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もしかして、あなたも「正義マン」?正しさを相手に押し付けることで迷惑になる、正義マンの特徴とは?

少しでもマナーに外れた行動をする人に正しさを押し付けるいわゆる「正義マン(マナー警察)」。
あなたはどう思いますか?

マナーを守らない人は悪いけど、それに怒りを感じ、感情的になって、相手に恥をかかせるような怒鳴り声を上げる人に対する様々な意見が上がっています。
SNSなどを見ていると、こうした行動を取る人を嘲笑する傾向にあるようです。

本日は「正義マン」についてご紹介します。

正義マンの意味や特徴とは?

正義マンの意味や特徴とは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

「正義マン」という言葉を耳にしたことはありますか?
この言葉は「イートイン脱税を取り締まる正義マン」というタイトルで、ネットニュースに取り上げられたことで最近有名になった言葉です。
もともとは5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)でインターネットスラングとして利用されてきた言葉ですが、ここにきて一般の人も利用するようになったのです。

どんな意味で使われているかというと、迷惑な暇人、自分が正しいと信じてやまない人のことを指して使われています。
もしも正義マンと言われたことがある方は、決していい意味で使われていない、ということを知っておきましょう。

正義マンというと正義のヒーローのような姿をイメージしがちですが、方向性は全く異なる人を指します。
自分が信じる倫理的・道徳的に正しくないと感じた場合、過剰に反応して正義感からさまざまな行動を起こす人のことです。

ポイントは「自分が絶対的に正しい」ということで、自分のなかの感覚が絶対なので、仮に世間では正しいとされていても、自分の道徳観・倫理観的に正しくないと叱責したり、暴力を振るったりするのです。

実例を見ていきましょう。

例えば最近は会社内でのセクハラが問題になっていますよね。
男性が女性社員に対し、「彼氏いるの?」なんて聞くのはもってのほかですが、「髪切ったの?」や「薄着で寒くないの?」なんて発言もセクハラだと認定されてしまうかもしれません。
そのため、コンプライアンスに厳しい会社では、こうした指導が常に行われ、相談窓口を設けていたりします。

そんな会社で、男性社員と女性社員が「今日はデート?」「ちょっと痩せた?」なんて会話をしていたとします。
そこをたまたま通りかかった別の社員が「それはセクハラだ」と騒いだり、勝手に上に報告したりする行為、これってどう思いますか?
当該の男性社員と女性社員は仲が良く、こうした会話は常日頃行われてきたとすると、突然現れた「正義マン」の影響で関係がギクシャクしてしまいそうですよね。

このような行動を起こす人のことを「正義マン」と呼んでいます。

例えば郵便配達員がたまたま強盗と行き会い、強盗を取り押さえたとしましょう。
この人は紛れもなく正義です。
しかし「勤務中に勤務以外のことをしているとは何事か」とクレームの電話を入れる人も悲しいことに存在します。
クレームを入れた人は「正義マン」と呼べそうですよね。

実際に何が正しいか正しくないかは重要じゃなく、正義マン自身の判断基準で正しいか正しくないかが重要。
とにかくグレーな行為が許せず、不正ともいえない行為がちょっとでもグレーなら激しく攻撃したりするのです。
その行為を批判する人は犯罪を助長する犯罪者予備軍だと決めつけてしまいます。

こんな特徴を並べると相当厄介な人であることがわかりますよね。

正義を盾にすれば何を言っても良くて、何をしても良いと勘違いしている人もおり、なかには逮捕されてしまう人もいるそうです。
例えば電車で優先席に座っている妊婦に「優先席は高齢者のものだから」(実際にはそんなことはありません)と足を蹴った、なんて事件はたまに報道されます。
正義マン側の立場からすれば当然の行いをしたと考えているようですが、実際には正義マンが傷害罪で逮捕されています。

身近にこんな人はいませんか?

