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「孤独死」にそなえるおひとりさま信託、事前に死後を考えるべき理由は?

現在、ひとり暮らしという方は一回ぐらい「自分が急に死んでしまったら…」と考えたことがあるのではないでしょうか?
もしもひとり暮らしの部屋で突然倒れてしまったら、誰にも発見されることなく亡くなってしまうでしょう。
それだけならまだしも、その部屋が賃貸ならより多くの人に迷惑をかけてしまう結果に。

増え続ける孤独死問題。
現在ひとり暮らしの方はどのように向き合っていますか?

本日は孤独死について考えていきます。

孤独死は増えている…残される遺品はそのあとどうなる?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

現代を象徴するキーワードのひとつが「孤独死」。
以前のように親子3世代が同じ家で暮らすことも少なくなり、核家族化、個人社会と価値観が大きく変化しました。
その結果、ひとりきりで誰にも看取られることなく、亡くなっていく人が増えてきているそうです。

孤独死という言葉はよく目にしますが、実際に「孤独死」という言葉に定義は存在しません。
しかし、一般的に「自室内で、誰にも看取られることなく、ひとり孤独に死んでいく」ことを指す言葉として使われていますよね。

孤独死した人の多くは、第三者によって発見されます。
第三者はさまざまな人が考えられますが、家賃が払われなくなったことを不審に思った大家が部屋に入って発見する、近所の人が心配して見に来てくれる、異臭がするからと通報があった、というのが想像されます。
突然死してもすぐにはわからないため、発見されるときはある程度日数が経過している場合が多いそうですよ。



実際、孤独死について統計データを探してみましたが、孤独死に法的な定義がまだ存在していないため、警察での扱いは「変死」なっています。
また、行政は独居している人がひとりで亡くなることを指して「孤立死」という言葉を用いています。
いずれにしても詳細な統計データがないため、すべて推計となってしまいますが、毎年3万人ほどは「孤立死」していると考えられています。
現在日本の死者数は年間125万人ほどなので、2.4パーセントが孤立死というわけです。

かなり多いと感じませんか?

孤立死する人は男性が多い

孤独死する人の多くは高齢者。
それもひとり暮らしの高齢者です。

 民間の調査機関「ニッセイ基礎研究所」(東京)は11年、東京23区での孤独死者数と全国の人口動態統計のデータを使って、全国の65歳以上の孤独死者数の推計値を出した。「自宅で死亡し、死後2日以上経過」を「孤立死」と定義した場合、年間で2万6821人にのぼったという。

孤独死に詳しい日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)は「高齢者の孤独死は、生前に身の回りの衛生管理や他人との交流が欠落している場合が多く、尊厳が保たれた最期とは言えない」と指摘。その上で「問題の規模感を把握し、対策を講じるためにも行政による調査は必要。定義は絶えずブラッシュアップすればいい。国や研究者が一定の定義を示し、地域に近い市町村や警察が連携しながら調査を進めるべきだ」と話している。(菅原普)

孤独死、推計2.7万人 つかめぬ実態「国に定義なく」

孤立死しやすい人の特徴

孤立死のデータを解析していくと、60代・70代に多いそうことがわかります。
もちろん、高齢者だけが孤立死するわけではありません。
10代、20代、30代の若い世代であっても孤立死の危険があります。

とはいえ、死亡するリスクを考えたとき、若者世代よりも高齢者の方が死亡リスクが高いので孤立死のリスクは高いといえそうですね。

また、女性よりも男性の方が孤立死のリスクは高いのだそうです。
統計上50代半ば以降の孤立死は、女性に比べ男性が圧倒的に多いのだとか。

孤独死した後に待ち受ける「後片付け」など

実際に孤立死してしまった場合、遺品整理などはどのように行っていくのでしょうか?

まず孤立死を発見してしまった場合。
例えば親に連絡が付かなくなって、心配で様子を見に行ったら孤立死していた。
充分考えられるケースですよね。

そんな場合、まずは救急車または警察に連絡します。
亡くなっている、ということがわかっていても必ず連絡しましょう。



もしも死亡していた場合、警察の現場検証が行われます。
ここでは事故による死亡なのか、寿命による孤立死なのか、事件なのか、といった捜査が行われます。
その後、遺族に身元が引き渡されるのです。

そこからの流れは通常と一緒で葬儀を行い、火葬するのが一般的でしょうか。

ある程度落ち着いたときにはじめるのが「遺品整理」です。
孤立視している人の多くは遺品であふれていることが多いそうで、遺品整理に苦労する人も多いそうです。
賃貸の場合、早めに引き渡さなければならないので急ピッチで作業を行う必要もあります。

孤立死してから時間が経って発見された場合は腐敗臭がかなり充満しているケースもあるので、業者に依頼するのが安心です。
何にせよ、孤立してしまった場合は、急ピッチで作業を進めなければならないので、かなりバタバタしてしまいますよね。

三井住友信託銀行が「孤独死」をサポートする商品を取り扱い開始

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

孤立死が増えてきた時代背景から孤立死をサポートする商品が販売されました。

三井住友信託銀行が取り扱いを開始したこのサービスは、訃報連絡、家財道具の整理といった死後事務を頼めるサービス。
デジタル遺品にも対応しており、死後誰にも見られずデータを商況してくれるサービスです。

このサービスは「おひとりさま信託」というサービスで、契約者の財産整理、デジタル遺品消去といった死後事務をサポート。

契約時、契約者の身の回りのことに対する希望をまとめたエンディングノートを作成するのが特徴で、作成したエンディングノートは三井住友信託銀行が預かってくれます。
契約期間中、SMS(ショート・メッセージ・サービス)で定期的に安否確認を行い、死後事務は三井住友信託銀行と三井住友トラストホールディングスが設立した一般社団法人安心サポートがエンディングノートの内容に従って実施します。

もしも孤立死する、という不安を抱えている方はこうしたサービスを利用してみても良いかもしれませんね。

三井住友信託銀行:おひとりさま信託
https://www.smtb.jp/personal/entrustment/succession/after/

ひとり暮らしの人が生前にしとけば良い終活とは?アドバイザー、カウンセラー、セミナーなどを頼ってみるのも手

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

上記のおひとりさま信託を活用すれば、エンディングノートの作成を行うことができます。

こういったものを利用したくない、という方は、いつか来る日のため、自らがいろいろと準備しておく必要があります。

まずは身の回りのモノの整理。
モノがあふれかえっている場合、不要なものは思い切って処分しましょう。



その後はエンディングノートの作成がおすすめ。
どんな病院にかかっているのか、死亡連絡は誰にしてほしいのか、葬儀の希望といったこを細かく記載しておくと、あとで発見した人がそれを参考に死後事務を行ってくれるでしょう。
もし、遠方に家族がいるという場合はエンディングノートをあらかじめ渡しておくのも良いかもしれませんね。

このほか、エンディングノート作成に関してはさまざまなセミナーやアドバイザーなども存在します。
これらを頼って、理想の最期を作り上げていくのもおすすめです。

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