「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

　彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

「ハイブリッドドライブ」搭載モデルが増加

アナ六
「いやあ、今日はカラッとした秋晴れですねえ」

デジ形
「木の葉も色づいてきたし、もうすっかり秋だな」

ミドリ
「でも、秋の空は変わりやすいから困るよっ」

アナ六
「一句思いつきましたぜ。『秋深し　柿が食べたい　法隆寺』」

デジ形
「『食欲の秋』を表現した見事な句……じゃなくて有名な句をもじっただけじゃねえか」

ミドリ
「でも、句を詠もうと思っただけでもアナ六にしてはたいしたことだよっ」

アナ六
「ヘヘッ、『芸術の秋』があっしの創作意欲をかきたてますぜ」

デジ形
「だが、秋は食欲や芸術だけじゃねえぞ」

アナ六
「確かにスポーツとか読書とか、いろいろありますね」

デジ形
「オレにとっての秋と言ったら、やっぱりアレだな」

アナ六
「また『アレ』ですかい、わかりにくいなあ」

ミドリ
「今回の講座のタイトルを見れば一目瞭然じゃないさ」

アナ六
「なるほど、パソコンの新作発表の頃合いで」

デジ形
「その通りだ。今回の東芝パソコンの秋冬モデルは、液晶一体型AVPCから11.6型のタッチ対応ネットノートまで11機種もあるぞ」

アナ六
「おおっ、一体どんな機種があるので？」

デジ形
「その前に、今回のラインナップの特長から話していこう。第一に、ハイブリッドドライブ搭載機種が増えたぞ」

アナ六
「何だか高級車でドライブする感じですねえ」

ミドリ
「自動車には『ハイブリッドカー』ってのがあるけれど、これはディスクドライブの話だよっ」

デジ形
「車の場合はガソリンエンジンと電気モーターの二つの動力を持つという意味だが、パソコンではハードディスクとSSD（ソリッドステートドライブ）を組み合わせたディスクドライブのことだ」

アナ六
「そういえば、前に教わったことがあるような……」

デジ形
「うむ。ハイブリッドドライブ自体は以前からあり、一部の機種に搭載されていた。それが今回は、ノートパソコンの上位機種に搭載されたってわけだ」

アナ六
「えーっと、それでハイブリッドドライブってのはどこが優れているんですかい？」

デジ形
「簡単に言うと、ハードディスクの大容量と、SSDの高速作動というそれぞれの長所を『いいとこ取り』したところだ」

アナ六
「サクサク動いてデータをたくさん保存できるってことで？」

デジ形
「うむ。東芝では独自の技術でハードディスクとNAND型フラッシュメモリを組み合わせた一体型のSSHD（ソリッドステート・ハイブリッドドライブ）を開発しており、コンパクト設計でWindowsにも最適化されているぞ」

ミドリ
「そんなすごい技術が、スタンダードモデルのノートパソコンにも搭載されたんだね」

アナ六
「スタンダードってことは、より身近になったわけで」

録画した番組が旅行先でも見られる「TVコネクトスイート」

デジ形
「第二の特長は、『TVコネクトスイート』というアプリを搭載したことで、リモート視聴が可能になったことだ」

アナ六
「そのリモート視聴ってのはどんなもので？」

デジ形
「レグザサーバーやレグザブルーレイに録画した番組をインターネット経由で視聴できる仕組みだ。つまりパソコンを持って旅行に出たときなど、家の外で録画番組を視聴できるわけだな」

ミドリ
「インターネット接続ができればどこからでも見られるから、海外旅行先のホテルからでも、録画した連続ドラマを見られるんだね」

デジ形
「別に海外まで行かなくても、インターネット接続できるカフェでひと休みしたときに録画番組を見ることもできるぞ」

アナ六
「へえーっ、パソコンにもいろいろな楽しみ方があるもので」

デジ形
「ほかに放送中の番組をそのまま配信したり、録画した番組をパソコンにダビングする機能もある。以前は『RZスイートexpress』というアプリがあったが、それを受け継いだアプリだな」

