第165回 アドレス時の前傾が深い場合、浅い場合

アドレス時の前傾が深い場合、浅い場合

　ゴルフにおける基本、アドレスの姿勢について細かく指導されたことはありませんか？　アドレスの中でも今回は前傾が深い場合と浅い場合について、説明したいと思います。

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• 適正な前傾角度を把握しましょう

　例えば、赤ん坊を背中に背負った時、皆さんはどのような前傾になりますか？　前傾が深すぎれば腰に負担がかかってしまいますし、前傾が浅く棒立ちになれば後ろに転んでしまうでしょう。
　このように、ちょっと重い物を背負った時にバランスが良く、しかも体が疲れず長い時間耐えられる適度な角度があります。この角度がゴルフにおいては適正な前傾角度と言えます。その角度を見つけたら、クラブを持って鏡に映し、目で見て認識すると早く理解できるようになると思います。ゴルフ教本などでは、25度から30度と言われていますが、こうした方法を用いるとその角度が自然と会得できるようになります。

　では次に前傾が深い場合と浅い場合の欠点について説明します。

　まず、前傾が深いとスイングはアップライトとなり、体の回転が上手く行かず、腕に頼った伸び上がるようなスイングになってしまいます。反対に、前傾が浅いと回転運動は容易ですが、その回転と腕とのバランスが悪く、スイング全体としてもバランスの悪いスイングとなってしまいます。このように前傾は深くても浅くても支障が出てきます。またゴルフスイングの場合、どうしても伸び上がる動作も加わりますから、アドレスの時には極力自然で無理のない前傾角を保ち、スイングするように意識しましょう。

提供：日本プロゴルフ協会
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