●講座で使用しているノートパソコン

dynabook T67/U

CPU：Core i5-6200U 2.30GHz

メモリ：4GB

ストレージ：1TB

グラフィック：インテル HD グラフィックス520（CPUに内蔵）

ディスプレイ：17.3型ワイドFHD

光学ドライブ：ブルーレイディスクドライブ

OS：Windows 10 Home 64ビット

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

　彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

スマホとパソコンをつないだらどうなる？

アナ六「せっかく暖かくなってきたっていうのに、大地震が起こったり、突風が吹いて事故が起こったりして、ちょいと物騒な感じですねえ」

デジ形「地震はともかく、春の強風は毎年のことだけどな」

ミドリ「でもこの機会に、いざというときの備えを、改めて見直したほうがいいだろうね」

アナ六「あっしは昔ながらの携帯電話、いわゆるガラケーってヤツを使ってるんですが、やっぱり災害に備えてスマホに替えたほうがいいですかねえ」

デジ形「スマホがあれば、インターネットにつないで情報を入手できるからな。万が一、災害に遭って避難するようなことになっても、安心できるかもしれねえぞ」

ミドリ「スマホの電源はすぐに減っちゃうのが玉にキズだけどね」

アナ六「でも、あっしの周りには、宝の持ち腐れっていうか、スマホを持っていても電話しか使っていないヤツも多いですぜ」

デジ形「そりゃあ、もったいねえ話だな。どうしてなんだ？」

アナ六「話を聞くと、スマホは画面がちっちゃいっていうのと、文字の入力がやりにくいっていう理由が多かったようで」

ミドリ「元々パソコンを使っていた人がスマホを始めると、そういう印象を受けるかもしれないね」

デジ形「それなら、スマホをもっと活用できるようなパソコンのアプリを紹介してやろう」

アナ六「ええっ、スマホの活用なのに、パソコンのアプリなんですかい？」

デジ形「つまり、スマホとパソコンをネットワーク接続して、いろいろなことができるっていうアプリだ。『エスメディオ・トゥルーリンクプラス・フォン（sMedio TrueLink+ Phone）』という名前で、dynabookの大部分の機種に搭載されているぞ」

アナ六「周りのヤツらに自慢したいんで、ぜひあっしにも教えてくださいっ」

ミドリ「教わるのはいいけれど、動機が不純だねえ」

スマホにアプリをインストールして、PCとペアリング

デジ形「第40部・第1回でも少し紹介したが、このトゥルーリンクプラス・フォンを使えば、スマホのデータをパソコンで見たりすることができるぞ」

アナ六「パソコンとスマホがつながるなんて、なんだか不思議ですねえ。どうやれば、うまくつながるんですかい？」

デジ形「全然不思議じゃあねえぞ。パソコンもスマホも、同じワイファイでインターネットに接続するだろう。そのワイファイのネットワークを使って、無線で接続するっていう仕組みだ」

アナ六「へえーっ、そんなことができるとは」

デジ形「まず必要なのは、スマホのほうでトゥルーリンクプラス・フォンのアプリをダウンロードすることだ。もちろん無料でできるぞ」

アナ六「そいつは何と気前がいいことで」

ミドリ「そうはいっても、パソコンのほうにトゥルーリンクプラス・フォンが入っていないと、使いようがないんだけどね」

連絡先を編集したり、メッセージ送信ができる

デジ形「じゃあ、ここからトゥルーリンクプラス・フォンの機能を紹介していこう。まずは電話やメッセージ関係の機能だ。最初の画面の『連絡先』から人を選べば、その人に対していろいろなことができるぞ」

