第86回 ドライバーショットとスピン量
第86回 ドライバーショットとスピン量
ドライバーショットとスピン量
プロや上級者はドライバーショットでは綺麗な弾道で力強いショットをしています。ドライバーで距離を出すには当然クラブのヘッドスピードを速くすることが不可欠ですが、今回はそのヘッドスピードと球のスピン量について説明したいと思います。
ただ単にヘッドスピードが速くてもそれに見合うクラブを使わなければその人の持つ最大飛距離を得ることはできません。例えばヘッドスピード40m/sのプレーヤーであれば、約2500~2800回転のクラブが適当といえます。ちなみに、タイガーウッズのヘッドスピードは57.5m/sですが、スピン量は2300回転です。これはクラブの性能を変えてスピン量を抑えているのです。
ではなぜスピン量をコントロールする必要があるのかというと、ヘッドスピードが上がれば上がるほどスピン量は多くなり、球の上昇する力は大きくなります。しかしこれでは前へ飛んでいく力は少なくなり、いわゆる「吹き上がり」という状況に陥ってしまいます。ですからロフトの少ないクラブを使ったり、シャフトを硬めにしたりして調整する必要があるのです。これらを踏まえ、アマチュアの方たちはゴルフショップでヘッドスピードを計測してもらい適正なスピン量を認識すると共に、練習場にいるPGAのティーチングプロに診断してもらうと、今自分が使っているクラブが適正かどうかの判断をしてもらえると思います。
これらのことから、アマチュアがプロと同じクラブを使ったり、女性や子供が男性のクラブを使ったりしてもなかなか球が飛ばない理由がご理解いただけたと思います。ドライバーの飛距離について疑問をもっていたり、新しくドライバーを購入しようと思っている場合はヘッドスピードとスピン量を調べてみるといいと思います。
今週はこの事に気をつけてみましょう。
提供:日本プロゴルフ協会
http://www.pga.or.jp/
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