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第33部・第12回 PCとスマートフォン連携のスゴ技

NEWぱそこんライフ講座

第33部 右手にパソコン、左手にタブレット

第12回 PCとスマートフォン連携のスゴ技

 秋の行楽シーズンが始まりました。最近はデジカメの代わりにスマホで写真を撮る方が多いようですが、スマホで撮った写真はどのように整理していますか?今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、スマートフォンとパソコンやタブレットを連携して写真を見たり、保存する方法をアナ六に解説します。

講座で使用しているノートパソコン

dynabook KIRA L93

dynabook KIRA L93

CPU:Core i5-4210Y 1.50GHz

メモリ:8GB

SSD:128GB

グラフィック:インテル HD グラフィックス4200(CPUに内蔵)

ディスプレイ:13.3型ワイドWQHD

OS:Windows 8.1 Update 64ビット

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「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

スマホの写真データをパソコンへ移すには?

アナ六
「まだときどきセミが鳴いていますが、気分はもう、すっかり秋ですねえ」

デジ形
「台風や大雨ばかりで、いつもより夏が短かった気がするな」

ミドリ
「確かに、アッという間に秋のお彼岸だねっ」

アナ六
「お彼岸といえば連休ですね。近所の連中がハイキングに行くって張りきっていましたぜ」

デジ形
「そうか。紅葉にはまだ早いかもしれねえが、いい風景写真が撮れたらぜひ見たいものだな」

ミドリ
「自分で出かけて撮ってくればいいのにねえ」

アナ六
アナ六、怒る 「あっしが言うのもなんですが、出不精はいけませんぜ。ところで、ハイキングに行く連中のひとりから相談があったんですけどね」

デジ形
「何の相談だ?当然パソコンに関わることだろうな」

アナ六
「そりゃあ、もちろんで。そいつは最近スマホを買ったそうで、ハイキングにも持っていってデジカメの代わりにパチパチやるつもりだそうなんです」

ミドリ
「近ごろはスマホで写真を撮っている人が多いね」

デジ形
「デジカメと比べても写真の出来はあまり変わりないからな。で、肝心の相談ごとってのは?」

アナ六
「スマホで撮った写真なんですが、パソコンにコピーして見るにはどうしたらいいかって話で」

デジ形
「そりゃあ、スマホに付属しているUSBケーブルでパソコンとつなげば、パソコンの側からの操作でスマホの画像データを引き出せるはずだぞ。スマホの機種やOSによって違うから、詳しくは取扱説明書で確認するんだな」

ミドリ
「USBケーブルも場合によっては購入する必要があるかもね」

アナ六
「『説明書を読め』ってのが答えですかい?それって、答えになっていないような……」

デジ形
「まあ、USBケーブルを使わない方法もあるけどな」

アナ六
「おおっ、それを教えてくださいっ」

デジ形
「そんなにあわてなくても、これまでも教えてきただろう。クラウドストレージを使うんだ」

アナ六
「ええっ、クラウドストレージってパソコンやタブレット以外に、スマホでも使えるんですかい?」

デジ形
デジ形、呆れる 「何を言ってるんだ。クラウドストレージってのは、パソコン、タブレット、そしてスマホのあいだでデータのやりとりができるってのが売りなんだぞ」

ミドリ
「スマホについてはあまり説明してこなかったから仕方がないかもね」

アナ六
「ええっと、これまで教わったクラウドストレージといったら、Windows 8についている『ワンドライブ』とか、グーグルの『グーグルドライブ』とかありましたよね」

デジ形
「うむ、もちろん両方ともスマホのアプリとしてダウンロードできる。それに前回紹介した『アドビ・レベル(Adobe Revel)』も利用できるぞ」

アナ六
「そいつはすげえや。スマホで撮った写真をアドビ・レベルにアップロードすれば、パソコンでも見ることができるんですね」

デジ形
「その通り。逆に、パソコンからアドビ・レベルにアップロードした写真もスマホで見ることができるぞ」

アナ六
「するってえと、レベルに保存したあっしの写真もスマホで見られるってことで」

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iOS版のワンドライブの画面。ワンドライブはWindows 8パソコンに搭載されているので、スマホとのファイルのやりとりに便利です。

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iOS版の「アドビ・レベル(Adobe Revel)」の画面。ほかのクラウドストレージと同じく、パソコンから保存した画像をスマホで見ることができます。

デジ形
「パソコンやタブレットとスマホで写真データなどを共有するときには、クラウドストレージが便利ってのはわかったか?」

アナ六
「へいっ、今回相談したヤツにしっかり説明してきますぜ」

デジ形
「だが、パソコンとスマホの連携はこれだけじゃねえぞ。東芝のパソコンにはほかにもいろいろなアプリが入っているので、これから説明していこう」

アナ六
「それは楽しみなことで!」

PCの写真をスマホで見る「AirGet for TOSHIBA」

デジ形
「さっきはクラウドストレージを利用したパソコンとスマホのデータ共有を教えたが、クラウドストレージを使わず、パソコンとスマホで直接写真のデータをやりとりできるアプリもあるぞ」

