第34回 シャフトの硬さで弾道は変わる

　◎ シャフトの硬さで弾道はどのように変わるか

　いまやシャフトの種類は何百、何千という数になるのではないでしょうか。この中から自分に合っているものを選択することは容易なことではありません。今回はこのシャフトについてご説明したいと思います。

　今回のテーマにある「シャフトの硬さで弾道はどのように変わるか」ということについて言えば、同条件で比較すると、単純に柔らかい方が球は上がりやすく、また逆に硬いシャフトは球が上がりにくいということが言えます。しかし、シャフトには硬さだけで判断できない要素が他にもあります。それはキックポイント、トルクといったものです。キックポイントとはそのシャフトがしなる最頂点のことをさします。

　またトルクとはシャフトのねじれ具合をさします。キックポイントには先調子、中調子、元調子とにわかれており、シャフトの先端部分からシャフト全体の 47％以内にキックポイントがある場合を先調子、50％以内にキックポイントがある場合を中調子、それ以降にある場合を元調子とそれぞれいいます（メーカーによって若干の差異あり）。このキックポイント、トルク、そして硬さが相関関係となり、そのシャフトの特性が表れるわけです。ですから、キックポイントが元調子と先調子で、他の条件を同一にした場合は先調子の方が球は高く上がります。

　このように、シャフトだけでも限りない数にちかいセッティングが可能になってくるわけですから、シャフトの硬さだけで判断するのではなく、他の要素も十分に考慮し、判断してみてください。まずはあらゆる種類のシャフトで打ってみることをお勧めします。

　今週はこの事に気をつけてみましょう。