第36部・第2回 2in1PCの決定版!「dynabook R82」
第36部 ペンタブレットが拓く新たな時代
第2回 2in1PCの決定版!「dynabook R82」
●講座で使用しているノートパソコン
「大江戸ぱそこんライフ」
【登場人物紹介】
デジ形平次…江戸中に名を知られた腕利きの岡っ引。意外にも趣味はパソコンで、事件のない時は日がな一日ノートパソコンに向かっている。
アナ六…デジ形平次の子分で、名前のとおりのアナログ人間。パソコンを使いこなせるようになりたいが、いつもトンチンカンなことを言ってデジ形を呆れさせている。
ミドリ…デジ形平次の女房。パソコンに関してはデジ形より詳しいというのがもっぱらの噂。
彼らがお送りする時空を超えた『NEWぱそこんライフ講座』、さて今回のお話は……。
リバーシブルドッキングも可能な2in1パソコン
アナ六
「新年度や新学期が始まったせいか、街には初々しい顔をした若い者があふれていますぜ」
デジ形
「アナ六にもあんな時代があったんだな」
ミドリ
「親分だってあたしだって、みんなそうだったじゃないさ」
アナ六
「でも、初々しいころの親分なんて想像もつきませんねえ」
デジ形
「よけいな想像はしなくてもいいぞ。だが、新しいパソコンを手にしたときは、今でも初々しい気分になるな」
アナ六
「なるほど、いつもより目が輝いているような……。ええっ、親分が手にしているのは新しいノートパソコンなので?」
デジ形
「うむ、前回チラッと紹介した『dynabook R82』だ」
アナ六
「おおっ、早くも入手するとは、親分は一体、何者なんですかい?」
ミドリ
「新しいパソコンが出るとすぐに買っちまうんだから、ただのパソコン道楽者だよっ!」
デジ形
「そんなことを言っても、自分も喜んで使っているじゃねえか」
アナ六
「見たところ普通のノートパソコンにしか見えませんが、どんな特長があるので?」
デジ形
「こいつは『デタッチャブル・ウルトラブック』といって、画面の部分を脱着して、タブレットとして使うことができる。ノートパソコンとタブレットの1台2役、いわゆる『2in1パソコン』というヤツだ」
アナ六
「パソコンとタブレットの両方欲しいって人にお勧めしたい一品ですね」
デジ形
「しかもこいつは『リバーシブルドッキング』といって、タブレット部分を逆向きに取り付けることもできるぞ」
アナ六
「でも、画面が逆向きだと、キーボードで文字を入力しても画面が見えないですよね?どういうふうに使うので?」
デジ形
「これはキーボードが不要なときのスタイルだ。タブレットとして使う場合でも、手で持つのでなく、スタンドに立てるほうがいいこともあるだろう」
アナ六
「確かに、ずっと手で持っていると疲れちまいますからね」
デジ形
「そのうえリバーシブルドッキングでは、画面を折りたたんで『拡張タブレット』として使うこともできるぞ」
アナ六
「あれっ、タブレットで使う場合は画面の部分を切り離すって話でしたよね。折りたたんだ状態だと、手に持って使うのはちょいと重くないですかい?」
デジ形
「もちろん普通にタブレットとして使う場合は、最初に言ったように画面を脱着すればいい。拡張タブレットとして使うのは、豊富なインターフェースを利用する場合だ」
アナ六
「インターフェースってのは何のことで?」
ミドリ
「この場合は、USBやHDMIのようにほかの機器と接続するコネクタや出力端子のことさ」
デジ形
「dynabook R82のキーボード部には、有線でインターネットに接続するLANコネクタや大画面ディスプレイなどと接続するRGBコネクタもついているからな。拡張タブレットのスタイルなら、それらのインターフェースを利用しつつ、タブレットとして使えるわけだ」
ミドリ
「タブレット部にもmicroUSBコネクタやHDMI(micro)出力端子などがついているけどね」
手書きが美しいデジタイザー搭載モデル
デジ形
「外見の次は、中身を説明していこう。この『dynabook R82』には『R82/PGP』と『R82/PGQ』の2モデルがある」