アナ六
「いつでもどこでもテレビ番組が見られるってのはすごいですねえ」

ミドリ
「『どこでも』と言ってもインターネット接続できるのが条件だよっ」

高精細4Kディスプレイを搭載「dynabook T95」

デジ形
「それでは各機種を紹介していくぞ。まずはタッチ対応プレミアムノートパソコン『dynabook T95』だ」

アナ六
「プレミアムって言うからには、どこか特別なところがあるので？」

デジ形
「うむ。この機種の最大の特長は、タッチ操作に対応した4Kディスプレイを搭載していることだな」

アナ六
「4Kって何でしたっけ。『4倍キレイ』の略とか？」

デジ形
「4倍ってのは間違いでもねえが、この場合の『K』は『1,000』の意味で、本来は画面の横幅の解像度が約4千ドットのディスプレイという意味だ」

ミドリ
「フルHDのディスプレイが約2千ドットだから、ドット数は約4倍だね」

アナ六
「あれっ、4千割る2千で2倍なのでは？」

デジ形
「横幅だけだと2倍だが、面積比だと4倍になるぞ」

アナ六
「面積とか立体になると、計算がややこしいですねえ」

アナ六
「でも、こんなに画面が細かくなったのにはどんな訳があるので？」

デジ形
「最大のメリットは4Kの画像や映像を取り扱えることだ。デジタル一眼レフカメラはもちろん、ホームビデオでも4K解像度で撮れるものが増えてきた。それらの映像や画像を、解像度を落とすことなく表示できて、編集や加工もできるってのが特長だな」

ミドリ
「キレイな画像・映像にこだわりたい人にはお勧めだねっ」

デジ形
「おまけに最初に紹介したハイブリッドドライブも搭載されているから、画像データの容量が多くてもたっぷり保存できるし、読み出し速度も速いぞ」

アナ六
「なるほど、そのあたりがプレミアムなわけで」

タッチ対応やSSHDなど、選択幅が広いスタンダードモデル

デジ形
「次に紹介するのはスタンダードモデルだ。全部で4機種あるが、その中で『dynabook T85』は唯一のタッチ操作対応モデルになっている」

アナ六
「タッチ対応が欲しかったら、これかさっきのT95しかないわけで？」

ミドリ
「あとで紹介する『dynabook N51』もタッチ対応だよっ」

デジ形
「そのほか画面はフルHD液晶、CPUはCore i7で1TBのハイブリッドドライブを搭載、そしてブルーレイディスクドライブなど、スタンダードとはいっても性能面では高級感が漂っているな」

アナ六
「う～ん、上を目指す男のマストアイテムですねえ」

ミドリ
「自分で何を言っているのかわかっているのかい？」

デジ形
「これ以外にスタンダードモデルとしては『dynabook T75』『dynabook T65』『dynabook T55』の3機種があるぞ」

アナ六
「おおっ、7・6・5って順番になっていてわかりやすいですね。数字が大きいほど高性能なわけですかい？」

デジ形
「そうだな。T75のCPUはCore i7で1TBのハイブリッドドライブ、ブルーレイディスクドライブ搭載、フルHD画面など、タッチ操作を除けばT85とほぼ同じだ」

アナ六
「なるほど、タッチ操作をしたいかどうかが選択の分かれ目で」

ミドリ
「ちなみに選べる色の種類は、T75のほうが1色多いよっ」

デジ形
「T85はリュクスホワイト（白）、プレシャスブラック（黒）、モデナレッド（赤）の3色で、T75はサテンゴールド（金）が加わっているな」

アナ六
「T65とT55はどう違うので？」

デジ形
「T75と他の2モデルの違いは、画面にHD液晶を使用し、1TBハードディスクにDVDスーパーマルチドライブを搭載しているところだ。CPUはT65がCore i5、T55がCore i3で、メモリ容量はT65が8GBでT55が4GBといった違いもある」

ミドリ
「その中から予算ややりたいことを考えて絞り込むといいね」

アナ六
「同じスタンダードモデルなのに性能は大違いだなあ」

デジ形
「といっても共通しているところも多くあるぞ。例えばスピーカーはいずれもオンキヨー製のステレオスピーカーで、『スカルキャンディー（Skullcandy）』というオーディオブランドが音響のチューニングを担当している」

アナ六
「それなら、安い機種のほうがお買い得感が高いってことですかい？」

ミドリ
「そこは買う人それぞれの判断によるだろうね」

より軽量・薄型化した11.6型「dynabook N51」

デジ形
「今回発表されたノートパソコンには、もうひとつ『dynabook N51』がある。ここまで紹介したノートパソコンはいずれも15.6型だったが、それよりひと回り小さい11.6型で、タッチ操作対応ってところが大きな特長だな」

アナ六
「画面が小さくてタッチ対応のモデルって、以前もありましたよね」

デジ形
「うむ、同型の夏モデルの後継機って位置づけだ。CPUに最新のCeleronを搭載したほか、軽量化・薄型化をはかり、バッテリー駆動時間も1時間以上延びて約4.6時間になった」

