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第37部・第12回 進化したWindows 10のアプリ

NEWぱそこんライフ講座

第37部 Windows 10がもたらすニューPCライフ

第12回 進化したWindows 10のアプリ

 Windows 10は標準搭載されたアプリも大きな魅力です。スタートボタンをクリックすると天気・マップ・メール・カレンダーなどの多彩なアプリのタイルが表示され、簡単に利用できます。今回はデジ形平次(以下、デジ形)と妻・ミドリが、Windows 10のアプリの使い方や主なアプリをアナ六に解説します。


●講座で使用しているノートパソコン


dynabook N29

dynabook N29

CPU:Atom Z3735F 1.33GHz

メモリ:2GB

ストレージ:64GB フラッシュメモリ

グラフィック:インテル HD グラフィックス(CPUに内蔵)

ディスプレイ:8.9型ワイドWUXGA

OS:Windows 10 Home 32ビット

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「大江戸ぱそこんライフ」

【登場人物紹介】

デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。

アナ六デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。

ミドリデジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。

 彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。

ショートカットアイコンも作れるWindows 10

アナ六 アナ六、困る 「台風や大雨で、梅雨時のような暗い天気がずっと続いていますね。こんなんじゃ十五夜の月が拝めないかもしれませんぜ」

デジ形「今年の十五夜は9月27日でまだ先だから、天気はどうなるかわからねえな」

ミドリ「去年は江戸では見られなかったから、今年は天気だといいね」

アナ六「お天気のアプリで、先の予報が出てませんかね」

デジ形「さすがに1週間ぐらい先の天気までしか出てねえようだな」

アナ六「えっ、親分のパソコンはそんなにすぐに天気がわかるんですかい?」

デジ形「うむ。スタートメニューに入っているから、すぐに起動するぞ」

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左下のスタートボタンをクリックし、メニューからアプリを選ぶと、ウィンドウが開いてアプリが起動します。ほかによく使うアプリは、画面下端のタスクバーに「ピン留め」(登録)して起動する方法もあります。

アナ六「そういえば、あっしの周りにもWindows 10を使い始めたヤツがいますが、前に使っていたのがWindows 7だったもんで、まだちょっとなじめないって言ってましたぜ」

ミドリ「スタートメニューはWindows 7と同じでも、アプリのタイルはWindows 8から始まっているからね」

デジ形 デジ形、笑う 「まあ、初めのうちはWindows 7と同じ使い方でもいいと思うぞ」

アナ六「へえーっ、どういうところが同じに使えるんですかい?」

デジ形 「まだ教えてなかったが、Windows 10でもアプリのショートカットアイコンを作って、ダブルクリックで起動することができるんだ」

アナ六「おおっ、Windows 7以前ではおなじみのやり方ですね。どうすればショートカットが作れるので?」

デジ形「まずはスタートメニューの『すべてのアプリ』から、ショートカットを作りたいアプリを探す」

アナ六「そこが面倒なところですぜ。アプリの並びはABC順の次にあいうえお順になって、最後に大ざっぱに『漢字』とか出てきますからね」

ミドリ「AからZの26文字だけですむ英語と違うところだね」

デジ形「いずれ改善されるといいけどな。まあともかく、アプリのアイコンをみつけたら、そいつをスタートメニューからデスクトップへドラッグすれば、ショートカットアイコンができるぞ」

アナ六「ドラッグするだけなんて、アッという間ですねえ」

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アプリのアイコンをデスクトップまでドラッグすると、ショートカットのアイコンを作ることができます。同じ操作でアプリのタイルからもショートカットを作れます。

3つの線と3つの点のアイコンに注目

アナ六「さっきのヤツはアプリの起動だけじゃなくて、アプリの使い方も悩んでましたぜ。Windows 7にはないアプリばっかりだとか言ってました」

デジ形「Windows 8のときから、『ストアアプリ』ってのが加わったからな。それにWindows 10になって操作法がちょいと変わったから、Windows 8ユーザーもとまどうかもしれねえ」

