●講座で使用しているノートパソコン

dynabook V82/B

CPU：CPU：Core i7-7500U 2.70GHz

メモリ：8GB

記憶装置：512GB SSD

グラフィック：インテル HD グラフィックス620（CPUに内蔵）

ディスプレイ：タッチパネル付き 12.5型ワイドFHD

OS：Windows 10 Home 64ビット〈Anniversary Update 適用済〉

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

　彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

スマホ連携のアプリを紹介

アナ六「いよいよゴールデンウイークが始まりますねえ」

デジ形「暑すぎず寒すぎず、いい陽気になってきたな」

ミドリ「天気がよかったら、ちょいとどこかへ行ってみたいねえ」

アナ六「写真をたくさん撮って、帰ってから前回教わった『思い出フォトビューア』でじっくり見たいですぜ」

デジ形「『思い出フォトビューア』なら、スマホで撮った写真を簡単にパソコンに移せるからな」

アナ六「スマホにとって、パソコンは切っても切れねえ関係っていうわけで」

デジ形「実は『思い出フォトビューア』以外にも、スマホと連携して使えるアプリがあるぞ」

アナ六「へえーっ、ほかのアプリでも、スマホの写真が見られたりするわけで」

デジ形「それだけでなく、連携してさまざまな機能を使うことができる。じゃあ、今回はdynabookに入っている、スマホと連携するためのアプリをいろいろ紹介していこう」

アナ六「そいつは楽しみですぜ！」

Bluetoothでスマホとパソコンをつなぐ

デジ形「まずは『Bluetooth（ブルートゥース） リンク』っていうアプリだ。『よく使うアプリ』の『TOSHIBA』というフォルダーの中に入っているぞ」

アナ六「『Bluetooth』っていうのは、確かワイヤレスのマウスをつなぐ仕組みでしたよね」

デジ形「うむ。ほかにもスピーカーやヘッドフォンなど、いろいろなものがBluetoothを使ってワイヤレスで接続できる。この『Bluetooth リンク』は、Bluetoothでスマホとパソコンを接続するっていうアプリだ」

アナ六「へえーっ、そんなことまでできるとは」

アナ六「こいつは、どうやってスマホとつなぐんですかい？」

デジ形「ほかのBluetoothの機器と同じだ。パソコンの設定画面の『デバイス』で、『Bluetooth』を選び、スマホと『ペアリング』を行う」

ミドリ「マウスをつなぐときと違って、『パスコード』の数字が一致しているかどうか確認するんだね」

アナ六「パスワードのように数字を入力するんじゃなくて、スマホとパソコンで同じ数字が出ていたらオッケーですね」

アナ六「で、こいつを使うと、何ができるんですかい？」

デジ形「画面を見てもわかるように、このアプリには『スピーカー』『ハンズフリー』『キーボード／マウス』の三つのオン・オフボタンがある」

アナ六「オンにすると、どうなるので？」

デジ形「『スピーカー』は、スマホに入っている音楽を、パソコンのスピーカーで流すっていう仕組みだ。要するに、パソコンをBluetoothスピーカー代わりに使うわけだな」

ミドリ「最近はノートパソコンのスピーカーもなかなかいい音が出るからね」

アナ六「へえーっ、パソコンがスマホのスピーカーになるとは。で、『ハンズフリー』っていうのは？」

デジ形「今度はパソコンを電話代わりにする機能だ。要するに、手でスマホを持たなくても通話ができるっていうわけだな」

ミドリ「パソコンから電話をかけることはできないけれど、着信があった場合は知らせてくれて、そのままパソコンのマイクとスピーカーを使って通話ができるっていう仕組みだねっ」

アナ六「なるほど、これだったらパソコンゲームで手が放せないときでも、そのままパソコンに向かって通話ができるわけですね」

デジ形「ゲームは余計だが、そういうことだ。そして最後の『キーボード／マウス』だが、これはもう察しがつくだろう」

アナ六「パソコンがスマホのキーボードやマウス代わりになるっていうことで？」

デジ形「そのとおりだ。スマホのメールやメッセージを、パソコンのキーボードで入力することができるぞ」

アナ六「でも、スマホの文章を入力するんだったら、いちいちパソコンのキーボードを使わなくてもいいのでは？」

デジ形「スマホに慣れていたらそのとおりだが、スマホを使い始めたばかりで、スマホの入力方式よりもキーボードのほうが文字を打ちやすいという場合には、この方法が使えるぞ」

