●講座で使用しているノートパソコン

dynaPad N72/V

CPU：Atom x5-Z8300 1.44GHz

メモリ：4GB

記憶装置：128GBフラッシュメモリ

グラフィック：インテル HD グラフィックス（CPUに内蔵）

ディスプレイ：タッチパネル付き 12.0型WUXGA

OS：Windows 10 Home 64ビット

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

　彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

ラジオもパソコンで聴く時代に

アナ六「いやあ、お江戸もいよいよ梅雨入りしましたねえ」

デジ形「カラッとした空気も、もうおさらばか。仕方ねえな」

ミドリ「カビが生えないように、しっかり湿気対策をしておかないとねっ」

アナ六「しかし、梅雨になって雨が続くと、外に出られなくてヒマですねえ」

デジ形「アナ六の場合は、テレビを見るか、ゲームでもしてるんじゃねえのか？」

アナ六「あっしも、最近はちょっとゲームに飽きちまって。テレビも気に入った番組がなかなかありませんしね」

デジ形「読書とか音楽を聴くとか、家の中でできることは、いくらでもあるだろうが」

アナ六「両方とも寝ちまいそうだなあ」

ミドリ「それならラジオでも聴いたらどうだい？ラジオなら何かをしながら聴くこともできるよっ」

デジ形「体操でもやりながらラジオを聴いたら、家にいても体がなまらねえぞ」

アナ六「何だか面倒だなあ。そもそもあっしのうちにはラジオがありませんぜ」

デジ形「ラジオがなくても、パソコンで聴くことができるじゃねえか」

アナ六「そういえば、あっしの知り合いも、しばらくラジオを聴いてなかったけど、パソコンでまた聴くようになったって言ってましたぜ」

デジ形「dynaPadのようなタブレットだったら、普通のラジオのように、家の中のいろいろな場所へ持っていって聴くことができるぞ」

ミドリ「最近出たLTE対応モデルだったら、家の外でもインターネットに接続してラジオを聴くことができるね」

アナ六「もう普通のラジオと一緒ですねえ」

デジ形「うむ。じゃあ、今回はパソコンで聴けるラジオ局について紹介していこう」

アナ六「あっしもラジオを聴くのが好きになりますかね？」

デジ形「じゃあ、まず最初にNHKのネットラジオ『らじる★らじる（ http://www3.nhk.or.jp/netradio/ ）』を紹介しよう」

アナ六「お堅いNHKらしくない名前ですが、これでNHKのラジオ番組が聴けるわけで」

デジ形「うむ。ラジオ第1とラジオ第2とFMの3局を聴くことができる」

ミドリ「NHKだからCMも入らないし、落ち着いて聴けそうだねえ」

アナ六「でも、あっしが気に入るような番組があるんですかね？」

デジ形「それは、自分で探してみることだな。あと、ここでは、過去の放送を聴くこともできるぞ」

アナ六「聴き逃した番組があっても、あとで聴けるわけで？」

デジ形「全部の番組というわけじゃあねえけどな。それから、ラジオ第2でやっている語学番組は、NHKネットクラブっていうのに入って、さらに『マイ語学』に登録すると、前週1週間分の放送内容が聴けるようだ」

ミドリ「昔はラジカセで録音して、聞き返したりもしたけれど、その手間もなくなって便利だねえ」

アナ六「でも、語学講座なんて、あっしには縁がありませんぜ」

ミドリ「英語ぐらいはやっておいても損はないと思うけどね」

デジ形「語学以外には、有名な番組の『ラジオ深夜便』なんかも、過去の番組の一部が聴けるようだぞ。夜遅くまでは聴いていられねえから、こいつはありがてえな」

アナ六「寝る前に聴くと、ぐっすり眠れそうですね」

有料会員になれば全国のラジオ局が聞ける「radiko.jp」

デジ形「NHKの次は、民放のラジオも紹介しねえとな」

アナ六「ええっと、『radiko.jp（ http://radiko.jp/ ）』って書いて『ラジコ』ですね」

ミドリ「おや、珍しく間違えずに言えたね」

デジ形「自分の住んでいる地域の民放ラジオ局が聴けるっていうのが、このWebサイトのサービスだが、有料の会員になることで、日本全国のラジオ局が聴けるようになったぞ」