アナ六「あれっ、操作法も変わったんですかい」

デジ形「Windows 8では画面の右端からチャーム、上端と下端からナビゲーションバーとアプリバーが出てきて、そこからメニューを選んで操作するって仕組みだった。それがなくなっちまったからな」

アナ六 アナ六、困る 「そいつは困りましたね」

デジ形「まあ、直感でだいたいわかるから、困るほどでもないぞ。じゃあ、基本の操作法を教えてやろう。注目すべきは“3つの線”と“3つの点”のアイコンだ」

アナ六「むむっ、“点と線”とは、何やら事件の臭いがしますぜ」

ミドリ「有名な推理小説のタイトルにこじつけただけじゃないさ」

デジ形「単なるアイコンだから、事件は関係ねえぞ。で、“3つの線”のほうはアプリのウィンドウの左上にある」

アナ六「線っていっても短いですねえ。これをクリックするとどうなるので?」

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3本線が重なった「ハンバーガーボタン」をクリックすると、アイコンの説明が出てきます。

アナ六「おおっ、アイコンがどういう機能なのか教えてくれるんですね。こいつはありがたい」

ミドリ ミドリ、微笑む 「慣れれば必要ないけれど、最初はわからないからねえ」

デジ形「こうやってメニューを選んでアプリを操作するってわけだ」

アナ六「じゃあ、3つの点ってヤツはどこにあるので?」

デジ形「アプリにもよるが、たいていは右上にあるぞ」

アナ六「クリックすると、これもアイコンの意味がわかるんですかい?」

デジ形「珍しく勘が鋭いじゃねえか、そのとおりだ」

アナ六「おっと、当てずっぽうが正解だったとは」

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右上のアイコンの右にある3点ボタン(アプリバーヒント)をクリックするとアイコン説明のほか、このアプリではプルダウンメニューも表示されます。

各地の詳しい天気がわかる天気アプリ

デジ形「じゃあここからは、Windows 10パソコンに最初からインストールされている主なストアアプリを簡単に紹介していこう」

アナ六「どんなアプリがあるんですかい?」

デジ形「基本的にはWindows 8にも入ってたアプリとほぼ同じだ。ただ、Windows 8との違いとして、全画面表示だけだったのがWindows表示になり、今教えたように操作メニューの場所が変わった。まずは天気アプリだ」

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天気と気温、1週間先の予報に加え、下にスクロールするとさらにさまざまな情報が表示されます。背景の写真はそのときの天気に合わせて切り替わります。

アナ六「あれっ、なぜか北海道の天気が表示されてますぜ」

デジ形「このアプリの特長は、国内外の都市を検索して、その場所をお気に入りに登録できることだ。それによって、お気に入りにした都市の天気をすぐに見ることができる」

ミドリ「よく訪れる旅行先とか、実家の場所を登録しておくといいだろうね」

お出かけ前に見ておきたいマップアプリ

デジ形「知らない場所へ行く前に見ておきたいのがマップアプリだ。地図といえばGoogleマップが有名だが、こっちはアプリだから、スタートメニューなどに入れておけばすぐに表示できるぞ」

アナ六「なるほど、Googleマップを使うには、まずインターネットブラウザを起動しなくちゃなりませんからねえ」

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マップアプリの画面。地名検索やルート案内は左側のアイコンから実行し、拡大・縮小などマップの操作は右側のマップ上にあるアイコンで行います。

デジ形「基本的な拡大・縮小機能はもちろん、航空写真に切り替えたり、平面な地図に傾きをつけて見ることもできる。それに、住所から場所を検索したり、目的地までの行き方を調べるルート検索もできるぞ」

アナ六「傾けて見る地図ってのも新鮮ですねえ」

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傾けた地図と、それを航空写真に切り替えたもの。これらの操作は、画面右側のアイコンメニューから行えます。

