第15回 つま先下がりのショットを攻略

　◎ つま先下がりのライからのショットは、右にも左にも行ってしまう

　普段、平坦なゴルフ練習場で練習しているアマチュアの皆さんにとって、コースに出て難しいライに遭遇すると不安になるものです。今回はその中でも難しいライともいえる、つま先下がりからのショットについて説明します。

　つま先下がりでは、その度合にもよりますが、球が体から遠く離れることから、スイングプレーンは当然アップライトになり、スタンスは自然とオープンとなります。オープンスタンスでアップライトのスイングになることから、セオリーでは球は右方向へ飛ぶので目標を若干左方向へ取るということになります。

　通常、このつま先下がりのライでは、下半身（特にひざの屈曲の度合）で対応し、上体は普段のスイングと同じでなければなりませんが、これを体の前傾角で調節すると思わぬミスを招きます。本来つま先下がりではかかと体重になるべきところを、体の前傾角で調整することで、体の重心はつま先体重に変わります。

　その状態では、体全体のスイングにはならず、上体（特に腕や手）に頼ったスイングになってしまいます。すると上級者ではクラブをアウトサイドからかき込む打ち方となり左方向へ飛んで行きますし、ビギナーではシャンクしてしまい思わぬミスショットになってしまいます。

　つま先下がりの状況では、上体は基本通りで、下半身（ひざの屈曲度合）で対応するように心掛けてください。

　今週はこの事に気をつけてみましょう。