●講座で使用しているノートパソコン

dynabook V714/28K

CPU：Core i5-4210Y 1.50GHz

メモリ：4GB

SSD：128GB

グラフィック：インテル HD グラフィックス4200（CPUに内蔵）

ディスプレイ：11.6型ワイドFHD

OS：Windows 8.1 64ビット

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

　彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

旅行の予定はパソコンで決めよう

アナ六
「うーん、面白くねえなあ」

デジ形
「大型連休で、みんな楽しそうだってのに、何ふて腐れているんだ？」

ミドリ
「連休は家にこもってテレビやDVD三昧で楽しむんじゃなかったのかい？」

アナ六
「そのつもりだったんですが、周りの連中に連休の予定を聞くと、旅行に行くってヤツらがけっこういたもので」

デジ形
「それで悔しがっているのか。それだったら最初から旅行に行けばよかったじゃねえか」

アナ六
「いえ、あっしはハナから行くつもりはねえんですが、ほかのヤツらが行くってのがなんだか許せなくて」

ミドリ
「本当は旅行に行きたいんじゃあないのかい？」

アナ六
「でも、行きたいところも特にありませんしねえ」

デジ形
「それなら『BINGトラベル』でも見て行きたいところをみつければいいじゃねえか」

アナ六
「それってアプリか何かで？」

デジ形
「Windows 8のパソコンに入っているストアアプリだ。とにかく写真がきれいだから、見ているだけでも旅をした気分になるぞ」

デジ形
「見てのとおり、こいつは風景写真が充実しており、各観光地を選ぶとホテルやレストランなどさまざまな情報を入手できる」

ミドリ
「気に入ったホテルやレストランがあったら『トリップ・アドバイザー』ってサイトから予約ができるんだねっ」

アナ六
「へえーっ、風景写真ばかりじゃなくて、予約もできるんですね」

デジ形
「ただし、観光地はまだまだすべてを網羅しているわけではなく、日本でも一部の地方しか選べない。それから一部が日本語化していないのも難点だな」

ミドリ
「でも360度見渡せるパノラマ写真もあるし、このサイトの写真はきれいなものばかりで楽しいさ」

デジ形
「もうひとつ、国内旅行を調べたいっていうなら、『宿探（やどたん）』ってアプリがあるぞ」

ミドリ
「東芝のWindows 8パソコンには最初からインストールされているアプリだね」

デジ形
「ただしこちらは、宿の検索が専門だ。宿の情報は載っているが、観光地自体の情報はない」

アナ六
「行く先を決めて、どこに泊まるかってときに利用するんですね」

デジ形
「そうだな。ちなみにこちらも『じゃらん』や『るるぶトラベル』などの予約サイトへ移動して宿の予約を取ることができるぞ」

アナ六
「いちいち電話とかFAXをしないでも予約できるなんて、世の中変わりましたねえ」

パソコンで予約して映画館へ出かけよう

アナ六
「うーん、どうも気に入った観光地がみつかりませんねえ」

デジ形
「まあ、他人が旅行に行くからといって、ムリにマネする必要はねえだろう。じゃあ、映画を見に行くってのはどうだ？」

アナ六
「そういえば家でDVDを見るばかりで、映画館はしばらくご無沙汰ですぜ」

デジ形
「たまには映画館のでかいスクリーンで見るのもいいものだぞ」

ミドリ
「そう言うなら、あたしを連れて行っておくれよっ」

アナ六
「でも、人気のある映画だと、満席で立ち見しかないときがありますからねえ」

デジ形
「何言ってんだ。最近はパソコンで映画館の混雑状況を調べられるのはもちろん、席の予約だってできるんだぞ」

アナ六
「へえーっ、じゃあパソコンで予約をすれば、人気の映画でも座って見られるわけで」

デジ形
「その通りだ。ただしすべての映画館で利用できるわけではなく、いわゆる『シネマコンプレックス』系の映画館が多いようだな」

ミドリ
「予約といってもチケットを買うのと同じだから、ネットショッピングと同じくクレジットカード番号が必要だよっ」

アナ六
「ふむ、座って見られるなら映画館へ行ってもいいかもしれませんね。家のテレビで見るよりも迫力が違うだろうし」

会食の予約もパソコンで

デジ形
「遠出して映画を見に行くんだったら、ついでにうまいものでも食べて帰りたいものだな」

ミドリ
「いいねえ、これこそ休日の楽しみ方だねっ」

アナ六
「うまいものといっても、あっしは行列のできるラーメン屋で十分ですけどね」

デジ形
「そんなことを言うな。インターネットのオフ会とか、久々に学生時代の仲間に会うとか、会食する機会はいろいろあるだろう。そんなときの店探しも、やはりWebサイトを利用するのが便利だな」

ミドリ
「『○％引き』みたいなお得なクーポンがついていることもあるからね」

アナ六
「そういう情報には目が引き寄せられますぜ！」

デジ形
「今回は『オープンテーブル（OpenTable）』というレストランの予約サイトを紹介しよう。元々海外のサイトらしく、日本以外の海外のレストランの予約もできるぞ」