アナ六
「末尾がPかQかで区別するんですね。どこが違うんでしょう?」
デジ形
「一番の違いは、『R82/PGP』のほうが電磁誘導方式によるデジタイザーを搭載しており、専用のペンを使用することで正確で美しい線が引ける」
アナ六
「そいつはWindowsペンタブレットと同じですね」
ミドリ
「同じデジタイザーでも、方式はちょいと違うんだけどね」
デジ形
「それから、『R82/PGP』は非光沢(ノングレア)液晶を採用していて、屋外で使用しても映り込みが少ないメリットもある。ほかにはSSD容量が『R82/PGP』は256GB、『R82/PGQ』は128GBになっているぞ」
アナ六
「へえーっ、容量が2倍とは大きく違いますねえ」
デジ形
「あとは『R82/PGP』のほうが若干重いぐらいで、ほとんど同じだ」
ミドリ
「ペンの手書き入力を利用したいなら、『R82/PGP』を選ぶほうがいいね」
アナ六
「じゃあ、逆に共通点の説明をお願いしますぜ」
デジ形
「うむ。画面は12.5型のフルHDだ。スタンダードタイプのノートパソコンより一回り小さく、10.1型のタブレットより一回り大きいな」
ミドリ
「タブレットとして手に持って使うことを考えると、ちょうどいい大きさだね」
アナ六
「動画を見るなら、画面は大きいほうがいいですね」
デジ形
「CPUは新しくできた『Core M』プロセッサーを搭載しているぞ」
アナ六
「おや、iからMに替わったんですね」
ミドリ
「低消費電力でありながら、グラフィック性能や処理性能が向上していて、薄型の2in1パソコン向きに作られたらしいね」
デジ形
「おかげで標準消費電力は6ワット、バッテリー駆動時間は10時間もあるぞ。重さも、軽いほうの『R82/PGQ』で約1,399グラム、タブレットだけだと約699グラムだ」
ミドリ
「一方の『R82/PGP』は全体で約1,430グラム、タブレットは約730グラムだねっ」
アナ六
「この軽さなら、外へ持ち出しても十分使えそうですね」
モバイルノートとしても使える優れた堅牢性
デジ形
「ノートパソコンを外へ持ち出すからには、取り扱いに注意するのはもちろんだが、パソコンのほうにも頑丈さが求められる」
アナ六
「もっともなことで。うっかり者のあっしが使うからには、ちょいと落としたぐらいで壊れるようなヤワなものでは困りますぜ」
ミドリ
「うっかりするほうが悪いのに、偉そうな言い草だねえ」
デジ形
「で、この『dynabook R82』も優れた堅牢性を持っているんだ。まず、本体には軽くて強度に優れたマグネシウム合金を使用しており、ドイツの認証機関で加圧・落下・防滴のテストを受け、見事クリアしている」
アナ六
「おおっ、落としても雨にぬれても平気なんですかい?」
デジ形
「それは程度によるだろう。メーカー側も無破損や無故障を保証するものではないとしているぞ」
ミドリ
「堅牢性に優れていても、乱暴に扱ってはダメってことだろうね」
アナ六
「こいつはうっかりできませんね」
デジ形
「あと注目したいのは、タブレットとキーボードの接続部分だ。脱着方式の2in1パソコンでは、この部分の耐久性が気になるからな」
アナ六
「なるほど、長く使えば何十回、何百回とくっつけたり外したりするわけですからね」
デジ形
「dynabook R82の設計においては、『取り外しやすさ』と『壊れにくさ』の両立を目指したそうだ。その結果誕生したのが『2本のツノ』というものだ」
アナ六
「2本のツノといったら、節分の鬼を思い出しますぜ」
ミドリ
「鬼は関係ないよっ!」
デジ形
「鬼の頭に生えているヤツではなく、タブレット部を接続して固定するためにキーボードの接続部にある『出っ張り』のことだ」
アナ六
「へえーっ、でも、何の変哲もない金属じゃねえですかい?」
デジ形
「金属は金属でも、車のエンジンシリンダーに使われるアルミ合金と同じ材質らしい。つまり、耐久性が非常に優れているってことだな」
ミドリ
