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第33部・第13回 動画を見る楽しみ・撮る楽しみ

NEWぱそこんライフ講座

第33部 右手にパソコン、左手にタブレット

第13回 動画を見る楽しみ・撮る楽しみ

 インターネット上で公開されている動画は画質が粗い印象があると思いますが、最近は精細な美しい動画も増えてきました。高解像度のディスプレイで見れば、その美しさに驚くはずです。今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、動画を見る楽しみと撮る楽しみに分けてアナ六に解説します。

講座で使用しているノートパソコン

dynabook KIRA L93

dynabook KIRA L93

CPU:Core i5-4210Y 1.50GHz

メモリ:8GB

SSD:128GB

グラフィック:インテル HD グラフィックス4200(CPUに内蔵)

ディスプレイ:13.3型ワイドWQHD

OS:Windows 8.1 Update 64ビット

dynabook Tab S38/26M

dynabook Tab S38/26M

CPU:Atom Z3735F 1.33GHz

メモリ:2GB

ストレージ:64GB フラッシュメモリ

ディスプレイ:8.0型ワイドWXGA

OS:Windows 8.1 with Bing 32ビット

イメージ

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

人気の動画サイトで映像を楽しもう

アナ六
「なんだか最近、退屈だなあ」

デジ形
「岡っ引きが退屈なのは平和だって証拠だぞ。いいことじゃねえか」

ミドリ
「まるで捕物ばなしの始まりの会話だね。このあと世間を騒がせる大事件でも起こるのかい?」

アナ六
「退屈はイヤですが、大事件も勘弁ですぜ」

デジ形
「勝手なことばかり言いやがって。ヒマならお前の好きなゲームやマンガを楽しめばいいじゃねえか。テレビだってよく見ているだろう?」

アナ六
「最近、面白そうなゲームに出会えませんし、マンガも読み飽きちまいました。テレビも好きだったドラマが最終回で、見るものがなくなっちまったんです」

デジ形
デジ形、呆れる 「それで時間つぶしのネタがなくなって困っているわけか」

ミドリ
「何か趣味でも始めてみたらどうだい?」

アナ六
「興味のあるものがなかなかみつからなくて……」

デジ形
「それならパソコンでいろいろやってみたらいいじゃねえか」

アナ六
「う~ん、パソコンでゲームをやったり、マンガを読んだりってことですかい?」

ミドリ
「ゲームやマンガは飽きたんじゃないのかいっ!」

デジ形
「それなら動画でも見たらどうだ?」

アナ六
「動画といったら『ユーチューブ(YouTube)』のことで?」

デジ形
「まあ、一番有名なのはユーチューブだろうが、ほかにも最近はいろいろな動画サイトが人気だぞ」

ミドリ
「ツイッターとかのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログで見る動画も、ユーチューブ以外の動画サイトにリンクしているものが増えたねえ」

アナ六
「へえーっ、どんな動画サイトがあるので?」

デジ形
「例えばきれいな映像が見たいってときにお勧めなのが『ヴィメオ(Vimeo)』だ」

アナ六
「『ウオノメ』みてえな名前ですねえ」

ミドリ
「どこがウオノメだいっ!『video(ビデオ)』と『me(私)』を合成させたのが名前の由来らしいよっ」

イメージ

ヴィメオで公開されている動画(あとからモザイクをかけています)。HD画質の動画が数多く公開されており、「dynabook KIRA」などの高解像度のディスプレイで見ると非常に美しい映像が見られます。アカウントを取得すれば自分で作成した動画をアップロードすることもできます。

アナ六
「パッと見たところ、ユーチューブとあまり変わらないような気がしますぜ」

デジ形
「まあ、動画を投稿して、それをほかの人が見て評価したり、SNSにリンクするっていうのは同じだ。だが、ヴィメオのほうが質の高い動画が集まる傾向にある」

アナ六
「そいつはどういったわけで?」

デジ形
「投稿に規定があって、基本的に投稿者が自分で作った動画しか受け付けないようになっているんだ。その結果、ユーチューブによくあるような商業目的のプロモーションビデオやテレビ番組のコピーなどは一切ない」

