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第35部・第5回 手書きで楽しむお絵描きアプリ

NEWぱそこんライフ講座

第35部 ペンが奏でるNEWタブレットライフ

第5回 手書きで楽しむお絵描きアプリ

 パソコンのお絵描きアプリは以前からありますが、マウスで絵を描くのは至難のワザでした。現在は正確な線が描けるWindowsペンタブレットが登場し、水彩画や油絵に近い絵も描けるようになりました。今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、手書き機能を活かしたアプリをアナ六に紹介します。

講座で使用しているタブレットPC

dynabook Tab S90/N

dynabook Tab S90/N

CPU:Atom Z3735F 1.33GHz

メモリ:2GB

ストレージ:64GB フラッシュメモリ

ディスプレイ:10.1型ワイドWXGA

OS:Windows 8.1 with Bing 32ビット

イメージ

「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

Windowsペンタブレットで絵を描いてみよう

アナ六
「寒いのは困りますが、雲ひとつない晴れの日は気持ちいいですねえ」

デジ形
「うむ、こんな日は富士山がきれいに見えるだろうな」

ミドリ
「でも、江戸は高いビルばかりだから、よほど見晴らしのいい場所へ行かないと見られないね」

アナ六
「『富士見』と名のつく場所はあっても、富士山が見られるとは限りませんからね」

デジ形
「まあ、見えるかどうかはともかく、冬の富士山は絵心がくすぐられるな」

アナ六
「おや、親分はいつからそんな趣味を始めたので?周りを見ても絵の具や筆やベレー帽はないようですが」

ミドリ
「ベレー帽は関係ないだろっ」

デジ形
「絵の具と筆はなくとも、Windowsペンタブレットがあれば水彩画や油絵風の絵は描けるぞ」

ミドリ
「『Windowsペンタブレット』っていうのは、Windowsタブレットに専用ペンがついた『dynabook Tab S90』『S80』『S68』のことだねっ」

アナ六
「へえーっ、Windowsペンタブレットの手書き性能が優れているってのは前回も聞きましたが、絵も描けるので?」

デジ形
「もちろんだ。一般のタブレットよりも手書き入力の精度が向上しているから、思いどおりの線が引けるぞ」

アナ六
「おおっ、ぜひあっしにも描かせてくださいっ!」

デジ形
「ほう、アナ六に絵心があったとは意外だな。じゃあ、ひとつ描いてみるか?」

アナ六
アナ六、笑う「よしきたっ! チョチョイのチョイと、できあがりですぜ」

ミドリ
「やけに早いじゃないさ、一筆書きかい?」

デジ形
「一筆どころか、何も描いてねえじゃねえか」

アナ六
「へへへっ、題して『雪山の雪ダルマ』ですぜ」

ミドリ
「なあんだ、つまらない冗談だね」

デジ形
「ふざけやがって。こうなったらアナ六に徹底的に絵を仕込んでやるぞ」

アナ六
「おや、今回は趣向を変えて絵描き講座ですかい?」

デジ形
「いや、さすがにそれはムリだから、手書きで使えるWindowsペンタブレットのアプリをいろいろ紹介していこう」

ミドリ
「人に教えるほど絵はうまくなかったしね」

水彩画や油絵が描ける「Fresh Paint」

デジ形
「まず紹介するのが、Windows 8のパソコンではおなじみの『フレッシュペイント(Fresh Paint)』だ」

アナ六
「いかにも“絵を描く”って感じの画面ですねえ」

ミドリ
「このアプリは前も紹介したことがあるけれど、バージョンアップして少しずつ変わってきているようだね」

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「フレッシュペイント」の画面。右上はカラーピッカーで色を選んでいるところです。赤線で囲ったタブをタップすると筆やパレットが隠れ、画面全体を使って絵を描くことができます。

デジ形
「こいつはクレヨン・鉛筆・油彩・水彩と、いろいろなタッチで絵を描けるのが特徴だな」

アナ六
「筆の種類や太さを決めて、色を選んだら描きはじめるって段取りですかい?」

デジ形
「まあその通りだが、油彩や水彩のときは、色を混ぜ合わせることもできるぞ」

アナ六
「えーと、それって本物の絵の具のようにパレットの上で混ぜるってことですかい?」

デジ形
デジ形、笑う「そのとおりだ。色が完全には混ざり合っていないから、複雑な色になって味があるぞ」

アナ六
「へえーっ、そいつは凝ったつくりですねえ」

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右上のパレットの上で色を混ぜ、その色で描画ができます。これは水彩と油彩の筆を選んだときだけの機能で、鉛筆やクレヨンではできません。

デジ形
「このアプリは、水彩では色が重なったところがにじむし、油彩では絵の具が盛り上がった感じが再現されるぞ。絵を描く道具がなくても水彩や油彩風の絵が描けるってのがお勧めの点だ」

