第169回 ショートアイアンを引っ掛けない打ち方

ショートアイアンを引っ掛けない打ち方

　PAR4のセカンドショットやPAR5のサードショットなどでは、ショートアイアンによるショットが度々あります。このように短いクラブでピンを狙う場合、犯しやすいのが左方向への引っ掛けのミスです。今回はショートアイアンを引っ掛けない打ち方について説明したいと思います。

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• 回転運動とリズムよくスムーズなスイングを心掛けましょう

　打ち方の前にまずはクラブの特性を知ることが大切です。アイアンは構造上、ロングアイアンは球が右へ飛びやすく、ショートアイアンでは左に飛びやすくなっています。ですからピンをデッドに狙うような場合、緊張したり気合が入りすぎたりすると、思わぬ引っ掛けが出てしまうのです。クラブの構造的上、自然な現象とも言えます。

　また、スイング上引っ掛けの出てしまう要因を挙げてみると、ショートアイアンでアドレスを取ると、どうしても前傾角が大きくなってしまいます。したがって回転運動が妨げられ捻転が浅く、腕の振りに頼ったスイングとなり、結果的にクラブが外から降りてくるような形になってしまうことから、必然的に球は左方向へと行きやすくなってしまいます。

　このように、スイング上ショートアイアンで左に引っ掛けてしまう大きな原因は、回転運動の妨げがその主な要因と言えます。ピンに寄せたい意識が強くなってくると、球に集中するため首が落ちてきて球を覗き込むようになり、前傾が強くなってしまいます。

　クラブの構造面から、そしてスイング面からそれぞれ引っ掛けの原因を挙げてみました。あとは、このような状況にならないように、特に回転運動を意識して、リズムよくフィニッシュまでスムーズなスイングを心掛けるようにすれば、ショートアイアンの引っ掛けは防ぐことができるようになります。

提供：日本プロゴルフ協会
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