フォトレタッチ講座

第44回 白飛びを補正する

白い花びらを写した場合、最悪なのは白飛びした状態です。白飛びしているかどうかは、プリントをするとすぐ分かります。撮影時にコントラストを下げたり、RAWデータで写すとある程度白飛びを防ぐことができるのですが、今回は単純に明るく写してしまったために白飛びしてしまいました。こんな時はPhotoshopの出番です。
今回は「シャドウ・ハイライト」を利用しました。

講座で使用しているソフト

Photoshop Elements 7 日本語版 Windows版 通常版
対応OS :Windows XP(SP2/3)/Vista
CPU :2GHz以上
メモリ :1GB以上
HDD :1.5GB以上
メディア :CD-ROM

1）編集メニューバーにある「ファイル」→「開く」を選択して、「白飛びした花びら.jpg」を画像ウィンドウに表示させてください。

2）同じく編集メニューバーにある「画質調整」→「ライティング」→「シャドウ・ハイライト」を選択します。すると、「シャドウ・ハイライト」のダイアログが開きます。

3）「プレビュー」にチェックを入れた状態で、「シャドウを明るく」を「0％」、「ハイライトを暗く」を「60％」にします。これで、白飛びをした花びら部分にある程度の濃度が付きます。

4）「プレビュー」のチェックを外すと補正前の写真を確認できますので、効果を確認して、それで良ければ「OK」をクリックします。

5）最後にメニューバーの「ファイル」→「別名で保存」を選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンを押してください。

知って得するテクニック

白飛びしている部分に濃度を加えようと思っても、できない場合があります。その判断基準をご紹介しておきます。
　編集メニューバーの「ウィンドウ」→「情報」を選択すると、「情報」のダイアログが表示されます。白い花びら部分にポインタを置くと情報のR、G、Bにそれぞれ数値が表示されます。この数値が「250」以上になっていたら、濃度を加えることができません。その場合は補正を諦めてください。