アナ六
「あっしのような初心者には最適ってわけで」

デジ形
「ただし、こういった特徴を活かすには、『dynabook Tab S90』のように専用のペンがついているタブレットを使ったほうだいいだろうな」

ミドリ
「指先でも描けるけど、細かいところはペンを使うほうがいいだろうしね」

アナ六
「この場合は『弘法筆を選ばず』とはいかないんですね」

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水彩のタッチで絵手紙風の絵を描いてみました。ところどころ色が混ざってにじんでいますが、にじまないように絵を乾かすための扇風機(?)もついています。

写真を絵画風にアレンジ

デジ形
「フレッシュペイントは絵を描くだけじゃなく、いろいろな楽しみ方があるぞ」

アナ六
「そういえば、前にこのアプリで塗り絵をやっていましたっけ」

デジ形
「うむ。第33部・第8回で紹介したな。途中まで色が塗ってある絵が用意されていて、その続きで色を塗って絵を完成させるって仕組みだ」

アナ六
「塗り絵なんて子供の遊びとバカにしていまいしたが、やってみるとなかなか楽しいもので」

ミドリ
「タブレットのペンを扱う練習にもいいだろうね」

アナ六
「この塗り絵は何枚もあるので?」

デジ形
「最初にアプリに入っているもの以外は有料でダウンロードすることになる」

アナ六
アナ六、怒る 「有料ですかい、そいつはハードルが高いですねえ」

ミドリ
「有料といっても数百円だし、絵の種類にもいろいろあって面白そうだけどね」

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塗り絵途中の画面と完成図。上の画面で使用しているのはスポイトツールの一種で、画面の中から色をピックアップしてほかの場所に塗ることができます。

デジ形
「もうひとつは、写真を取り込めることだ。写真の上に色を塗り重ねてもいいし、文字を書き加えることもできるぞ。これはタブレットのカメラで撮影してもいいし、保存してある写真を読み込むこともできる」

アナ六
「なるほど。でもそれって画像加工アプリにありがちな機能なのでは?」

デジ形
デジ形、笑う「ムフフ、ところがこのアプリは、取り込んだ写真を絵画風に加工する機能がある。普通の写真も芸術的に再現されるぞ」

アナ六
「こいつはすごい。画面の端にあっしのサインを書き加えれば、立派な絵画作品のでき上がりってわけで」

ミドリ
「それは立派な手抜き作品だよっ!」

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フレッシュペイントに写真を取り込むと、墨絵風、油絵風などに加工できます。写真に筆を描きくわえることもできますが、ここでは文字を添えただけで完成にしました。

さまざまな模様が描ける「スケッチャブル(Sketchable)」

デジ形
「フレッシュペイントはWindows 8のパソコンやタブレットにインストールされているストアアプリだが、Windowsペンタブレットの『dynabook Tab S90/S80/S68』には、ほかにもペンによる手書き機能に対応したアプリが入っているぞ」

アナ六
「そいつは面白そうですねえ」

デジ形
「まず紹介するのは『スケッチャブル(Sketchable)』だ。これも絵を描くためのアプリだな」

アナ六
「今フレッシュペイントの話を聴いたばかりなのに、また同じようなアプリですかい?」

デジ形
「いずれにしても手書き機能を活かせるアプリだが、こっちにはフレッシュペイントにない特徴がいろいろあるぞ」

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「スケッチャブル」の画面。左側でペンの種類や太さなどを選び、右側で色を選んでから描画します。

アナ六
「いろいろなペンの種類があって、色が選べるってこと以外に何ができるので?」

デジ形
「一番の特徴は、『紙のテクスチャ』だな。これによって、色を塗る場合にさまざまな模様をつけることができる」

アナ六
「ペンの隣りにある不思議な模様のアイコンをタップすると選べるんですかい?なんだかヘンな模様が並んでいますねえ」

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「紙のテクスチャ」を選ぶメニューと、いろいろなテクスチャで描画したところ。テクスチャは色を反転させたり、明度を変えたりできるので、同じ種類のテクスチャでもさまざまな表情を持たせることができます。

アナ六
「このテクスチャってのはどんなふうに使えばいいので?」

デジ形
「背景の模様に使ったり、壁や岩などの表面にもいいだろう。極端なことを言えば、このテクスチャだけで絵を描いてもいいはずだ」

ミドリ
「初心者にはちょいと扱いが難しいかもしれないけどね」

アナ六
「でも、ただ色で塗りつぶすんじゃなくて、いろいろな模様が浮き出てくるのは面白いですねえ」

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いろいろなテクスチャを切り替えて簡単な絵を描いてみました。使い方を覚えれば絵に面白い印象を加えられそうです。