アナ六「メニューの中に『3Dの表示』ってのがありますが、これは何が3Dなので?」

デジ形「これは世界の一部の都市だけだが、建物を立体表示できる機能だ。まるで写真を見ているようだぞ」

アナ六「ええっ、これが写真じゃないっていうんですかい?」

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メニューの「3Dの表示」で都市を選び、立体感のある3Dグラフィックで表示したもの。ただし、選べる都市はまだごく一部で、現時点では日本の都市は含まれていませんでした。

POP3形式のアドレスも使えるメールアプリ

デジ形「パソコンでよく使うアプリといえば、メールアプリもそのひとつだな。Windows 10にももちろん搭載されているぞ」

アナ六「よく使うだけに、スタートメニューの一番上にタイルが並んでいますね」

デジ形「このメールアプリは、複数のメールアカウントを登録して使えるのが特徴だ」

アナ六「へっ、それっはどういう意味で?」

デジ形「インターネットプロバイダーと契約したときにもらえるメールアドレスのほかに、グーグルのGメールやマイクロソフトのライブメールなど、複数のメールアカウントを使い分けている人もいるだろう。それがひとつのメールアプリで送受信できるんだ」

ミドリ「まあ、今どきのメールアプリなら、そのぐらいの機能は当たり前だけどね」

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メールアプリの受信トレイの画面。送り主と件名、文章の書き出しが一覧で並んでおり、クリックするとメール全文を読むことができます。

デジ形「あと、POP3形式のメールアドレスも使えるようになった。Windows 8のメールアプリではダメだったからな」

アナ六「そのSOSみたいなのは何なんですか?」

デジ形「POP3ってのは電子メールをやりとりする際の取り決めのひとつで、さっき言ったインターネットプロバイダーからもらえるメールアドレスは、この方式を使っていることが多い。これと違うのがGメールなどのWebメールでよく使われているIMAP方式だ」

ミドリ「POP3形式のメールアドレスを使っている人は、Windows 8では別のメールアプリを使うしかなかったけど、Windows 10では備え付けのメールアプリを使えるってことだね」

アナ六「要するに、どんなメールアドレスでも使えるってことなんですかね」

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メールアプリに別のアカウント(メールアドレス)を追加するときの画面。「その他のアカウント」を選ぶと、POP3形式のメールアドレスも追加できます。このときはアドレスとパスワードを入力するだけで、面倒な設定などはありません。

予定を知らせてくれるカレンダーアプリ

デジ形「毎日の用事や、人と会う約束などの予定をうまく管理したいときに使うのがカレンダーアプリだ」

アナ六「手帳とかスケジュール帳みたいに、用事を書き込んで忘れないようにするんですね」

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手帳やスケジュール帳のように予定を書き込めるカレンダーアプリ。1カ月を1画面に表示する月表示だけでなく、週表示や1日分の表示にも切り替えられます。

デジ形「この手のアプリの機能はそれだけじゃねえぞ。まず、書き込んだスケジュールを実行日時の数時間前にメールで知らせてくれる」

アナ六「おおっ、それだったらうっかり忘れたりしませんね」

ミドリ ミドリ、怒る 「うっかりメールチェックを忘れたりしなければの話だよっ」

デジ形「あと、同窓会や懇親会などのイベントの予定を立てて、参加予定者にメールで出欠を問うこともできる」

アナ六「へえーっ、壁にかける紙のカレンダーとは違って、そんな使い方ができるんですねえ」

デジ形「同じようにスケジュールを管理するGoogleカレンダーってWebサービスがあるが、それをこっちのカレンダーが同期することもできるぞ」

アナ六「同期ってのは、どういう意味で?」

デジ形「Googleカレンダーに書いた用事の内容が、自動的にこっちのカレンダーにも表示されるってことだ」

アナ六「ええっ、そんな魔法のようなことができるので?」

デジ形「種明かしは、Googleカレンダーで使っているGoogleアカウントを、カレンダーアプリに追加することだ」

アナ六「へえーっ、それだけでオッケーとは簡単ですねえ」

ミドリ「パソコン2台でカレンダーを使っていたり、AndroidのスマホやタブレットでGoogleカレンダーを使っている場合は、それぞれの機器に繰り返しスケジュールを書かないですむから便利だよっ」

