第59回 ロングパットの感覚を養う

　◎5メートル以上のパットになると距離感が合わない

　5メートル以上のロングパットになると、なかなか距離が合わない、感覚がわからないという人はいませんか？　今回は5メートル以上の長い距離のパッティングの感覚について説明したいと思います。

　パッティングの距離感というのは、それぞれのグリーンの癖、芝の種類、また芝の刈高、天候など、ありとあらゆる条件によって異なってきます。ただし、一番重要なのは球を打ち出す力加減ではなく、カップの2～3メートル手前からどういう惰性で転がるか、ということを把握することがとても大切になります。この2～3メートルを時間を掛けて転がるようであれば遅いグリーン、逆に速く転がるようであれば速いグリーン、といえます。この球の止まる前2～3メートルを良く見ることで、グリーンの特性を見極めることができます。

　これが分かれば、ロングパットの距離感も自然と養われてきます。あくまでも球の打ち出しではなく、球の止まり際をよく観察することです。これは、朝の練習グリーンでも把握できますし、本グリーンであっても他のプレーヤーのパッティングを観察することで把握することができます。この感覚を養うことで、ロングパットの距離感が合うようになるでしょう。

　今週はこの事に気をつけてみましょう。