「エンジンに使われる金属がすぐにダメになるようでは危険だからね」
アナ六
「なるほど、車のエンジン並みに耐久性があるってことで」
デジ形
「そこまではいかないと思うが、今までの同じような方式の2in1パソコンよりは優れているだろうな」
熱さ知らずのファンレス設計
デジ形
「別の構造上の特長としては、『ファンレス設計』ってのがあるぞ」
アナ六
「『ファミレス』と何か関係がありそうですねえ」
ミドリ
「あるわけないよっ!」
デジ形
「『ファン』っていうのは、CPUから発生する熱を逃がすための送風器のことだ。『ファンレス』ってのはそれが入っていないことだな」
アナ六
「それじゃあパソコンが熱くなっちまうのでは?」
デジ形
「そうならないから『ファンレス』になったわけだ」
アナ六
「それはどういう秘密があるので?」
デジ形
「ひとつはCPUの『Core M』プロセッサーの発熱が少ないってことだな」
ミドリ
「高性能なCPUほど発熱しやすかったけれど、発熱を抑えることもできるようになったんだね」
アナ六
「暑い夏に使うときには助かりますねえ」
デジ形
「もうひとつは、熱を素早く吸収・拡散させるPCMという新素材を搭載していることだ。これらによってファンを搭載せずにすみ、動作音も静かになったわけだ」
ミドリ
「昔のパソコンは、たまにすごい音を立てて熱風が出てくることがあったけれど、それも過去の話になるわけだね」
アナ六
「こうやってまたひとつ伝説が作られていくわけで」
デジ形
「まあ、すべてのパソコンからファンがなくなるってのはまだ先の話だろうけどな」
打ちやすさにこだわったキーボード
デジ形
「最後に紹介するのがキーボードだ」
アナ六
「何の変哲もないノートパソコンのキーボードに見えますけどねえ」
デジ形
「まあ、素人目にはわかりにくいが、ここにも“こだわり”がある。そのひとつは、キーの表面につけられた0.2ミリのくぼみだ」
アナ六
「くぼみってことは、へこんでいるわけで?しかも、たった0.2ミリですかい?」
デジ形
「その微妙なくぼみが、キーを打つときの指のすべりを抑えるわけだ」
ミドリ
「指の腹で、キーをしっかり押すことができるわけだねっ」
アナ六
「へえーっ、そんな仕組みがあったとはねえ」
デジ形
「ノートパソコンってのは、本体が小さくなるほどキーボードの面積も狭くなるから、キーと隣りのキーの距離を表す『キーピッチ』が狭くなり、キーを押し込む深さを『キーストローク』も浅くなる傾向があった」
アナ六
「確かに、キーがギュッとくっついているようなキーボードは打ちにくいですよねえ」
デジ形
「ところがdynabook R82は12.5型の大きさながら、キーピッチ19ミリ、キーストローク1.5ミリを実現している。これは15.6型スタンダードノートPCと同じくらいのサイズだ」
アナ六
「へえーっ、本体が小さくても文字が打ちやすいってことですか。そいつはすげえや」
デジ形
「どうしたアナ六、焦ったような顔をして入ってきやがって」
アナ六
「いやあ、まいりましたぜ」
ミドリ
「何か事件でもあったのかい?」
アナ六
「いえ、親分に教わったdynabook R82の話を知り合い連中にしたら大喜びで聴いてもらえまして」
デジ形
「そりゃあ、よかったじゃねえか」
ミドリ
「R82の評判は上々だねっ」
アナ六
「そこまではよかったんですが、いつの間にやら即席のオークションが始まりまして、『いくらなら買う』『それより千円高い値段で買う』って具合で」
デジ形
「そりゃあ、誰のdynabookを買うってんだ?まさかオレのR82じゃねえだろうな」
アナ六
「いえ、あっしはそんなことを言った覚えはないんですが。落札になりそうだったんで、逃げ帰ってきましたぜ」
デジ形
「おいおい、連中が押しかけてきたらどうするんだ?」
アナ六
「ひええっ、やんわりとお断りしてくださいっ!」
ミドリ
「アナ六の話は、いつもややこしくなるねえ」
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