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第40部・第6回 パソコンで楽しむハイレゾ音源

NEWぱそこんライフ講座

第40部 春を楽しむパソコン活用術

第40部・第6回 パソコンで楽しむハイレゾ音源

 「ハイレゾ音源」の曲が配信されるようになって数年が経ち、今ではさまざまなジャンルの音楽が高音質のハイレゾ音源で楽しめるようになりました。まだ聴いたことがないという方は、家電量販店などに行ったついでに、試聴してみてはいかがでしょう。今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、ハイレゾ音源の楽しみ方をアナ六 に紹介します。

●講座で使用しているノートパソコン


dynaPad T67/V

dynabook T67/V

CPU:Core i5-6200U 2.30GHz

メモリ:4GB

HDD:1TB

グラフィック:インテル HD グラフィックス520(CPUに内蔵)

ディスプレイ:17.3型ワイドFHD

光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ

OS:Windows 10 Home 64ビット

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「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

「ハイレゾ音源」ってどういう意味?

アナ六 「いやあ、ゴールデンウィークが終わると、しばらく祝日がなくてガッカリしますねえ」

デジ形「次の祝日は、7月18日の海の日までお預けだからな」

ミドリ「海の日ができる前は、9月まで祝日がなかったけれど、今年からは8月にも『山の日』っていう祝日ができるね」

アナ六 「海の次が山だなんて、またまたご冗談を。あれっ、カレンダーをめくったら、本当にありましたぜ。いつの間に決まったので?」

デジ形「確か8月11日だったな。『山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する』というのが趣旨だそうだが、暑い盛りだから、あまり外には出たくねえな」

アナ六アナ六、笑う 「富士山の画像でも見ながら、カキ氷やスイカを食べて涼みたいですねえ」

デジ形「暑い日だったら、エアコンの効いた部屋で、じっくりハイレゾ音源の音楽を聴くっていうのもいいな」

アナ六 「おやっ、聞きなれない言葉が飛び出しましたね」

デジ形「何言ってんだ。パソコンを使って聴く音楽として、前にも紹介したことがあっただろうが」

アナ六 「ええっと、ハイってえのは『高い』っていう意味ですよね。で、レゾはなんでしたっけ?」

デジ形「ハイレゾは『ハイレゾリューション(High Resolution)』の略で、『高解像度』っていう意味だ」

ミドリ「『高解像度』っていうのは、4Kテレビみたいにきめ細かい画像に対しても使うねえ」

アナ六 「するってえと、ハイレゾ音源っていうのは、『きめ細かい音楽』っていうことで?」

デジ形「簡単に言うとそういうことだ。CDの音質が44.1kHz/16bitなのに対して、ハイレゾ音源では96kHz/24bitや192kHz/24bitとかになる」

ミドリ「kHzは『サンプリング周波数』で、bitは『量子化ビット数』だよっ。大ざっぱに言うと、これらの数字が大きくなるほど音質が原音に近くなるのさ」

アナ六 「要するに、いい音の音楽っていうわけですね」

デジ形デジ形、呆れる「身もふたもないまとめ方だな」

ハイレゾ音源を聴くには何が必要?

アナ六 「で、そのハイレゾ音源っていうのは、普通にパソコンで聴けるんですかい?」

デジ形「ハイレゾ音源を聴くにはいろいろなやり方がある。最近はどこにでも持ち運べるポータブルプレイヤーも出ているしな」

アナ六 「それって電車とかでもハイレゾ音源が聴けるっていうことで?お手軽になりましたねえ」

デジ形「で、パソコンで聴く場合に最低限そろえたいのが、ハイレゾ音源対応のヘッドホンとDACだ」

アナ六 「ヘッドホンはわかりますが、DACっていうのは何なので?」

デジ形「『デジタル・アナログ・コンバーター』の略で、音源のデジタルデータをアナログデータに変換する役目がある。パソコンのUSBコネクタに接続し、DACにヘッドホンをつないで聴くっていうわけだ」

ミドリミドリ、微笑む「小型のDACは、お店では『ヘッドホンアンプ』って名前で売られていることが多いね」

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dynabookのWebサイトより、パソコンでハイレゾ音源を楽しむときの接続イメージ。DACは、小型のヘッドホンアンプから、本格的なオーディオ機器までさまざまな種類があります。