アナ六
「ええっと、つまりパソコンとスマホを直接コードでつなぐわけで?」

ミドリ
ミドリ、怒る 「それじゃあ、最初に言ったUSBケーブルをつなぐのと同じじゃないさ」

デジ形
「ケーブルを使わずにインターネット上で接続するわけだ」

アナ六
「そんなことができるんですかい?」

デジ形
「うむ。東芝の一部のパソコンに搭載されている『エアゲット・フォー・東芝(AirGet for TOSHIBA)』というアプリだ」

ミドリ
「今はおもに液晶一体型のパソコンに付属しているようだね」

アナ六
「一体どういう仕組みなので?」

デジ形
「スマホのほうで『エアゲット・フォー・東芝』のスマホアプリ版をダウンロードする。iPhoneとAndroidのどちらでも無料で入手できるぞ。そのあとでスマホとパソコンの両方でアプリを起動して『ペアリング』という作業を行えば準備完了だ」

アナ六
「無料ってのはありがたいですねえ。で、接続すると何ができるんでしょう?」

デジ形
「まず便利なのは、スマホで撮影した写真が自動でパソコンに送られることだな」

アナ六
「おおっ、そいつはまさに、あっしの知り合いが求めていた機能ですぜ!」

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エアゲットのカメラの自動同期をオンにすると、下のようにスマホで撮影した写真がパソコンに送られてきます。

デジ形
「この機能の便利なところは、例えば旅行先で撮った写真のデータが、すぐに家のパソコンに送られてくることだな」

アナ六
「家でパソコンの画面を見ていたら、きれいな風景の写真なんかが続々と現れるわけですね。でも、ごちそうを食べている写真なんかが送られてきたら悔しいなあ」

デジ形
「だからって、送られてきた写真をゴミ箱に捨てたりするんじゃねえぞ。それからもうひとつの機能は、パソコンに入っている写真をスマホで見ることだ」

ミドリ
「スマホは記憶容量が少ないから、写真をパソコンに保存したらスマホからは消去して、あとはエアゲットで見るようにするといいかもしれないね」

アナ六
「そうすればスマホが写真で一杯になったりしないですむわけで」

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「PCライブラリ」を選ぶとパソコンに入っている画像をスマホで見ることができます。右のように1枚ずつ見たり、スライドショー表示もできます。スマホとパソコンがホームネットワークの中にあれば、パソコンの映像や音楽をスマホにダウンロードすることもできます。

iPhoneでも使える「思い出フォトビューア」

デジ形
前回『思い出フォトビューア クッキングプラス』ってのを紹介したが、『思い出フォトビューア』にはiPhoneで使えるiOS版もあるんだぞ」

ミドリ
「こちらも無料でダウンロードできるよっ」

アナ六
「へえーっ、そいつは驚いた。機能はパソコンと比べてどうなので?」

デジ形
「撮影日ごとに写真が並ぶ『タイムライン』と、春夏秋冬の四季に分けて表示する『季節』の二つの表示方式がある。それから、スマホを振ると画面中に写真が降ってくる『おもいで小槌』もあるぞ」

アナ六
「おおっ、前回も『おもいで小槌』で料理の写真を降らせましたね」

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左からiOS版「思い出フォトビューア」のタイムライン、季節、「おもいで小槌」の画面。季節の画面は、いずれかの季節を選ぶとその時期に撮った写真が一覧で表示されます。「おもいで小槌」はスマホを軽く振るたびに写真が降ってきて、いずれかの写真をタップすると1枚の画面で表示されます。

アナ六
「でも、スマホに関係あるとはいえ、なんで突然『思い出フォトビューア』が出てきたんですかい?」

デジ形
デジ形、笑う「ムフフ、実はまだ伝えていない機能があるんだ」

アナ六
「ひょっとすると、パソコンとつながるってことじゃねえですか?」

ミドリ
「おや、察しがいいねえ」

アナ六
「画面写真のメニューに『PCと接続』ってのがありますぜ」

デジ形
「ムッ、もったいぶるんじゃなかったな。要するにパソコンと接続して、パソコンの『思い出フォトビューア』に写真をコピーする機能だ」

アナ六
「そのコピーした写真ってのは、思い出フォトビューア以外では使えないので?」

デジ形
「いや、そんなことはねえぞ。コピーした写真はパソコンのピクチャフォルダーに納まっていて、ほかのアプリでも見ることができる。要するに、思い出フォトビューアを使ってスマホからパソコンへ写真をコピーできると考えればいいだろう」

ミドリ
「ちなみに、パソコン版の思い出フォトビューアはWindowsストアアプリで、Windows 8以降の東芝のパソコンやWindowsタブレットで利用できるよっ」

アナ六
「スマホからパソコンへ写真をコピーするってのが最初の相談でしたが、いろいろなアプリや方法があるんですねえ」

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スマホの「思い出フォトビューア」で「PCに接続」を選び、パソコンの「思い出フォトビューア」で「インポート」を選ぶと、パソコンの画面にスマホを表すアイコンが表示されます。そのアイコンをクリックするとスマホの写真がパソコン上に表示され、写真を選んでパソコンにインポート(コピー)できます。

パソコンのキーボードでスマホの文章が打てる!?

