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少しでも地球にやさしい行動で次世代に良い影響を与える!「エコ生活」を取り入れよう

昨年はグレタ・トゥーンベリさんが「国連気候アクション・アミット2019」で演説したこともあり、最近、世界各国の環境に対する意識が高まっています。

地球温暖化が叫ばれていますが、実際にどのくらい温暖化が進行したのでしょうか?
また、温暖化を防止するにはどのような活動・取り組みが有効なのでしょうか?

本日は地球温暖化を防ぐために、今わたしたちができることについて考えていきます。

2020年、地球温暖化はどれぐらい深刻になっている?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

気象庁のホームページに、1898年から2019年まで、日本の年平均気温がどのように変化したかを示すグラフが掲載されています。

参考

気象庁:日本の年平均気温
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html

これによると、2019年の日本の平均気温の基準値からの偏差は+0.92度であることがわかります。
この+0.92度は、1898年の統計開始以降、過去最高だった2016年を上回り、もっとも高い値になったのです。

日本の年平均気温は上下しながらも、じわじわと上昇し続け、100年あたり1.24度の割合で上昇してきています。
特に、1990年代以降は高温となる年が頻出してきているのが特徴です。

1.5度

1.24度というのがどのくらいの温度なのか、ちょっとピンときませんよね。
最高気温が30度だったのが31.24度になるくらいならさほど影響は感じません。

国連・気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)が発した警告によると、世界の平均気温が産業革命前と比較して1.5度上昇すると、その影響と負担は想定をはるかに超えるものになるそうです。
これは6,000件にも及ぶ調査研究に基づいた「1.5度の地球温暖化に関する特別報告書」に記載されています。

実際に世界の平均気温はすでに産業革命前から1度上昇しているそうです。
ここ10年だけで見ると、世界中の国・地域が記録的な高温、豪雨、豪雪、干ばつ、熱波、洪水など自然災害に見舞われています。
上記の報告書によると、1.5度上昇した場合、状況はさらに悪化する、といい、2度上昇した場合さらに深刻な状況になると示しています。

ちなみに、現在のペースで気温上昇が続くと、あと10年ほどで1.5度の上昇に達する恐れがあるそうです。
二酸化炭素排出量を削減できない場合、20年以内にはほぼ確実に1.5度に達するそう。
現実問題として、今から二酸化炭素排出量削減に全力で取り組んだとしても、1.5度の上昇を遅らせることはできても、止めることはできないだろう、と予測されています。

温暖化はヒートアイランド現象が原因?

こうした地球温暖化の話をすると、「実際には温暖化していない」「現在、たまたま暖かいだけで氷河期に向かう」という声が必ず出るものです。
実際、データだけ見ると気温は確かに上昇していますが、人間が原因の温暖化なのか? というと疑問が残ります。

都市部の温暖化の原因として考えられるのが「ヒートアイランド現象」です。
ヒートアイランド現象とは、都市の気温が郊外よりも高くなる現象のこと。
郊外の気温差は夏よりも冬、昼よりも夜に大きくなる現象です。


観測された100年当たりの気温上昇量を日本のいくつかの都市で見てみると、ヒートアイランド現象の効果が出やすい冬場や夜の気温上昇量は、夏や昼に比べると大きいことがわかっています。
都市で比較しても違いが大きく、中小都市の1月は+1度程度ですが、宇都宮や熊谷ではその2倍、東名阪などの大都市ではその3倍を超える気温上昇となっています。
このことから、中小都市の気温上昇を平均と考えると、都市部で高温になる理由としてはヒートアイランドが充分考えられるでしょう。
とはいえ、暑いと騒がれる夏は、都市間による明確な差が見られず、都市の規模と気温に相関は見られません。

暑い街と知られる熊谷市や日田市(大分県)など、小さな都市であっても高温になる日があることを考えるとわかりますよね。

実際にIPCCの第4次評価報告書によると、20世紀後半から現代にかけ、陸上だけでなく海上でも多くの領域で平均気温の上昇が見られました。
また、過去50年ほど、ユーラシア大陸中央部、東シベリア、アラスカ、カナダ北部など都市化が進んでいるとは言いがたいエリアであっても、日最高気温・日最低気温共に上昇が報告されています。
このことから、地球温暖化とヒートアイランド現象は切り離して考えた方が良さそうだ、ということがわかりますよね。

