【デジタル終活】思い出はデジタルで遺そう!デジタル断捨離の方法
「終活を進めているけど、思い出のアルバムがなかなか処分できない」
子どもの成長を記録した写真や、自分自身の大切な思い出の写真。
何かのコンテストで賞をとったときの賞状。
こうした形に残っている大切な思い出は人それぞれ何かはきっとあるもの。
しかし、これらの大切な思い出は、意外とかさ張る上、なかなか処分しづらいので、終活で身の回りのモノを処分し始めると、最後まで残ってしまうものです。
そこで今回はこうした思い出をデジタルで残す「デジタル終活」をご紹介いたします。
断捨離最後の関門は思い出
身の回りのものを処分し、身軽になることを「断捨離(だんしゃり)」と呼びます。
この断捨離はただ単に処分するのではなく、不要なものを減らし、生活に調和をもたらそうとする思想のことを指した言葉です。
ヨガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を組み合わせた言葉で、物への執着から離れ、自分自身で作り出している重荷からの開放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的です。
そもそもこの言葉が流行したきっかけは、やましたひでこさんの2014年の著書「新・片付け術 断捨離」から。
今では老若男女問わず多くの人が断捨離を行い、身軽な生活を送っています。
この考え方はシニア世代の終活ととても相性がよく、遺される家族の負担を軽減することができるのです。
シニア世代の終活でもまっさきに取り組む人が多い断捨離。
まず始めに手をつけるのは衣服や食器といった不要になった日用品という人も多いでしょう。
断捨離を進め、家の中がさっぱりしてくると次々処分していく楽しみに目覚める人は多いようです。
そんな方でも躊躇してしまうのが思い出の品の断捨離。
なかなか捨てる踏ん切りがつかず、最後まで手元に残ってしまいがちです。
思い出の品を断舎離するにはどのような考え方や方法が必要なのでしょうか?
思い出の品を断舎離する6つの考え方
それではここからは思い出の品を断舎離する6つの方法を見ていきます。
1.本当に大切な思い出なのかを考える
学生時代の手紙、作文、通知表といった自分自身の学生時代の思い出は本当に「思い出の品」ですか?
「これはいる、いらない、保留」や「見るだけで思い出が蘇る」と1つ1つに向き合って、判断するのが面倒でエネルギーが必要だから、1箇所にまとめて「ここにあるのはすべて大切な思い出!」と特別扱いしてはいないでしょうか?
この考え方は「自分自身で言い訳を作っている」可能性が高いのです。
1つ1つと向き合ってみて、本当に思い出かどうかを考えてみましょう。
2.思い出の品は捨て難いもの?
誰しも経験はあるかと思いますが、思い出の品はとても捨て難いものです。
しかし、この考え方は正しいのでしょうか?
周りの人が思い出の品と言ったり、自分自身で思い出の品と思い込んだりしていませんか?
「大切な思い出を簡単に捨てるのは冷たい人だ」という思い込みがあるのかもしれません。
3.箱の中にしまいっぱなしのものは大切なもの?
何年も箱を開けておらず、ずっとしまいっぱなしのものが大切な思い出なのでしょうか?
ダンボールのなかに詰め込んだ思い出。
しかし、その思い出をもう何年も見ていないのであれば、実は不要なものなのではないでしょうか?
4.思い出はどこにある?
思い出の品はとても大切なもの。
新婚旅行で夫婦ペアで揃えたサンダル、マグカップといった思い出。
実は日本に帰ってきてから使っていない。
そういう人はすごく多いのです。
こうしたふたりだけのはじめての思い出は物ではなく、心に残っているのではないでしょうか?
思い出の品は姿を見られれば不要だと思いませんか?
5.過去も大切ですが、今も大切です
思い出の品は過去を象徴するもの。
しかし、断捨離・終活は今を生きるため、そしてこれからを生きるためのものです。
過去がどれだけ充実していても、これから生きる上で思い出の品が必要になるケースがどれだけあるでしょうか?
自分が亡くなった後、遺された家族が思い出の品をどのように扱うでしょうか?
遺された家族が処分しやすいよう、今整理するのが大切です。
6.思い出の品は今、自分を助けてくれる?
「オリンピックで取ったメダルが今も励み」という方は、目立つところにメダルを飾るでしょう。
オリンピックに出場し、獲得したメダルは、毎日見ることで、日々の活力につながることでしょう。
しかし、町内会のカラオケ大会で獲得したトロフィーにどのくらい価値があるでしょうか?
誇らしげにリビングに飾っていたり、応接室に飾っていたり。
1つなら良いですが、3つ、4つ、5つとなると掃除の手間もかかりますし、リボンが色褪せてきて汚らしい印象になります。
そもそもモノは「暮らしを助けるためにある」のです。
掃除の手間がかかるなど、足を引っ張るものは思い切って処分してしまうのが良いでしょう。
デジタルなら遺しやすい
とはいえ、こうした思い出の数々を処分する、ということになかなか踏ん切りがつかない人も多いはずです。
断捨離で大事なのはその考え方。
考え方が理解できればサクサクと処分していけることでしょう。
それでも思いついた時に振り返りたい、という方は「デジタル」で残してみてはいかがでしょうか?
例えば写真アルバム。
これらはすべてパソコンに取り込めばいつでもすぐに見ることができます。
最近では富士フイルムがアルバムをDVDやブルーレイディスクにしてくれるサービスを行っています。
こうしたサービスを利用して、アルバムをすっきりとさせてみませんか?
思い出は必ず処分しなければならない、というものではありません。
処分したくない思い出も当然あるでしょう。
しかし、数年間見ていない思い出は本当に必要でしょうか?
改めて考えてみると、より自分にとって大切なものが見えてくるはずです。
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