ミドリ
「重さも約1.3キロだから、持ち歩きもできるね」

デジ形
「『TVコネクトスイート』が使えるから、旅行に持っていくのもいいだろうな。それにマイクロソフト・オフィスが付属しているから、ワードやエクセルも使えるぞ」

アナ六
「小さいのにいろいろ便利で、まるであっしみたいですね！」

デジ形
「そういうセリフは、パソコンがしっかり使えるようになってから言うんだな」

アナ六
「おっと、こいつはヤブヘビでしたぜ」

広視野角のIPS液晶を使用した液晶一体型PC

デジ形
「最後に液晶一体型パソコンを紹介しよう。まずはテレビチューナーが付属した『REGZA PC』からだ。『REGZA PC D81』『REGZA PC D71』『REGZA PC D51』の3機種があるぞ」

アナ六
「液晶一体型は数字のアタマに『D』が付くんですね」

デジ形
「REGZA PCはいずれも21.5型のフルHDで、IPS液晶を使用している」

アナ六
「そのFBIみたいなものはどこが優れているので？」

デジ形
「アルファベットが『I』しか一致してねえぞ。IPS液晶は液晶パネルの駆動方式のひとつで、明るく高画質なうえ、視野角が広いってメリットもある」

アナ六
「視野角っていうのは何のことですかい？」

デジ形
「液晶の画面は、正面から見れば問題がなくても、斜めから見たときに色が変化したり、色味が薄くなることがある。IPS液晶ではそういった変化が少ないのが特長だ」

アナ六
「なるほど、確かに液晶のテレビは横から見ると見にくくなりますね。では『D81』『D71』『D51』の違いは？」

デジ形
「D81の特長は、タッチ操作に対応していることだな。あとD81独自の機能として『今スグTV』がある」

ミドリ
「パソコンを起動せずにテレビの電源だけをオンにして見ることができる機能だね」

デジ形
「D81とD71に共通するのはCPUがCore i7、メモリ容量8GB、ハードディスク容量3TB、ブルーレイディスクドライブ搭載、それから忘れちゃならねえのが地上波デジタル・BS・110度CSの3波対応Wチューナー搭載ってところだな」

ミドリ
「Wチューナーってのは、2番組を同時に録画したり、ひとつの番組を見ながら裏番組を録画できるんだったね」

デジ形
「D51はCPUがCeleronで、メモリは4GB、ハードディスクは2TB、DVDスーパーマルチドライブ搭載で、地上波デジタル対応のシングルTVチューナーを搭載している」

アナ六
「D51がお買い得な感じですが、衛星放送の番組を見たいならD81かD71ってことで」

デジ形
「もちろんテレビ視聴にはアンテナが必要だから注意したほうがいいぞ」

アナ六
「逆にテレビが必要ないって人にお勧めはありますかい？」

デジ形
「それが液晶一体型パソコンの『dynabook D61』と『dynabook D41』だ」

ミドリ
「テレビチューナーがついていないと、『REGZA』じゃなくなるんだね」

デジ形
「うむ。D61はD81やD71からテレビチューナーを取り除いたような性能だな」

ミドリ
「ハードディスク容量は2TBだから少ないけどね。でも、テレビの録画ができないから、当分はこれで十分だろうさ」

デジ形
「一方のD41はD51からテレビチューナーを除いたような性能といえるな」

ミドリ
「細かいところだけど、IPS液晶は使われていないね」

アナ六
「う～む、なんだかややこしいなあ」

デジ形
「逆に選択肢がいろいろあり、選べる幅が広いってのは買う側にとってはうれしいと思うけどな」

デジ形
「パソコンを買い替えたときは、古いパソコンから新しいパソコンへデータを移すのが面倒だな。だが、東芝では『PCのデータ移行も、東芝にまかせちゃおう！キャンペーン』をやっていて、お客様登録サイトに会員登録すれば、パソコンの送料以外は無料でデータ移行してくれるぞ」

ミドリ
「今回の秋冬モデル発売と同時にスタートして、年末まで続くようだねっ」

アナ六
「こりゃあ、この年末までがパソコンの買い時ってことですね」

デジ形
「おっ、パソコンを買う気になったか？」

ミドリ
「ボーナスはまだ先だよっ！」

アナ六
「いえいえ、あっしではなく、近所のヤツらにこのことを知らせようと思いまして」

ミドリ
「おや、なかなかいいところがあるじゃないさ」

アナ六
「それで新しいパソコンを買ったら、あっしも使わせてもらうってわけで」

デジ形
「やれやれ、相変わらずセコイことしか考えてねえな」