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Googleカレンダーに書き込んだスケジュールが、Windows 10のカレンダーアプリに表示されました。同期を行うには、カレンダーアプリを始めるときにGoogleアカウントを追加します。アカウントの追加はあとからも行えます。

写真の加工もできる多機能なフォトアプリ

デジ形「Windows 7以前でちょいと写真を見るときは、Windowsフォトビューアーを使ったものだが、Windows 8からはフォトアプリがその代わりになったな」

ミドリ「Windows 10にもフォトビューアーは残っているけどね」

アナ六「フォトアプリだと、写真を見るだけでなくて、いろいろなことができましたよね」

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フォトアプリの画面。写真のファイルをダブルクリックすると、このアプリが起動して写真を見ることができます。スタートメニューの「フォト」から起動したときは、ピクチャフォルダーなどに入っている写真が一覧で表示されます。

デジ形「このアプリの面白いところは、多彩な編集機能だ。色の補正はもちろん、外側のピントをわざとぼかすなどの特殊効果をつけることもできる」

ミドリ「色を調整するのが面倒だったら、『フィルター』で好きな色調を選ぶこともできるしね」

アナ六「写真を加工すると、自分が一流の写真家になったような気がしますぜ」

デジ形「まあ、それはきっと気のせいだな」

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「フィルター」では細かい設定などは行わずに、あらかじめ決められたいくつかの色調から好きなものを選ぶことができます。

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色を鮮やかにしたり、周辺をぼかしたりして、元の写真とはまったく違った感じになりました。ちなみに右側にある円形の白線は、効果の強さを調整する入力装置で、円に沿ってドラッグすることで数値を変えられます。

読みたい分野を登録できるニュースアプリ

デジ形「最後にニュースアプリを紹介しよう」

アナ六「インターネットのニュースってのは、どうも文字ばかりで読みにくくて」

ミドリ ミドリ、困る 「それでも岡っ引かい?」

デジ形「Windows 10のニュースアプリは、Windows 8と同じく、写真を大きく扱っているのが特徴だぞ」

アナ六「おおっ、写真が大きいとっつきやすくていいですね」

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ほぼ写真のみで構成された、ニュースアプリのトップページ。写真をクリックすると下の画面のように記事へ移行します。

デジ形「ニュースは主なジャンルに分けられているが、ここに自分の好きな項目を加えることもできるぞ」

アナ六「ええっ、『アイドル』とか『サンマ』とかってジャンルも増やすことができるので?」

ミドリ ミドリ、笑う 「『サンマ』なんて、どんなニュースが出てくるんだろうね」

デジ形「検索でキーワードを入力すると、それに一致するニュースを集めることができるんだが、要するにそのキーワードをジャンルとして登録してしまうわけだ」

アナ六「そうすると最新のアイドル情報もチェックできるんですね!」

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ジャンルに「Windows 10」を追加して、Windows 10のニュースを集めてみました。このように、ニュースアプリは自分の知りたい分野の記事を集められるのが大きな特徴です。

デジ形「どうだアナ六、Windows 10に入っているアプリは」

アナ六「まあ、Windows 8から引き継がれたものが多いから、それほど驚きはしませんでしたぜ」

ミドリ「けっこう大喜びで話を聞いているように見えたけどね」

デジ形 デジ形、笑う 「そうか、そいつは残念だな。次はWindows 10に入っているゲームの話でもしようと思ったのに、驚かないっていうなら別の話にするか」

アナ六「ええっ、あっしが飯の次に好きなのがゲームなのに、それをやめるだなんて勘弁してくださいっ」

デジ形「さて、どうしたものかな」

ミドリ「こういうときの親分は、なかなか意地悪だねえ」



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