アナ六 「そのDACはともかくとして、ヘッドホンは今使っているものではダメなので?」

デジ形「そこが難しいところなんだが、ハイレゾ音源対応のヘッドホンっていうのは、40KHz以上の音が再生できることが条件になっている」

アナ六 「何だかわかりませんが、性能がいいんですね」

デジ形「ところが、人間の耳で聴けるのは20KHzぐらいの音までで、従来のヘッドホンもそれに合わせて作られているんだ」

アナ六アナ六、困る 「聴けない音なら、再生してもしょうがないのでは?」

デジ形「普通のCDの場合は、そういう理由で20KHzより上の周波数の音はバッサリ切っているんだが、ハイレゾ音源では、その音も残している。そのほうがより自然の音に近くなるっていう理屈らしい」

アナ六 「へえーっ、そんなことがあるんですねえ」

デジ形「まあ、愛用しているヘッドホンがあれば、無理に新調する必要はないだろう」

ミドリ「そうすれば出費も抑えられていいね」

アナ六 「ところで、ハイレゾ音源っていうのは、ヘッドホンで聴くものなんですかい?」

デジ形「いや、さっき言ったDACを経由して、オーディオ機器に接続して聴くこともできるぞ」

アナ六 「オーディオ機器っていうのは、要するにステレオのことですね」

ミドリミドリ、笑う「ステレオなんて、懐かしい言い方だねえ」

デジ形「ただし、その場合はヘッドホンアンプのような小型のものではなく、『D/Aコンバーター』と呼ばれるちゃんとしたオーディオ機器が必要になる。もちろん価格も高くなるぞ」

アナ六 「そいつは、パソコン以上に金がかかりそうで」

デジ形「いわゆるオーディオマニアの世界だな」

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DENON USB-DAC/ヘッドホンアンプ ハイレゾ音源対応 DA-300USBS

192kHz/24bitまでのPCM入力と、2.8MHz/5.6MHzのDSD入力に対応しています。パソコンから侵入するノイズをシャットダウンするなどの機能もついたヘッドホンアンプです。

ハイレゾ音源対応のプレイヤーアプリとは?

デジ形「今説明したのは、パソコンに接続する外部の機器だが、パソコンのほうでもハイレゾ音源に対応した音楽プレイヤーアプリが必要となる」

アナ六 「パソコンで音楽を聴こうとすると、自動的に起動するプレイヤーアプリがありますが、あれではダメなので?」

デジ形「Windowsの標準プレイヤーアプリであるWindowsメディアプレイヤーは、Windows10になってからFLACというファイル形式には対応している。だが、ハイレゾ音源の音楽には、それ以外にもWAVやDSDといったファイル形式で販売されているものもあるんだ」

アナ六 「じゃあ、メディアプレイヤーで聴けない形式を聴くには、どうすればいいんですかい?」

デジ形「ほかのファイル形式にも対応しているプレイヤーアプリをインストールすればいいわけだ。中には無料でダウンロードできるものもあるぞ」

アナ六 「おおっ、無料っていうのはうれしいことで」

デジ形デジ形、笑う「ちなみにdynabookだったら、FLACはもちろん、WAVやDSDにも対応している『TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+』が搭載されているぞ」

アナ六 「さっき言ったDACとヘッドホンがあれば、すぐにハイレゾ音源を聴けるんですね」

ミドリ「全部そろっても、肝心なハイレゾ音源の音楽がないと聴けないよっ」

アナ六 「おっと、そいつはうっかりしてましたぜ。音楽はどうやって手に入れるので?」

デジ形「最近はUSBメモリにデータを入れて売られているものもあるが、インターネット上の音楽配信サイトで購入してダウンロードするのが一般的だな」

アナ六 「なるほど、まずは検索か何かで、ハイレゾ音源の音楽が買える音楽配信サイトを探すところからですね」

デジ形「ところが、『TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+』は、ハイレゾ音源の音楽を配信している『e-onkyo music』とリンクしていて、オススメの曲が表示されるぞ」

アナ六アナ六、笑う 「ってことは、気に入った音楽があれば、すぐに買えるわけですね」

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「TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+」を起動すると、最初に「e-onkyo music」のオススメ曲が表示され、クリックすると「e-onkyo music」のWebサイトへ移行し、曲の試聴や購入ができます。

ハイレゾ音源以外の音楽もパソコンで楽しもう

アナ六 「ハイレゾ音源の配信サイトを見ましたが、曲の値段がけっこう高いですねえ」

デジ形「そりゃあ、高音質なんだから、普通の曲よりも割高なのはしょうがないだろう。あと注意してほしいのは、ハイレゾ音源はデータ量が多いから、光回線などの高速回線で接続していないと、ダウンロードにちょいと時間がかかることだ」