アナ六
アナ六、怒る 「でも、それで面白いんですかねえ」

デジ形
「その結果、映像作家やアーチストたちが競って投稿するようになったらしい。ヴィメオのサイトへ行くとスタッフのお勧め動画が並んでいるが、どれもビックリするようなレベルだぞ」

ミドリ
「それに高画質の映像が多いから、あまり映像に興味がなくても、美しさに見入ってしまう作品ばかりさ」

アナ六
「へえーっ、そいつはちょいと気になりますぜ」

イメージ

「dynabook KIRA L93」を逆V字型のテントスタイルに変形してヴィメオの動画を見ています。テーブルの上などに置いてみるときはこのスタイルのほうが見やすいかもしれません。

デジ形
「もうひとつお勧めなのが『ヴァイン(Vine)』っていう動画サイトだ」

アナ六
「今度はワインのような名前ですね」

デジ形
「『vine』って英単語はあるが、やはりvideoと何かの合成語なんだろうな。このサイトの特徴は、投稿する映像が6秒に制限されていることだ」

アナ六
「ええっ、たったの6秒ですかい?」

デジ形
「そして映像が終わったら、最初に戻って繰り返し映像が流れるようになっている」

ミドリ
「いわゆる『ループ』ってヤツだねっ」

アナ六
「こいつは変わった仕組みですねえ」

イメージ

ヴァインの「Animals」のカテゴリで公開されている動画(あとからモザイクをかけています)。Webサイト上ではひとつの動画がループせず、次々と新しい動画が表示されます。

デジ形
「こちらはヴィメオとは逆に、目の前で起こっていることを撮ってそのまま投稿したって感じのものが多いな」

ミドリ
ミドリ、微笑む「でも、6秒って短さを活かして、コマ撮りアニメみたいなものを工夫して撮っている人もいるよっ」

アナ六
「へえーっ、6秒でいいのなら、物まねとか一発芸みたいなこともできそうですねえ」

デジ形
「うむ。こちらは人の作品を見るだけでなく、自分で撮って手軽に投稿できる楽しみもあるだろう。だが、ヴィメオに投稿するには専用のアプリが必要で、Windowsタブレットにはまだ対応していないんだ」

アナ六
「そりゃあ、残念なことで。できねえって言われると、やってみたくなりますねえ」

デジ形
「そう言うなら、次に映像を撮るほうを解説してやろう」

アナ六
「おおっ、よろしくお願いしますぜ!」

「トリミング」もできるWindowsのカメラアプリ

アナ六
「で、Windowsタブレットで動画を撮るにはどうすればいいんでしょう?」

デジ形
前々回でWindows 8のカメラアプリの使い方を教えただろう。あれで『カメラ』の代わりに『ビデオ』のアイコンをタップすれば、動画撮影が始まるぞ」

アナ六
「なるほど、そいつは簡単ですねえ」

ミドリ
「8.0型画面のタブレットなら片手で持てるから、野外でも手軽に撮れるよっ」

イメージ

dynabook Tabを屋外へ持ち出してみました。カメラアプリを起動してビデオのアイコンをタップするだけで動画を撮影できます。

アナ六
「撮影したら、ぜひほかの人に見てもらいたいですねえ」

デジ形
「そりゃあそうだが、その前にやっておくことがあるぞ。『映像の編集』ってヤツだ」

アナ六
アナ六、困る「なんだか面倒くさそうだなあ」

デジ形
「まあ、撮影した映像をそのまま見せてもいいが、ちょいとひと手間かけて、見やすい映像にしたほうが喜ばれるんじゃねえかな」

アナ六
「でも、どんなことをするので?」

デジ形
「あまり重要でない部分を削除する『トリミング』ってのがある。これはカメラアプリにも入っていて、映像を再生しているときにアプリバーのメニューから呼び出せるぞ」

