛や肩こりも引き起こ...
2023年10月3日

健康

姿勢に注意!猫背がもたらす危険性

猫背の原因の一つとして考えられるのが、パソコンやスマホを見ているときの姿勢。猫背は姿勢が悪いというだけでなく、集中力や内臓機能の低下にもつながるといわれています。意識して姿勢を正し...
2023年9月28日

健康

増えています!新型栄養失調

毎日食事や睡眠をしっかり取っているのに、疲れやすい、めまいがする、風邪を引きやすいということはありませんか? その原因は「新型栄養失調」かもしれません。カロリーは足りているのに、栄...
2023年9月13日

健康

イライラや倦怠感の原因に。脳疲れ解消でパフォーマンスアップ

注意力散漫、眠気、倦怠(けんたい)感、疲れやすい……。そんな体の症状は、脳の疲労からきているのかもしれません。疲れた脳を回復させ、〝脳疲れ〞の蓄積を防ぐための方法を紹介します。 ...
2023年9月4日

健康

糖質制限のキーワード「ケトン体」が脳に良い理由

血糖値が下がると体内の脂肪から生成されるケトン体は、糖質制限ダイエットの新しいキーワードとして話題です。ブドウ糖の代わりに脳のエネルギーとなり、認知症予防や健康に良い効果が期待され...