アナ六「おおっ、そいつはすごい。でも、自分が住んでいる以外の地方のラジオ番組を聴くっていうのは、どこが面白いんですかねえ？」

デジ形「たとえば、プロ野球で好きなチームが地方遠征した場合、その地方のラジオ局しか中継しないことがあるだろう」

アナ六「そういえば、最近はテレビでもめったに中継しなくなりましたからね」

デジ形「あとは、好きなタレントや歌手なんかが、地方局の番組にレギュラー出演しているのも、この会員になれば聴けるっていうわけだ」

デジ形「なるほど、熱心なファンにとってはありがたいですねえ」

全国のコミュニティFM局が聴ける「CSRA」

デジ形「次はちょっと面白いサイトを紹介しよう。日本全国のコミュニティFM局のサイマル放送が聴ける『CSRA（ http://csra.fm/ ）』だ」

アナ六「コミュニティとかサイクルとかって、どういう意味なんですかい？」

デジ形「コミュニティFMというのは、市や町などの狭い範囲を聴取対象としたFM放送で、要するに地元のミニ放送局っていうことだな」

ミドリ「普通のFMラジオ局より規模は小さいけれど、ちゃんとお上の免許ももらっている、れっきとした放送局なんだよっ」

アナ六「そういえば東日本大震災のあとに、災害情報を流す地元の小さな放送局ができたのをテレビで見ましたが、あれもこのコミュニティFMなんですね」

デジ形「一方のサイマル放送っていうのは、例えばFMの電波に乗せて発信している放送を、インターネットラジオなど、別のメディアで同時に流していることを言う」

アナ六「ええっと、つまりFMラジオで聴ける放送とまったく同じものが、インターネット上で同時に流されているっていうことですね」

デジ形「そういうことだ。このサイトでは、全国のコミュニティFM局が無料で聴けるから、手軽に楽しむことができるぞ」

アナ六「自分の出身地のラジオを聴いて懐かしむってえのはわかりますが、あっしのように、生まれも育ちも江戸の場合は、聴いてもしょうがないのでは？」

デジ形「江戸というか東京でも、いくつかの区や市にコミュニティFM局があるぞ。ただし、インターネットでのサイマル放送をしていないところもあるけどな」

アナ六「へえーっ、本当に全国津々浦々、どこにでもあるんですねえ」

デジ形「最後に、世界中にあるインターネットラジオ局が聴けるWindowsストアアプリ『チューンインラジオ（TurnIn Radio）』を紹介しよう」

アナ六「世界中のラジオが聴けるってえのはすごいですねえ」

ミドリ「日本の一部のラジオ局やコミュニティFM局も聴けるよっ」

デジ形「以前からあるアプリだが、リニューアルして画面のデザインが変わったぞ。最初に出てくる画面では、オススメのラジオ局が紹介されるようになった」

アナ六「その中に聴きたい局がなかったら、どうするんですかい？」

デジ形「画面左側にあるメニューで、『ブラウズ』を選ぶと、ジャンル別にラジオ局を探すことができる」

アナ六「音楽を選ぶと、さらにいろいろなジャンルがズラリと並びますね。サルサとかタンゴとか、聴きなれない音楽の専門局もありますぜ」

デジ形「音楽専門局の場合は、あまりおしゃべりはしないから、外国語がわからなくても大丈夫だぞ」

アナ六「それだったら試しに聴いてもよさそうですね」

デジ形「それから、局を選ぶときに利用したいのが検索だ。これを使えば、国や言葉をキーワードにして局をしぼりこみ、お気に入りの局を探し出せるぞ」

ミドリ「選べる放送局がたくさんあるから、検索で聴きたい局をしぼりこめるのはありがたいね」

アナ六「うーん、どんな言葉で検索すればよいのやら？」

アナ六「ひと口にラジオ局って言っても、いろいろあるものですねえ。これだったら梅雨の時期に家にいても、飽きないで聞き続けられそうですぜ」

デジ形「今紹介したインターネットラジオ局なんかは、音楽好きにもオススメだな」

ミドリ「掃除しているときなんかに、流しっぱなしにしておくのもいいね」

アナ六「これだったら、梅雨の1カ月や２カ月、家の中にいてもへっちゃらですぜ」

デジ形「まさか、雨が降ったら家から出てこないつもりじゃねえだろうな。お勤めをさぼるんじゃねえぞ！」

アナ六「いや、そんなつもりでは……少しはありましたけどね」

ミドリ「仕事をさぼっちゃダメだけど、雨に濡れて体調を崩さないようにお互い注意したいねっ」