アナ六
「画面の下に横長の線が出てきましたね」

イメージ

撮影した動画をトリミングしているところ。右下にあるアイコンの左側をタップするとトリミングが実行されます。

デジ形
「この線は『タイムライン』といい、映像の時間の流れを表したものだ。タイムラインの両端にある○印をスライドさせると、最初と終わりの余分な映像を削除することができる」

ミドリ
「○と○のあいだの映像を切り抜いて保存するってわけだねっ」

アナ六
「なるほど、でも、真ん中あたりに必要のない映像があったときはどうするので?」

デジ形
「それはほかの映像編集アプリを使うしかねえな。次に紹介してやろう」

アナ六
「おおっ、だんだん本格的になってきましたね!」

多彩な編集ができる「PowerDirector」

デジ形
「Windowsストアに無料の映像編集アプリがあるので、これをダウンロードして使用してみよう。『パワーディレクター・モバイル(PowerDirector Mobile)』って名前だ」

アナ六
「力強そうな名前ですねえ」

デジ形
デジ形、笑う「内容も、映像編集アプリとして基本的な機能はそろっているようだ」

ミドリ
「機能の多い有料版もあるようだけれど、無料版でも十分使えそうだね」

アナ六
「で、映像編集ってのはどういう手順でやったらいいんでしょう?」

デジ形
「さっきもやったが、最初は余分な映像を取り除く『トリミング』だ」

アナ六
「また○印を動かすので?」

デジ形
「いや、今回は必要なところと余分なところのあいだを『分割』する。そして余分な部分を選択して『消去』し、必要な映像同士をくっつけるってわけだ」

アナ六
「なるほど、そのやり方だったら真ん中あたりにある映像も取り除けますね」

イメージ

タイムライン上にある映像を「分割」し、必要のない場面はゴミ箱アイコンで削除します。

デジ形
「次は『トランジション』と言って、映像が切り替わるときの特殊効果を選択する」

ミドリ
「昔のドラマや映画で、車のワイパーや紙がめくれるような動きで場面が切り替わることがあったけど、それと同じだねっ」

アナ六
「最近のドラマじゃあまり見かけませんが、古くさくないですかい?」

デジ形
「トランジションの種類はたくさんあり、単純な効果だけじゃねえぞ。それに、お前が古くさいというヤツも、逆にレトロっぽく見えていいかもしれねえ」

アナ六
「なるほど、『シャッター』とか『ツイスト』とかいろいろ種類がありますねえ」

イメージ

場面のつなぎめに、さまざまな「トランジション」の特殊効果を追加しているところ。それぞれの効果をタップすると、右上の画面にサンプルの動きが表示されます。

デジ形
「それから特殊効果はそれぞれの場面ごとにつけることもできるぞ。写真と同じ『フィルター』ってヤツだ」

ミドリ
ミドリ、微笑む「『fx』っていうアイコンだねっ」

アナ六
「どんな効果があるので?」

デジ形
「写真を思い出せばわかると思うが、例えば画面をセピア色にするとか、色を濃くするとか、そういった感じだ」

アナ六
「へえーっ、『古い映画風』とか変わったものもあるんですねえ」

デジ形
「いろいろ選んで試すと面白いぞ」

イメージ

左が「昔の映画風」、右が「緑フィルター」を適用した画面です。ほかにもさまざまなフィルターがあり、場面ごとにアクセントをつけることができます。

アナ六
「これで完成ってところですかい?」

デジ形
「いやいや、BGMを加えたり、字幕をつけたりもできるが、最後にタイトルをつけるところを紹介しておこう」

アナ六
「おおっ、映画やドラマみたいのを作るんだったら、やっぱりタイトルが欲しいですよね」

デジ形
「タイトルといっても、ただタイトルの文字を入力するだけじゃねえぞ。今までの特殊効果と同じく、文字の登場のしかたを選ぶことができるんだ」

アナ六
「へえーっ、タイトル文字がぐるぐる回りながら出てきたりするんですね。こいつは遊べそうだ」

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上がタイトルのスタイルを選んで文字を入力しているところで、下がプレビューでタイトルを見たところです。実際にはタイトル文字はさまざまな動きを見せながら表示されます。