ミドリ
「でも、海外の場合は文字が英語になるけどね」

アナ六
「で、どうやって予約するんですかい？」

デジ形
「エリアやレストラン名を入れて、さらに予約する日と時間と人数を選ぶ。エリアの場合は、その条件で空席があるレストランが一覧で表示されるってわけだ」

ミドリ
「口コミ情報もあるから、行ったことのないお店でも安心して選べるよっ」

アナ六
「でも、クーポンみたいなのはないので？」

デジ形
「うむ。だが、無料の会員登録をすれば、予約して実際に食事をした場合に、『ダイニングポイント』というのがたまって、ギフトカードに引き換えられるぞ」

アナ六
「なるほど、予約すればするほどお得なんですね！」

ミドリ
「予約しても実際に利用しないとダメだよっ！」

「東芝未来科学館」を見に行こう！

デジ形
「これは予約とは関係ねえが、最近できたばかりの、連休中に訪れたいスポットを教えよう」

アナ六
「あっしも行きたくなりますかねえ？」

デジ形
「きっと行きたくなるぞ。『東芝未来科学館』ってところだ」

アナ六
「おや、そこって行ったことがあるような？」

デジ形
「それは2年前に行った『東芝科学館』だ。その場所が移転して新たにオープンしたのがこの『東芝未来科学館』ってわけだ」

アナ六
「内容は前と同じなんですかい？」

デジ形
「前に見たような家電の歴史をたどるコーナーもあるようだが、『未来』の名が加わっただけあって、未来の電気製品の展示に力を入れているようだな」

ミドリ
「体験イベントもあるし、子供も大人も楽しめるはずだよっ」

デジ形
「JR川崎駅から徒歩1分というアクセスの良さや入場無料ってのも大きな魅力だ」

アナ六
「駅から近くてタダってのはあっしにとって大きなポイントですぜ！こりゃあ行きたくなりました」

デジ形
「まあ、孫を連れてどこかへ行きたいって人にはちょうどいいんじゃねえかな」

有線LANを無線LANに変換

デジ形
「今回は宿の予約サイトを紹介したが、実際に旅行に行くときにタブレットやモバイルPCを持っていく人もいるだろう。その場合に一緒に持っていくと便利なグッズを紹介しよう」

アナ六
「へえーっ、どんなものがあるので？」

デジ形
「最近のホテルはたいていインターネット環境が整っているが、有線LANしか接続できない場合がある。ノートパソコンにはLANコネクタがついているものもあるが、タブレットは無線LANでないとダメだ」

アナ六
「そりゃあ、困りますね。せっかくタブレットを持っていったのに使えねえとは」

デジ形
「そこでお勧めしたいのが『モバイル無線LANルータ』というヤツだ。こいつをホテルの部屋の有線LANに接続すれば、無線LANを利用できるようになる」

アナ六
「そいつは便利ですが、無線LANルータってのは重いものなのでは？」

デジ形
「それだったら最初から紹介しねえ。モバイルというだけあって、軽くて持ち運びに便利だぞ」

ミドリ
「これを使ってタブレットをインターネット接続して、旅先の部屋からご当地のレストランの予約なんかもできるわけだねっ」

デジカメの写真を無線でコピー

デジ形
「もうひとつは、前にも紹介したが、『FlashAir』という東芝のSDメモリカードだ」

アナ六
「SDカードといえば、デジカメに入れて写真データを記録するヤツですよね。そりゃあ旅にカメラはつきものですが、わざわざ紹介する必要があるので？」

デジ形
「こいつはSDカードといっても無線LAN機能を持っており、カメラから直接パソコンやタブレットに写真のデータを送ることができるんだ」

ミドリ
「無線LANのルーターを介さなくてもいいってのが便利だね」

アナ六
「ただのSDカードじゃなかったんですね」

デジ形
「旅先で撮ったデジカメの写真を、その日のうちにタブレットやパソコンに移して、さらにインターネット上で公開できるわけだ」

ミドリ
「『今日は○○へ行ってきました』とか『こんなご馳走を食べました』とかいう写真をすぐにアップロードできるんだねっ」

アナ六
「確かに、デジカメからいちいちSDカードを抜いてパソコンやタブレットに挿すってのは面倒ですからねえ」

デジ形
「どうだ、これでアナ六もどこか行く気になっただろう？」

アナ六
「そうですねえ、あっしは例の3万円の寿司を食べに行きてえなあ」

ミドリ
「おや、アナ六もそんなことに興味があったのかい？」

アナ六
「いえ、偉い人たちが『今までで一番うまい』とかいうものだから、普通の寿司とどう違うのか気になってまして」

デジ形
「あの店は電話予約しか受け付けてないようだが、今は評判がたっちまったからムリじゃねえかな」

ミドリ
「そもそも予算はあるのかい？」

アナ六
「えへへ、その通りで。まあ、来年のゴールデンウィークの楽しみに取っておきますぜ」

デジ形
「来年とは気の長い話だな」