第20回 グリップの握りについて
第20回 グリップの握りについて
◎ グリップは長く握るのと、短く握るのではどちらがいいのか
アマチュアの皆さんの中に、目一杯クラブを持っている人を見かけますが、今回はそのグリップの長短の握りについてご説明します。
最近のクラブはご存知の通り、長尺化しています。ですから、そのような中で更にグリップを長く握るというメリットは少ないと思われます。クラブが振り切れなかったり、バックスイングが緩んだり、またタイミングが合わなかったりといったマイナス面が十分に考えられます。
では、短くグリップするとどうかというと、これは逆にメリットが多くなってきます。例えば低い球を打つ場合やラフからのショット、またはアプローチなどは、クラブを短く握ることでメリットは大きくなります。
短くグリップするということは、フェースコントロールといった扱いが良くなるということです。クラブのバランスも当然軽くなりますし、またラフからのショットでは長くグリップしているのと、短くクリップしているのでは、シャフトのしなり具合も変わり、芝のクラブへの抵抗も変わってきます。当然ヘッドの抜け具合も異なってきます。
これらのことから、やはり短くグリップすることの方がメリットは大きいと思われます。ジャックニクラウスは1Wでは長く、アイアンでは短くといった具合に使い分けていましたが、それはまだパーシモンヘッドの1Wを使用していた時代であり、クラブの性能が向上した現在では、短くコンパクトにスイングすることが有効だと思われます。アマチュアの皆さんは、ぜひ一度長短のグリップで打ち比べてみてください。球のバラつきの差が十分理解できると思います。
今週はこの事に気をつけてみましょう。
提供:日本プロゴルフ協会
http://www.pga.or.jp/
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