デジ形
「これまではパソコンとスマホの連携といっても、データのやりとりの話だったが、それ以外にも連携の機能がいくつかあるぞ。例えばスマホで長い文章を書かなければならないときは、パソコンのキーボードが使えれば便利じゃねえか?」

アナ六
「パソコンで文章を入力して、そのデータをスマホにコピーするってことですかい?」

デジ形
「それじゃあデータのやりとりの話に戻っちまうじゃねえか。実は、パソコンとスマホをブルートゥース(Bluetooth)で接続し、メールやメモなどのスマホのアプリにパソコンのキーボードで直接入力するって機能があるんだ」

アナ六
アナ六、笑う「ええっ、パソコンのキーボードを打つと、スマホの画面に文字が出てくるんですかい?そりゃあ驚きだあ」

ミドリ
「パソコンのキーボード部分をブルートゥースの無線キーボードに見立てたって考えればわかりやすいかねえ」

デジ形
「こいつは『TOSHIBA Bluetooth デバイス・プロファイル・ユーティリティ』ってアプリで、東芝パソコンのWebサイト『dynabook.com』のサポート情報ページからダウンロードできるぞ」

ミドリ
「dynabookの夏モデルなど一部の対象機種だけダウンロードが許可されているよっ」

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「TOSHIBA Bluetooth デバイス・プロファイル・ユーティリティ」のウィンドウと、ブルートゥース接続後にスマホの文章をdynabookで入力しているところ。ローマ字入力を行うためにはスマホのキーボード設定を変更する必要がありましたが、あとは通常と同じように入力できます。

デジ形
「このアプリにはもうひとつ『ハンズフリー』って機能があるぞ。これをオンにしておけば、スマホにかかってきた電話をパソコンで受けて、パソコンのマイクとスピーカーを使って通話できるんだ」

アナ六
「パソコンで電話ができるんですかい。こりゃあ面白い」

ミドリ
「着信だけしか通話はできないみたいだけれど、スマホが充電中でほかの部屋に置いてある場合なんかはいいかもね」

アナ六
「パソコンに向かって話をするなんて、大声を出さなくても相手に届きますかねえ?」

ミドリ
「大声を上げるほうが相手に迷惑だよっ!」

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「TOSHIBA Bluetooth デバイス・プロファイル・ユーティリティ」の「ハンズフリー」をオンにしているとき、スマホに電話がかかってくると、画面のように着信の告知が表示されます。「応答」をクリックすると、そのままパソコンで通話ができます。

スマホの画面をパソコンに表示「東芝スクリーンミラーリング」

デジ形
「最後に紹介するのは『東芝スクリーンミラーリング』だ。こいつはAndroidのスマートフォンやタブレットの画面をそのままパソコンの画面に写し出すって機能がある」

アナ六
「へえーっ。でも、それがどんな役に立つので?」

デジ形
「なんといっても、小さいスマートフォンの画面を大きく表示できるってことだな。ワンセグのテレビなど、スマートフォンでしか見られない映像も大きい画面で見られるってわけだ」

アナ六
「ひょっとしたら、スマートフォンのゲームの画面も大きくなるわけで?」

ミドリ
ミドリ、怒る 「それを言うと思ったさっ!」

デジ形
「もちろんだ。それに画面を写すだけでなく、パソコンの画面でタッチ操作したり、キーボードで文章を書き込むこともできるぞ」

アナ六
「パソコンの中にスマホがスッポリ納まった感じですね。こりゃあパソコンとスマホの『連携』っていうより『合体』ですぜ」

デジ形
「ただし、対応しているスマホやタブレットはAndroidのみで、『Miracast機能』ってのが備わった機種に限られている。また、対応機種でもパソコンでのタッチ操作やキーボード操作ができないものがあるので注意が必要だ」

ミドリ
「これから対応機種が広がっていくかもしれないね」

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東芝Webサイトより、「東芝スクリーンミラーリング」のイメージ。スマホで撮った写真をすぐにパソコンの大きい画面で見ることもできます。

デジ形
「どうだ、パソコンとスマホの連携ってのはなかなか面白いだろう?」

アナ六
「そうですね、ちょいと親分のスマホをお借りできませんか?家の周りでいろいろ撮ってパソコンに写真データを送りますぜ」

デジ形
「えっ、オレのスマホか?仕方ねえな」

ミドリ
「学んだことをすぐに試すなんて、なかなかやるじゃないさ」

アナ六
「それではお借りしますぜ!」

デジ形
「……おっ、早くも送られてきたぞ。おや、真っ黒じゃねえか」

ミドリ
「あらあら、真っ黒な画面が次々と送られてきたね」

デジ形
デジ形、怒る 「さてはカメラの画面のまま、電源を入れっぱなしにして懐にしまったな。バッテリーやパケットをムダに使いやがって」

ミドリ
「おやおや、アナ六にはスマホの基本から教えるべきだったね」


※ソフトウェアのダウンロードは自己の責任において行ってください。また、ソフトウェアの質問は配信サイトの管理者にお問い合わせください。
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