「モーショントラッキング」がついた「VideoStudio」

デジ形
「今までフリーの映像編集アプリを使った編集方法を紹介したが、10.1型のWindowsタブレット『dynabook Tab S50』や『dynabook KIRA L93』には『Corel VideoStudio X6 VE for TOSHIBA』という映像編集アプリがプリインストールされている。最後にこのアプリの特徴を解説しよう」

ミドリ
「こっちはデスクトップ画面上で動作するデスクトップアプリだねっ」

アナ六
「いやあ、いろいろなアプリがあるもので。でも、『dynabook Tab S38』で撮影した映像を、『dynabook KIRA』にコピーするにはどうしたらいいので?」

デジ形
「前回いろいろ教えた……と言いたいところだが、前回はタブレットじゃなくてスマホだったな。といっても、スマホ同様、ワンドライブなどクラウドストレージを経由してコピーする手があるぞ」

ミドリ
「映像の時間が長くてファイル容量が大きくなると、アップロードやダウンロードにちょいと時間がかかるけどね」

アナ六
アナ六、笑う「それで、今度のアプリにはどんな特徴があるので?」

デジ形
「基本的な作業手順などはさっきのアプリとほぼ同じだが、細かい機能が充実している。例えば、トランジションやフィルターなどの特殊効果の種類が段違いに多くなっているぞ」

アナ六
「そりゃあ、選ぶのが大変そうだ」

デジ形
「それから、映像を分割したりするタイムラインも同じだが、分割した映像ごとに縮小画面が表示される『ストーリーボードビュー』に切り替えることもできる」

ミドリ
「こちらの表示のほうが、トランジションなどの特殊効果がわかりやすいね」

アナ六
「かゆい所に手が届く感じですね」

イメージ

イメージ

上が「タイムラインビュー」で下が「ストーリーボードビュー」です。映像をトリミングするときはタイムライン、トランジションなどの特殊効果を挿入するときはストーリーボードと、作業の場面ごとに切り替えます。

デジ形
「このアプリならではの特徴のひとつに、『モーショントラッキング』って機能があるぞ」

アナ六
「トラックがスローモーションで動くんですかい?」

デジ形
「どこをどう読めばそうなるんだ?日本語に訳せば『動作の追跡』ってくらいの意味だ」

アナ六
「下手人の追跡ならあっしも得意ですぜ」

ミドリ
「本当かねえ?」

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東芝のWebサイトより、モーショントラッキングのイメージ画像。このような動きのあるものに対して名前などを表示したり、動いている自動車のナンバープレートをモザイクで隠したいときなどに便利な機能です。

デジ形
アナ六の追跡の腕前はともかく、このモーショントラッキングってのは、人や動物など、動きのあるものを追いかけるように文字や別の画像を表示させる仕組みだ」

アナ六
「動物のセリフが文字で出てくるわけで」

デジ形
「そして、その動物が動くと、それにくっついてセリフも移動するわけだ」

アナ六
「へえーっ、こりゃあ面白い。動物同士で会話させたりできるんですね」

ミドリ
「ほかにもたくさんの人が映っている中で、ひとりだけ名前を表示するとか、いろいろな使い方が考えられるね」

アナ六
「親分の映像を撮って、モーショントラッキングで適当にセリフを加えたら面白そうだなあ」

デジ形
デジ形、呆れる 「やれやれ、またくだらねえことを思いつくものだ。まさか本気で作る気じゃねえだろうな」

ミドリ
アナ六がそのレベルのものを作れるなら、かえって感心するよっ」

アナ六
「うむむ、確かに。しばらくは見るほうだけで我慢しますぜ」


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