アナ六「画面が大きいから、スペースに余裕が感じられますねえ」

アナ六「連絡先の画面に、『通話』っていうのがありますが、ひょっとしてパソコンから電話をかけることができるんですかい？」

デジ形「うむ。ただし、これは電話をかけるだけの機能で、実際に通話するときはスマホで行うことになる」

アナ六「それだったら、最初からスマホでかけるほうが早いのでは？」

デジ形「連絡先がパソコンの画面に一覧で並ぶから、電話をかけたい人をみつけやすいっていうメリットがあるかもな」

ミドリ「基本的に、家でパソコンを中心に使っている人向けの機能なんだろうね」

デジ形「もうひとつ、パソコンとスマホを一緒に使ってできることに、メッセージ送信があるぞ」

アナ六「パソコンでメッセージが打てるわけですね。でも、これはどういうメリットがあるんでしょう？」

デジ形「スマホのフリック入力ではなく、パソコンのキーボードで文字が入力できるところだな」

ミドリ「パソコンに慣れた人なら、そのほうが入力しやすいだろうね」

デジ形「ただ、メッセージの送受信ができるのはAndroidのスマホだけで、iPhoneではメッセージ送信だけになる」

アナ六「そいつはちょいと残念ですねえ」

スマホに入っている写真や音楽を楽しむ

デジ形「トゥルーリンクプラス・フォンのもうひとつの機能は、スマホに入っているデータをパソコンから見られることだ」

アナ六「どんなデータを見られるので？」

デジ形「まず、スマホで撮影した写真だ。ただ見るだけじゃなくて、パソコンにダウンロードできるぞ」

ミドリ「パソコンの大きい画面で見られるっていうのがいいね」

デジ形「ほかには、もちろん動画も見られるし、文書ファイルなんかも見られる。あとは、スマホに入っている音楽もパソコンで聴くことができるぞ」

ミドリ「dynabookは音にも力を入れてるから、いい音で楽しめそうだね」

「Bluetoothリンク」でパソコンをスマホの一部に

デジ形「最後に、今度はブルートゥース（Bluetooth）でスマホとパソコンを接続して活用するアプリを紹介しよう」

アナ六「さっきはワイファイで、今度はブルートゥースなんですね」

デジ形「うむ、『ブルートゥース（Bluetooth）リンク』というアプリで、これもdynabookの大部分の機種に搭載されているぞ」

アナ六「さっきのトゥルーリンクプラス・フォンとは、どこが違うんでしょう？」

デジ形「トゥルーリンクプラス・フォンは、パソコンでスマホのデータを見たり、管理するというものだったが、ブルートゥースリンクは、パソコンをスマホの外部機器として使うっていう感じだ」

アナ六「外部機器っていうのが、よくわかりませんぜ」

デジ形「例えばさっき、スマホの文字入力がやりにくいっていう話があったが、ブルートゥースリンクを使えば、パソコンのキーボードをスマホの無線キーボードとして使うことができ、スマホのメールなどの文字入力ができる」

アナ六「へえーっ、パソコンのキーボードで打った文字が、スマホに表示されるんですね」

デジ形「あと、パソコンで電話のハンズフリー通話ができるぞ。これもパソコンのマイクとスピーカーを外部機器として利用しているわけだ」

アナ六「パソコンに向かいながら、スマホの通話をするなんて、不思議な光景ですねえ」

デジ形「あと三つめが『ワイヤレスミュージック機能』と言って、パソコンのスピーカーでスマホに入っている音楽を流すっていう仕組みだ」

アナ六「あれっ、さっきも同じような話がありましたよね」

デジ形「やっていることは同じだが、やり方が違う。トゥルーリンクプラス・フォンは、パソコンに音楽データを持ってきて音楽を流しているが、ブルートゥースリンクは、音楽を流しているのはスマホのほうで、パソコンのスピーカーを外部スピーカーとして使っているだけだ」

アナ六「ややこしいですねえ」

ミドリ「まあ、どちらでも使いやすいほうを選べばいいと思うけどね」

デジ形「どうだアナ六、このスマホとパソコンをつなげる活用法は、なかなか使えそうだろう？」

アナ六「スマホとパソコンって、まるっきり別のものかと思ってましたが、こんなふうに連携して使うこともできるんですねえ」

ミドリ「スマホの写真を撮りっぱなしっていう人も、パソコンで見る習慣がつきそうだね」

デジ形「散歩中にスマホで撮った写真を、帰ってきてからパソコンで見て、気に入った写真はパソコンにダウンロードするとかな」

アナ六「いろいろな活用法があるもので。やっぱりあっしもスマホを買おうかなあ」

デジ形「アナ六の場合はパソコンも一緒に買わねえと、今回教えたアプリは使えないじゃねえか」

アナ六「いや、親分のパソコンにつないで見せてもらいますぜ」

デジ形「また、人のパソコンを勝手に使おうとしているな」

ミドリ「まあ、写真を見るぐらい、いいじゃないさ」

アナ六「といっても、いつスマホを買うか、まだ決めてませんけどね」

デジ形「相変わらず、“予定は未定”だな」