ミドリ「長い文章をじっくり書きたい場合なんかもいいだろうね」

アナ六「なるほど、確かにスマホのややこしい文字入力は、いつまでたっても慣れませんぜ」

スマホのデータが見られる「sMedio TrueLink+ Phone」

デジ形「今度は別のアプリを紹介しよう。『sMedio TrueLink+ Phone（エスメディオ トゥルーリンクプラス フォン）』というヤツだ」

アナ六「これは、さっきのとはどう違うので？」

デジ形「大きく分けて二つの機能がある。ひとつは、スマホの写真やビデオ、音楽のデータをパソコンで見たり聴いたりできることだ」

アナ六「さっきもスマホの音楽をパソコンで聴くっていうのがありましたよね」

デジ形「それはパソコンをスピーカー代わりにするっていうことだったが、こっちのほうは、スマホのデータをパソコンへ持ってきて視聴するっていう仕組みだ」

アナ六「で、もうひとつの機能っていうのは？」

デジ形「通話の連絡先やメッセージのやりとりなど、モバイル情報の管理だ」

アナ六「管理とかって、難しそうですねえ。で、こいつはどうやってパソコンと接続するんですかい？」

デジ形「こっちはBluetoothではなく、Wi-Fiを使うぞ」

アナ六「じゃあ、スマホとパソコンが別々のところにあってもつながるわけで？」

デジ形「いや、同じWi-Fiルーターにつながっているのが条件だ」

ミドリ「遠くの場所からリモート操作をするっていう仕組みじゃないんだね」

デジ形「まずはスマホ版のアプリをインストールするぞ」

アナ六「そういえば、『思い出フォトビューア』にもスマホ版がありましたね」

デジ形「もっとも、こっちはパソコンと接続するためのものだけどな」

デジ形「次に、スマホ版とパソコン版のアプリをそれぞれ起動し、パソコン版の画面に出たQRコードを、スマホ版のほうで読み取れば、接続は完了だ」

アナ六「けっこう簡単につながるもんですねえ」

スマホの写真や音楽がパソコンで視聴できる

デジ形「『sMedio TrueLink+ Phone』の機能だが、まずは『写真』から見ていこう」

アナ六「スマホの中に入っている写真が、パソコンで見られるっていうわけで」

デジ形「うむ。1枚ずつ見ることもできるし、スライドショーもできる。もちろん必要なら、パソコンにダウンロードできるぞ」

アナ六「まるでパソコンの中に入っている写真を見ているみたいですねえ」

デジ形「最初に紹介した画面の左側に『クイックスタート』という項目があるが、ここのアイコンからは、文章などのファイル、ビデオ、音楽も、スマホに入っているものをパソコンで視聴できる」

アナ六「いちいちパソコンにデータを移さなくてもいいっていうのが楽ですね」

スマホの連絡先の編集も、パソコン上でできる

デジ形「で、モバイル情報の管理のほうだが、ひとつはスマホの連絡先の情報の編集だ」

アナ六「連絡先っていうのは、要するに電話番号なんかを登録してある人たちのことですね」

デジ形「うむ。新しい連絡先を追加するのはもちろん、電話だけの連絡先にメールアドレスなどを追加したり、削除することもできる」

アナ六「スマホの小さい画面でちまちまやるより、パソコンでやるほうが早いかもしれないですね」

デジ形「あとはメッセージだ。iPhoneと接続した場合は、パソコンから直接メッセージ送信ができるぞ」

アナ六「いろいろなことがやれるんですねえ」

デジ形「あと、最近加わった機能に『JSバックアップ』っていうのがある」

アナ六「バックアップっていうと、データのバックアップと同じですかい？」

デジ形「そのとおりだ。スマホのデータのバックアップをとってパソコンに保存したり、パソコン、スマホ、タブレットでデータの同期をとって、どの機器でも同じ写真や音楽を視聴したりできるぞ」

アナ六「それって、どういうことなので？」

デジ形「たとえばスマホで写真を撮ると、そのデータが自動的にパソコンやタブレットにも送られて、どの機器でも同じように見られるっていうわけだ」

ミドリ「今まではスマホとパソコンとの連携だったけれど、もっとたくさんの機器をつないで連携できるっていうことだね」

アナ六「いやあ、世界がどんどん広がりますねえ」

デジ形「おう、アナ六、仲間と写真を撮りに行ったって聞いたぞ」

アナ六「さすが親分、情報が早い。親分から聞いたスマホ連携の話をしたら、自分でも試してみたいって言うヤツがいたもんで」

ミドリ「あたしもツツジとかフジの花とか、季節の花を撮りに行きたいねえ」

デジ形「で、具合はどうだったんだ」

アナ六「いやあ、大変なことになりましたぜ。ドジなヤツがいて、スマホを池にドボンしちまったんです」

デジ形「そいつは災難だったな。『JSバックアップ』で、バックアップはとっておいたのか？」

アナ六「それを先に説明しておけばよかったんですが、失敗したなあ」

ミドリ「じゃあ、バックアップをとっていなかったんだね。せっかく親分が教えたっていうのにさ」

アナ六「いやあ、そんな急に必要になるとは、思ってもいませんでしたぜ」

デジ形「まったく、“転ばぬ先のバックアップ”だな」

ミドリ「スマホは落としたり、なくしたりしやすいから、使うときは気をつけたいねえ」