アナ六アナ六、困る 「ムムム、機器もそろえなくちゃならないし、いろいろ大変そうで」

ミドリ「でも、それに見合ったすばらしい音を聴くことができるんだから、好きな人にはたまらないと思うよっ」

デジ形「まあ、ムリにハイレゾ音源から入らなくても、最初は普通にパソコンで音楽を楽しめばいいんじゃねえかな」

アナ六 「ハイレゾ音源以外の曲を買えっていうことですかい?」

デジ形「今は曲を買うだけでなく、1カ月の定額でいろいろな曲を聴き放題っていうサービスもあるぞ」

ミドリ「最新の曲とか、聴きたい曲が入ってない場合もあるけれど、お得感はあるね」

アナ六 「でも、ハイレゾよりは音質がよくないんですよね」

デジ形デジ形、笑う「そうは言っても、ヘッドホンアンプとヘッドホンの組み合わせで聴けば、ハイレゾほどではないにしても、かなりいい音になるぞ」

アナ六 「ヘッドホンを頭につけたり、外したりするのが面倒だなあ」

ミドリ「とんだ面倒くさがりだねえ」

デジ形「ヘッドホンがイヤなら、外付けのスピーカーで聴くのもいいぞ。今はブルートゥースで無線接続できるワイヤレススピーカーもあるからな」

アナ六 「おおっ、コードをつながなくていいんですね。そいつは楽でいいなあ」

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ONKYO ポータブルワイヤレススピーカー SAS200(B)

ブルートゥース対応のポータブルスピーカー。パソコンのスピーカーとして使用するほか、スマホやタブレットのスピーカーとしても利用できます。

ひと味違うdynabookで聴く音楽

アナ六 「外付けのスピーカーにしても、買わなきゃならないっていうのが面倒だなあ」

ミドリミドリ、怒る「さっきから面倒ばっかり言ってるよっ」

デジ形「dynabookだったら、外付けの機器がなくても、けっこういい音で聴くことができるぞ」

アナ六 「でも、ノートパソコンのスピーカーなんて、どこについているかもよくわからないし、ちゃんと聴けるんですかねえ」

デジ形「dynabookは以前から音を重視しており、dynabook T67も音響の面では3つの特長があるぞ」

アナ六 「3つもあるんですかい?」

デジ形「まずは、著名なオーディオメーカーであるオンキヨー製のスピーカーを搭載していることだ。ノートパソコンの中のわずかなスペースを生かしたスピーカー構造で、ノートパソコンから発しているとは思えないような豊かな音が響くぞ」

アナ六 「ちゃんとしたメーカー製っていうところがすごいですねえ」

デジ形デジ形、笑う「2つ目が、『DTS Studio Sound』というアプリを搭載したことだ。これによって立体的で臨場感のある音になるなどの、すばらしい音響効果が生まれている」

ミドリ「音楽を聴きながらこのアプリのオン・オフを切り替えれば、音の違いがよくわかるよっ」

デジ形「そして3つ目が、アメリカの人気オーディオブランド、『スカルキャンディー(Skullcandy)』が、『DTS Studio Sound』の設定をチューニングし、心地よい音を作り上げていることだ」

ミドリ「スピーカーの音もいいけれど、ヘッドホンで聴くのも迫力があっていいね」

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「DTS Studio Sound」の「高度なオプション」のウィンドウ。右上の「?」ボタンをクリックすると、写真のように各部の名称が表示されます。このアプリがオンになっているだけで、音が立体的で華やかな印象になります。

アナ六 「しかし、パソコンだけでもいい音が聴けるなら、ハイレゾ音源なんて聴く必要はないのでは?」

デジ形「まあ、最初のうちはそう思うかもしれねえが、試聴なんかで一度ハイレゾ音源を聞くと、考えが変わってくるぞ」

アナ六 「へえーっ、そんなものですかねえ」

デジ形「一度いい音を聴くと、さらにいい音が聴きたくなる。そうやってどんどんオーディオを追求していくと……」

アナ六 「一体どうなるので?」

ミドリミドリ、笑う「機器を買い集めすぎて、お財布が素寒貧になっちまうよっ!」

アナ六 「なるほどっ!」

デジ形「いや、いい音に囲まれて充実した日々が送れるって言いたかったんだがな」

ミドリ「趣味を持つのは悪くないけれど、出費は家計に響かない程度にしてほしいね」

アナ六アナ六、困る 「理想を追求したいけど、現実は厳しいですねえ」



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