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自分だけのお墓がいい! 一代限りのお墓はいかが

「自分のお墓の準備をしておいたほうがいいのかな?」

先祖から受け継いだ墓を守っていくのも、なかなか大変な時代。
後継ぎがいない方、いても子孫に墓の苦労をかけたくない方も多いはず。

牧草地

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

また、近い将来、「お一人様で死ぬ」人が5割を超えるという推計もあるそう。

そんな時代の切実なお墓事情を紹介します。

樹木葬は安い費用も魅力

葬儀の新しい形が増え続ける昨今。
宇宙に散骨をするなど、珍しい散骨方法も増えてきています。

子どもの単身世帯が増えた影響もあって、お墓の形が変わり始めています。
木や花を墓標にする「樹木葬」の広がりもそのひとつです。
墓参や管理の代行サービスを頼む人も珍しくなく、お墓の形はどんどん様変わりしていっているよう。

樹木葬は墓地として認可された場所に、木々や植物を墓標にし、遺骨を埋める葬り方。
個人や家族、友人と一緒に同じ木の下に埋葬するパターンや、大勢で大きな木の下に埋葬するパターン、骨つぼをそのまま埋めるケースもあれば、遺骨を袋や紙に包んで葬るケースもあるなど、埋葬方法は多岐に亘ります。

樹木葬の考え方に共通するのは、「従来の墓と異なり、次世代への継承を前提としない」点です。

通常、家の墓は親から子へと代々受け継がれていくもの。
しかし、近年は少子化や核家族化で、遠方の墓を守ることができなかったり、継ぐ人がいなかったり、と墓が風化してしまうケースが増えています。

樹木葬が広がる背景には、墓石の建設費用がかからず、維持管理コストも低いため。
自然志向や墓に個性を求める人が増えてきた背景とも合致し、急速に広まり始めました。

この樹木葬。
日本国内では1999年に岩手県一関市の寺が開設した樹木葬墓地が第1号とされています。
その後、各地に広がっていき、現在は20~30箇所の樹木葬墓地がありますが、実際の需要はそれ以上だと言われています。

とはいえ、樹木葬は注意点もあります。

20年や33年など期間が限定されているケースが多い点です。
使用期間が過ぎた後は合葬墓などに合祀されるそうです。
子孫が墓を継いで管理料を払い続ければ、永代利用できるこれまでの墓とは大きく異なります

しっかりとメリット・デメリットを把握した上で、自分が納得する埋葬方法を見つけたいところですね。

合同供養祭や演奏会などの催しをするお寺

下駄箱

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

多くの故人の遺骨を一緒に埋葬する新しい形の墓地、「合葬式墓地」も広がりを見せています。

基本的には自治体などが永年管理するため、「承継者がいない人や承継に不安がある人」が安心できる墓地となっています。

遺骨は建物内部に設置されたロッカー型の納骨壇に骨壷に納めた状態で一定期間埋葬。
埋葬期間は20年ほどが一般的で、20年経過後は遺骨を骨壷から専用の納骨袋に移し、合同墓へ永年埋葬されます。

基本的には遺族が焼骨を持ち込む形となっていますが、生前に予約をしておくことで、火葬場から直送を頼むこともできるケースがあるようです。

身寄りがない、ひとりで死ぬことになりそう、という方は生前から自身の埋葬方法の選択肢を持っておいたほうが良さそうです。

「一人で死ぬ覚悟」が迫られている

ペット葬イメージ

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

承継者がいらない、永代供養墓への納骨が増えている現代。

病気や事故などで自分自身がいつ死ぬのかは誰にもわかりません。
生前に自分の遺志を残しておかなければ、納得の行かない形で埋葬される可能性もあります。

「死んだあとのことなんかどうでもいい」

という方を除き、自分自身の後始末は自分で用意しておくのが現代の「当たり前」なのかもしれません。

生前から相談できる墓所も増えてきているので、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか?

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