写真の切り抜きもバッチリ「Photo Mix&Mash」

デジ形
「次に紹介するのは『クレヨラ フォトミックス&マッシュ トウシバ(Crayola Photo Mix&Mash TOSHIBA)』というアプリだ。こいつは30日限定の試用版だな」

アナ六
アナ六、困る「ええっ、約1カ月しか使えないなんて困りますねえ」

デジ形
「期間終了後も使用できるが、一部の機能が使えなくなるらしい。継続してすべての機能を使いたい場合は、金を払うってことだな」

ミドリ
「有料といっても数百円だけどね」

アナ六
「なかなか考えていますねえ。ところで、こいつはどういうアプリなので?“フォト”っていうからには写真関連だと思いますが」

デジ形
「その通り、写真加工アプリの一種だ。写真を切り抜いて背景を取り替えたり、写真にイラストを加えたりできる」

アナ六
「内容はわかりましたが、手書き機能はどこで活かせるんでしょう?」

デジ形
「手書きといったら、加工した写真に文字を書き加えられるってことぐらいだが、写真を切り抜くときも便利だぞ」

アナ六
「“手書き”と“切り抜き”ってどんな関係があるので?」

デジ形
「切り抜きってのは、人物やペットの動物などの輪郭をなぞらなきゃならねえが、なぞったとおりに正確な線が引けるWindowsペンタブレットがそこで役に立つわけだ」

アナ六
「なるほど、そういう使い方があったとは驚きましたぜ」

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猫の写真を取り込み、ペンで輪郭をなぞって切り抜いたところです。マウス操作と違ってペンで直接画面をなぞって切り抜けるので非常に便利です。

デジ形
「で、切り抜いた写真にいろいろ加えて、ユニークな画像を作るってのがこのアプリの機能だ」

アナ六
「ヒゲやサングラスで変装したりもできるんですね」

ミドリ
「何かストーリーを考えてその一場面を作るといいかもしれないね」

アナ六
「霧の波止場でひとりたたずむハードボイルドな場面も作れますかねえ?」

デジ形
「さすがにそれはムリかもしれねえな」

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切り抜いた猫の画像に背景とセリフを加えました。ほかにも付けヒゲや帽子のイラストなど、さまざまな小道具が用意されています。

自分が描いた絵が活躍する「Draw a Stickman」

デジ形
「最後に紹介するのは『ドロー・ア・スティックマン・エピック・フリー・フォー・トウシバ(Draw a Stickman EPIC Free for TOSHIBA)』だ」

アナ六
「なんだかやけに長い名前ですねえ」

デジ形
「中身はアナ六の得意なゲームだぞ」

アナ六
「おおっ、そいつは期待できそうだ。でも、さっきと同じ質問ですが、手書きとゲームにどんな関係があるので?」

デジ形
「このゲームは、自分が描いたキャラクターがあちこち動き回る冒険ゲームだ。そこで手書き機能が活かされるってわけだな」

アナ六
「描いたものが動き回るなんてすごいですねえ。でもあっしのように絵が下手な場合はどうすればいいんでしょう?」

デジ形
「そこは気にするな。顔は円で、体や手足は線で十分だぞ。ゲームの紹介画面でもそういうキャラクターが動き回っているからな」

ミドリ
ミドリ、微笑む「だから『スティック(棒)マン』ってタイトルなんだね」

アナ六
「おおっ、ダイナマイトを爆発させて道を開いたり、なかなか面白そうですねえ」

デジ形
「こいつも試用版で、途中までしかできない。それ以降は有料になるって話だ」

アナ六
「ゲームだったら、金に糸目はつけませんぜ!」

ミドリ
「おや、ふだんはケチなアナ六もそんなセリフを言うことがあるんだねえ」

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キャラクター作成の画面と、ゲームのようす。試用版ではキャラクターに使える色が制限されています。山道を岩がふさいでいますが、ペンでなぞるとダイナマイトが爆発し、道がひらけます。ただし、ダイナマイトに近すぎると爆発の巻き添えをくってゲームオーバーになります。

デジ形
「手書き機能を生かしたアプリをいろいろ紹介してきたが、アナ六も絵を描く気になったか?」

アナ六
「へいっ、いろいろ見てやる気が出てきましたぜ。ちょいと描かせてくださいっ」

ミドリ
「こんどは雪だるまじゃないだろうね?」

アナ六
「できましたぜ、こいつはどうでしょう?」

デジ形
「なんだ、画面が真っ黒なだけじゃねえか?」

アナ六
「題して『闇夜のカラス』ですぜ」

デジ形
デジ形、呆れる 「またふざけたことしやがって、もうタブレットを貸さねえぞ」

アナ六
「ゲームができなくなるので、それだけは勘弁してくださいっ!」

ミドリ
「ゲームよりも、じっくり絵を描いて心を落ち着かせるほうが人間が成長するよっ」


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