電車内やコンビニ、スーパーでも見かける「正義マン」。最近は「イートイン正義マン」も話題に…

電車内やコンビニ、スーパーでも見かける「正義マン」。最近は「イートイン正義マン」も話題に…

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

なぜ正義マンがいきなり注目されはじめたのか、というと消費増税に伴い、軽減税率が導入されたことで「イートイン脱税」が話題になったため。

基本的に軽減税率は「購入時の意思」で決められます。
つまり、外で食べるつもりで買ったけど、やっぱり店内で食べるなら「8パーセント」の消費税が適用となるのです。
テイクアウトで購入した商品を気が変わってイートインで食べていると、正義マンは「脱税だ」と騒ぎ立てたり、「脱税をしている人がいる」と店員に知らせたりします。

コーヒーショップでは実際に正義マンがトラブルを起こしたようです。

コーヒーチェーン店では、基本的に店内で飲む場合はマグカップ、テイクアウトしたい場合は紙カップで提供されます。
しかし、時間がそこまでないけれど店内でちょっと休みたいとき、事前に申し出て紙カップにコーヒーを入れてもらうこと、ありますよね?
ところが店内で、紙カップでコーヒーを飲んでいる人を正義マンは見逃せません。
「紙カップなのになぜ店内に座っているのか」と揉めたり、本部に問合せやクレームを入れた例が複数あったようです。

そこでドトールは10月中旬以降、全店で紙カップに「10パーセントの税率で支払いを済ませている」ことを示すシールを貼ることになりました。
シールを導入したことで、クレームなどは激減したといいます。

同様にタリーズコーヒーでは、混み合う時間にマグカップでの提供をやめ、すべて紙カップで提供する店もあるようです。
これなら全員紙カップなので、わけのわからない無用なトラブルは避けられますよね。

このように企業も正義マン対策に乗り出しています。

確かにイートイン脱税は悪いこと。
しかし、テイクアウトするつもりで購入して、直後に気が変わりイートインで食べる人がいるかもしれません。
必ずしも脱税には当たらないわけですね。

正義マンのなかには他人の利益=自分の損失と考える人もいるそうです。
こうした人が発生するのは仕方のないことかもしれませんが、皆さんはどう思いますか?

おじさん・おばさんの正義マン問題も深刻に。正しいことはありがた迷惑?

おじさん・おばさんの正義マン問題も深刻に。正しいことはありがた迷惑?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

2019年5月14日午後、大阪市内のJR大阪環状線・玉造駅に止まっていた内回りの普通電車の社会でトラブルが発生したようです。
「健全なものがなぜ優先席に座っているのか!」と50代男性が怒鳴ったことが原因でした。
優先席のマナーを巡り、相手の首を絞めたという情報もあります。

優先席を巡ってはJR大阪環状線・大正駅で2018年2月、62歳の男性が譲らないことに怒り、30代男性の腹を刺す事件も起きました。

また、芸能人のSNSやブログをくまなくチェックして「不道徳な行いはしていないか」「不適切なことを言ってはいないか」と目を光らせている正義マンも。
芸能人のSNSやブログは度々炎上しますが、きっかけとなるのはこうした正義マンからという例は少なくありません。

注意するだけでなく、激高し、傷害事件にまで発達してしまうのはなぜなのでしょうか?
また、こうした事件を起こすのはなぜ年齢を重ねた人なのでしょうか?

年齢を重ねると前頭葉の働きが低下します。
前頭葉の働きが低下すると、不満感や不遇感が膨らみやすくなり、理性や感情をコントロールする機能が衰えてしまうのです。
すると「○○であるべき」「○○でなければならない」「○○すべき」といった不満が爆発し、他者へ攻撃してしまうと考えられています。
脳の働きの低下がいわゆる「キレる老人」の要因というわけですね。

今回は正義マンについてご紹介しました。
今までそう思ったことがない人であっても、突然正義マンになってしまうことがあります。
こうした正義マン思考にならないためには、「スルー力」が重要です。
常に肩肘を張ってルールにがんじがらめになるより、ゆるく構えておいた方が脳もリラックスできます。
「スルー力」を鍛えて、ストレスの少ない生活を送りましょう。

コメント
  1. うちのお隣がそう。彼女この地区の広報部長、で、外の歩道で落ち葉を掃いて情報収集するのが唯一の趣味である!と公言している。その噂立ち話が嫌いで外に出ない私、掃除をしない!と言って攻撃してきます。勝手に悪口言ってろ!!この、こうあるべき!~~こうすべき!の、べきべき女め!!

  2. 裁く必要はないのかな?と思う。

    所詮人だし、自分も間違えてる可能性あるからね。
     
     
     
     
    問題は、「なぜ、そんなに激高するか 本人が自分で分かってない (スイッチ入る原因が分かってない)」 ことだと思う。

    これが分かってれば、正しく注意することも・対応することも 可能だと思う。 (逆に言えば、出来なければずれた行動をして問題を起こすってこと)
     
     
     
     
    どっちが悪い 、 とかじゃなくて  …  人っていう生き物の欠点に気が付くことが必要だと思う。

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