もちろん、数十年規模で繰り返されてきた大気の自然変動も温暖化の要因だと考えられます。
地球温暖化は何かひとつに理由を決めることが非常に困難な問題だ、といえるわけです。

日本で環境を守るために

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

そのなかでも、削減することで効果が出るだろう、といわれているのが二酸化炭素。
各国は排出目標を決め、その目標を達成するよう、日々さまざまな活動を行っています。

特に二酸化炭素排出量が多い日本(世界5位、全体の約4パーセントを排出)もさまざまな対策を行っています。

カギを握るのはエネルギー分野での排出削減でしょう。

日本の二酸化炭素排出内訳を見ると、大部分が「エネルギー転換」です。
エネルギー転換とは発電したり、熱を生み出したり、石油を生成する過程のこと。
これらの過程で排出される二酸化炭素が非常に多いのです。

さらに工場、自動車、業務、家庭といったさまざまな場所で二酸化炭素が排出されるので、これらすべてを節約していくのは至難の業でしょう。

そこで真っ先に考えられたのが、石油エネルギーを使用せず電気を生み出せるソーラー発電。
従来の石油に頼らない、「脱炭素化」したエネルギーです。
現実問題として、大容量で低コストな蓄電池が存在しない以上、ソーラー発電だけで電気をまかなうことはできません。
これら新技術の開発とともに、エネルギー消費そのものを減らしていくことがとても大切だ、ということですね。

地球環境を守るための活動も行っている

このほか、プラスチックゴミの削減も近年話題になっています。
海外ではスターバックスコーヒーのストローが紙製になったり、ビニール袋が原則禁止されたりと続々プラスチックの使用制限がかかってきています。

日本においても2020年7月からゴミ袋が有料化されます。
消費者はコンビニで買い物する場合であってもマイバッグを持参する時代がもうそこまで来ているのです。


コンビニエンスストアなどではバイオプラスチックを使用した新しい袋や、紙袋などの代替品への変更を検討しています。

そんななか、コンビニエンスストア「ファミリーマート」は2020年7月からレジ袋有料化を発表。
このレジ袋はバイオマス素材を30パーセント配合したものになるようです。

また、袋の種類も削減し、7種類から4種類に減少するそう。

環境を考えた改革がこれからもどんどん進行していきます。
レジ袋が消える時代が来るかもしれませんね。

電気・ガス・水道の節約、車をあまり使わない、リサイクルできるものはリサイクルする、など今日から実践・工夫できる地球にやさしい行動

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

国単位で行う改革の他に、わたしたちが日々の暮らしでできる工夫や対策などはあるのでしょうか?

まずはレジ袋などを何度もつかうことでしょうか。
最近のレジ袋は結構丈夫にできているので、1回や2回使った程度では破れませんよね。
何度かレジ袋を使い回し、レジでレジ袋をもらう回数を減らせばプラスチックの使用を抑えることができます。

また、今は大量消費の時代ではありません。
良いものを長く使う時代に変化してきています。
購入したものは大切に何度も使う習慣付けを行うことが大切だといえるでしょう。


さらに不必要に買い物をせず、必要なものを必要な分だけ消費するよう心がけることも重要。
生産量と消費量を減らせれば、省エネルギーでエコな生活につながります。
買いすぎない、使いすぎない、ということを意識しましょう。

とはいえ、現在の経済は大量消費が前提の経済だともいえます。
全員が全員、エコで必要なものしか買わない生活をすれば、企業はあっという間に立ち行かなくなります。
企業が立ち行かなくなると、失業者が増え、それに伴い社会保障の費用負担する層がいなくなるので、社会保障が崩壊する未来も見えますよね。
エコと経済、このバランスを取ることがこれからの時代、求められていくのかもしれませんね。

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